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社会学学説応用演習

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令和2年度以降入学者 社会学学説応用演習
教員名 松岡雅裕
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 社会学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(諸般の事情により、Canvas LMSを補助的に活用する場合があります)
Canvas LMSコースID・コース名称 WG0707A21 2024社会学学説応用演習(松岡雅裕・後・金3)
授業概要 前期開講科目「社会学学説応用研究」の続編である。社会思想を通じて、「大衆社会における人間存在のありかた」という現代的な問題の核心に迫る。
授業のねらい・到達目標 大衆社会とそれが生み出す現代文明のあり方、そしてそこに生きる人間の諸問題を様々な社会思想(および社会学思想)を通じて読み解き、その本質的な問題の所在と解決への道筋が理解できるようになることを目標に授業を進める。
授業の形式 演習
授業の方法 たんに社会思想の基本的エッセンスを述べるにとどまらず、それらが現代に与えた影響、そして何よりもそこから現代社会がいかに読み取れるのか、またいかなる解決の道筋を教えてくれるのか言及したい。
諸般の事情により、Canvas LMSを利用して補助的授業資料を配信する場合がある。
なお、総括レポートの報告に対するフィードバックを行う。
授業計画
1 大衆社会における「死に至る病」と「限界状況」(実存主義哲学者キルケゴールとヤスパースの問題提起)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、参考書等を準備すること。 (1時間)
【授業形態】対面授業
2 全体主義国家と大衆の登場(マンハイムの名著『変革期における人間と社会』における危機感)
【事前学習】社会学史上におけるマンハイムの位置づけを確認すること。 (2時間)
【事後学習】大衆および大衆社会概念を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 大衆社会論の諸類型1(中間集団無力説)
【事前学習】中間集団について確認すること。 (2時間)
【事後学習】C.W.ミルズ等の見解を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 大衆社会論の諸類型2(過剰同調説)
【事前学習】社会的性格概念を確認すること。 (2時間)
【事後学習】D.リースマン等の見解を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 大衆社会における権力、消費、そして孤独(ライト・ミルズ、リースマン、ボードリヤールの諸見解)
【事前学習】ミルズ、およびリースマンの見解を復習すること。 (2時間)
【事後学習】ボードリヤールの見解を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 大衆社会と自我問題1(ニヒリズムと「超人」思想をめぐるニーチェの大衆理解)
【事前学習】ニーチェ思想の概要を確認すること。 (2時間)
【事後学習】ニヒリズムの概念を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 大衆社会と自我問題2(「エロスとタナトス」論をめぐるフロイトの文化的ペシミズム論)
【事前学習】フロイト思想の概要を確認すること。 (2時間)
【事後学習】タナトスと自我の関係を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 大衆社会における人間の連帯可能性1(フォイエルバッハが提起する「類的存在」とは何か)
【事前学習】フォイエルバッハ思想の概要を確認すること。 (2時間)
【事後学習】フォイエルバッハ思想における宗教論を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 大衆社会における人間の連帯可能性2(デュルケムが主張する有機的連帯が意味するもの)
【事前学習】デュルケム社会学の概要を確認すること。 (2時間)
【事後学習】有機的連帯とアノミーの概念を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 大衆社会論批判1(ホルクハイマー/アドルノの『啓蒙の弁証法』にみられる道具的理性論からの問いかけ)
【事前学習】フランクフルト学派の社会学を確認すること。 (2時間)
【事後学習】文明における三重の支配過程について整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 大衆社会論批判2(パーソンズ社会進化論における近代という時代の新たな定義)
【事前学習】パーソンズ社会学の概要について確認すること。 (2時間)
【事後学習】社会進化の四位相範式における大衆社会の位置づけを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 大衆社会論批判3(ダニエル・ベルによる高度知識社会の現状分析)
【事前学習】ベルの社会学の概要を確認すること。 (2時間)
【事後学習】脱工業社会における専門的知識の役割を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 大衆社会における残された今日的課題
【事前学習】大衆社会状況を如実に現わす今日的現象を確認すること。 (2時間)
【事後学習】大衆社会状況に対する社会学的分析の可能性を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 まとめと文献的補足説明
【事前学習】第1回目の授業で言及したキルケゴールとヤスパースの思想を復習しておくこと。 (1時間)
【事後学習】指導された重要項目をノートに整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括レポートの提出と報告
【事前学習】第2回~第14回の内容を復習すること。 (5時間)
【事後学習】学修した内容の整理をする。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 松岡雅裕ほか 『行為、構造、文化の社会学』 学文社
成績評価の方法及び基準 レポート:総括レポートの提出と報告(70%)、授業参画度(30%)
授業参画度は、総括レポート課題に対する回答の適切さ、また、回答中の大衆社会論に対する理解の適切さで評価します。
オフィスアワー Canvas LMSに併設されたメール機能を活用する。

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