文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 国文学科 > 上代文学史
日本大学ロゴ

上代文学史

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 上代文学史
教員名 梶川信行
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業。特に事情がある場合は、オンラインでの履修も認めるが、必ず事前に申し出て許可を得ること。
毎回フィードバックの教材を作成し、数日中にBlackboardに載せるので、次週までにそれを読んで、次回の学修の参考にする。そこでは、授業で十分に説明できなかったことを補うだけではなく、文章の書き方などについても具体的に説明する。
詳細はBlackboardの「教材」欄に載せるガイダンス資料を参照のこと。
BlackboardコースID: 金曜3限→20220699
授業概要 この講義では、7、8世紀の文学を通史的に考える。
かつての文学史では、記紀歌謡から万葉へという流れの中で、『万葉集』は4期区分説に基づいて考えられて来た。しかし、この講義では、そうした見方を取らない。『古事記』『日本書紀』『万葉集』『懐風藻』『出雲国風土記』『日本霊異記』などを取り上げつつ、声の世界から文字の世界への流れを見るとともに、東アジアの漢字文化圏の中の文学として、どのような文学的な達成があったか。具体的な作品を読みつつ説明する。
授業のねらい・到達目標 上代文学全般についての理解を深めることを目標とするが、自分なりに考えを深め、それを文章にすることも求める。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,日本文学・日本語学研究,ひいては人文学の役割や,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
授業の方法 授業の形式:【講義】
プロジェクターを使用してさまざまな教材を教室のスクリーンに映しつつ行なう。
オンラインの授業を希望する学生については、一回ごとに教材を送るので、それを熟読した上で、自分なりの考えをまとめる。それはBlackboardに載せた課題提出用の用紙を使用する。
フィードバック方法等については、授業内で指示する。

オンラインでの参加を認める要件:日本に入国できない留学生,遠方に居住している学生
対面授業に参加できない場合:Blackboard に記載している資料を確認し,課題を提出する。
授業計画
1 【対面】 上代の文学とは何か その概観  (A-1-2)
【事前学習】高校の教科書の内容程度でいいので、上代文学に関する基礎知識を確認しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
2 【対面】 『古事記』 神話の世界観  (A-1-2)
【事前学習】身近な参考資料を用いて『古事記』の概要について知っておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
3 【対面】 『古事記』 伝承の世界  (A-1-2)
【事前学習】神武天皇に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
4 【対面】 『日本書紀』 編年体で語る歴史  (A-1-2)
【事前学習】壬申の乱に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
5 【対面】 『万葉集』 伝承歌の位置づけ   (A-1-2)
【事前学習】雄略天皇に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
6 【対面】 『万葉集』 初期万葉の世界    (A-1-2)
【事前学習】額田王に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
7 【対面】 『万葉集』 持統朝の宮廷歌  (A-1-2)
【事前学習】柿本人麻呂に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
8 【対面】 『万葉集』 聖武朝の宮廷歌  (A-1-2)
【事前学習】山部赤人に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
9 【対面】 『万葉集』 文人たちの交友  (A-1-2)
【事前学習】大伴旅人に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
10 【対面】 『万葉集』 若き文人たちの雅  (A-1-2)
【事前学習】『万葉集』の宴席歌に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
11 【対面】 『万葉集』 渡来系の人々  (A-1-2)
【事前学習】渡来系氏族に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
12 【対面】 『万葉集』 天平の雅と東アジア  (A-1-2)
【事前学習】大伴家持に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
13 【対面】 『懐風藻』 東アジアの共通言語   (A-1-2)
【事前学習】漢詩の基本に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
14 【対面】 『出雲国風土記』 神によって創られた国土   (A-1-2)
【事前学習】出雲神話に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
15 【対面】『日本霊異記』 神の時代から仏の時代へ   (A-1-2)
【事前学習】仏教説話に関する情報を集め、整理しておくこと (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
その他
教科書 森淳司 『訳文万葉集』 笠間書院 2007年
『古事記』『日本書紀』『万葉集』『懐風藻』『出雲国風土記』『日本霊異記』を扱います。数が多いので、『万葉集』以外は、特に教科書を指定することはしません。図書館などにある本を手に取ってみることを薦めます。
参考書 配付する教材の中に参考文献が書かれています。深く知りたい時に、それを探して読んで下さい。
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
毎回の授業でどう理解したのかのコメントを求めます。Blackboardの「掲示板」に書き込むことで、授業参画度を判断します。
オンラインで受講する学生の評価については、Blackboardに載せたガイダンス資料で詳しく説明する。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。
オフィスアワー メールでの質問に対しては、いつでも応じますが、常に待機しているわけではないので、返信は1日程度かかることもあります。

このページのトップ