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文献資料研究

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令和2年度以降入学者 文献資料研究
令和元年度以前入学者 文献資料解読1
教員名 竹下義人
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
履修者は通常の履修登録のほか、Blackboardの当該科目に対しても必ずコース登録すること。

Blackboard コースID:20220722 : 2022文献資料研究/文献資料解読1(竹下義人・前・火3)
授業概要 【文献資料の扱い方と資料解読の技法】古典文学の資料類を取り扱うためには、現代のいわゆる活字本とは違い、原文のくずし字を読む能力が求められる。本講義は、資料読解のための基礎的技術を学習・習得し、かつ文献資料の扱い方を書誌学の観点から学び、会得するための授業である。なお、受講時点では、くずし字の知識や学習経験などは問わない。
授業のねらい・到達目標 日本の古典文学作品は、写本または刊本によって伝来・普及したものであり、そうした古典籍の多くは、いわゆるくずし字で表記されているのが普通である。授業では代表的な文学作品をとりあげ、テキストを読み解きながら、文字や表記の歴史に親しみ、あわせて作品理解を深めていく。当面の目標としては、変体仮名の完全習得をめざしていく。さらに、その応用編として、「書誌学」の基礎も学ぶ。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCP2,3,4,5,8に対応しています。
・日本文学・日本語学研究を学びながら,それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)
授業の方法 授業の形式:【演習・実習】
毎回資料を配付するので、教員の指導にしたがって読解・鑑賞に取り組んでいく。授業時には漢和辞典・国語辞典を持参すること(電子辞書でもよい)。

日本に入国できない留学生、通学不能な遠方に居住している学生等で、対面授業に参加が困難な場合は、事前に許可を申し出ることによって、zoomによるオンライン方式(同時双方向型-ライブ中継)で受講できるよう配慮する。授業では対面の受講生と同様の扱いとする。該当者は、初回の授業開始前にBlackboardのコース内の「Eメール」から教員宛に必ず連絡すること。
なお、フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ガイダンス-授業のテーマや到達目標jよび授業の方法についての説明
(A-5-2)(A-8-2)
【事前学習】シラバスを事前に確認しておく 。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、ガイダンスとシラバスの内容を再確認する。 (2時間)
2 資料解読の基礎(1)書誌学概説
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】配付資料の確認。 (2時間)
【事後学習】書誌学について概略を整理。 (2時間)
3 資料解読の基礎(2)写本と刊本
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】写本と刊本の相違点の整理。 (2時間)
【事後学習】中古・中世の物語・随筆について整理。 (2時間)
4 資料解読と発表(1)物語・随筆
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】古典における散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】和歌・連歌について概略整理。 (2時間)
5 資料解読と発表(2)和歌・連歌
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】古典おける韻文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】写本とは何かについて概略整理。 (2時間)
6 資料解読と発表(3)写本資料
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】写本とは何かについて整理しておく。 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
7 読解力の小テストと解説(1)
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-8-2)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。仮名草子について概略調査。 (2時間)
8 資料解読と発表(4)仮名草子
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】浮世草子について概略調査。 (2時間)
9 資料解読と発表(5)浮世草子
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】俳諧について概略調査。 (2時間)
10 資料解読と発表(6)俳諧
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】近世の韻文ジャンルの確認 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
11 読解力の小テストと解説(2)
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-8-2)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。江戸戯作について概略調査。 (2時間)
12 資料解読と発表(7)江戸戯作1
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】江戸戯作のジャンル確認。 (2時間)
【事後学習】草双紙のジャンル概略調査。 (2時間)
13 資料解読と発表(8)江戸戯作2
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】江戸戯作のジャンル再確認。 (2時間)
【事後学習】考証随筆について概略調査。 (2時間)
14 資料解読と発表(9)考証随筆
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】前回資料の復習。 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
15 読解力の小テストと解説(3)
(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-8-2)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。 (2時間)
その他
教科書 プリントを配付する
参考書 高田竹山監修 『五體字類』 西東書房 2008年 第三版
児玉幸多編 『漢字くずし方辞典』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
児玉幸多編 『くずし字解読辞典 〈机上版〉』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
上記の書籍については、いずれも古書店でも入手可能である(旧版でも利用上の支障はない)。書誌学の参考書については授業中に紹介し、必要なものはプリントして配布する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(40%)、授業参画度(60%)
授業参画度は、発表、質疑応答等で評価します。
zoomによるオンライン方式による受講であっても、成績評価の方法は対面授業の受講生と同等に扱うものとする(成績評価に差を設けることはしない)。
オフィスアワー 火・水・木の昼休み、個人研究室にて。連絡用のメールアドレスについては第1回の授業時に知らせる。

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