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英語圏文学演習３
| 令和２年度以降入学者 | 英語圏文学演習３ | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 福島昇 | ||||
| 単位数 | 1 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 英文学専攻 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業の形態 | 対面授業(一部Zoomによるライブ中継あり) 英語圏文学演習３（福島昇・前・火3） |
| Canvas LMSコースID・コース名称 | WE1905A21 2024英語圏文学演習３（福島昇・前・火3） |
| 授業概要 | ⑴ 様々な動機・目的をもって入学した新入生に対し、英文学専攻の院生として身につけるべき学習姿勢や習得すべきスキルを習得する。 ⑵ ノーベル賞作家トニ・モリスンの20世紀最高傑作『ビラヴィッド』Beloved（1987年）を読む。忽然と現れたミステリアスな若い女はビラヴィッドと名乗る。女の名は逃亡奴隷のセテが、自らの手で殺した娘の墓碑銘・ビラヴィッド「愛されし者」と同じである・・・。南北戦争前後を背景に、黒人女性の半生を通して、黒人奴隷が自由の意味と価値を知り、自由を獲得するために嘗めた辛酸と苦渋を壮大なスケールで描写したモリスン５作目の愛と告白の物語について考察する。 ⑶ モリスンは標準英語だけでなく、エボニックスも使っている。エボニックスでは、語彙、文法、発音などの点で、標準英語（白人の英語）とは大いに異なっている。言語に内在するこれらの点を十分ふまえつつ、作品を精読しながら議論する。 ⑷ モリスン文学に深い影響を与えたシェイクスピアとの比較も交え、英語圏文化、モリスンの他の作品、アメリカ史、アフリカ史にも目を向ける。 ⑸ 対面授業に出席できなかった場合は、Canvasに課題を配信する。 |
| 授業のねらい・到達目標 | ＜授業のねらい＞ ⑴ モリスンの文体に慣れ、黒人の置かれている現実を理解できるようにする。 ⑵ モリスンは世界の文学、特にアメリカ文学に深い影響を与え続けている。授業では『ビラヴィッド』だけでなく、シェイクスピアの影響が色濃く反映されている『青い眼が欲しい』『スーラ』『タール・ベイビー』『デズデモーナ』なども理解できるようにする。 ＜到達目標＞ ⑴ モリスンの作品や論考を抜きにして、米文学史を語ることは不可能である。本授業を通して米文学、世界文学におけるモリスンの戦略的な位置を理解できるようにする。 ⑵ プレゼンテーション、研究論文の基本的な書き方を習得できるようにする。 |
| 授業の形式 | 演習 |
| 授業の方法 | ＜授業の形式【演習】＞ ⑴ 授業方法は、発表者がテキストを熟読し、自ら内容を良く整理して発表する。 ⑵ 発表者以外の受講者も、テキストを熟読してきた上で、自らの理解あるいは不明な点について（ZOOMのチャット機能を利用して）質疑応答し自らの理解を深める。 ⑶ 教員は発表者の理解不十分な箇所を説明し、そのあと教員と学生による議論を行う。 ⑷ 毎回、ZOOMでの参加を希望する場合は、理由を述べて担当教員の許可を得ること。コミュニケーションの必要性から、原則として、ビデオをオンにした状態で参加すること。 ⑸ 受講者は復習に十分な時間をかけ、理解できない箇所は次回質問する。 ⑹ シラバスは学習者の能力、授業の進行状況に応じて変更することがある。 ＜遠隔での参加を認める要件＞ 事前に授業担当教員の許可された者。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
ガイダンス：教員と学生の自己紹介、シラバスの説明【対面授業】
【事前学習】シラバスを読んでおくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 2 |
『ビラヴィッド』第一部「１２４番地は悪意に満ちていた」"124 WAS SPITEFUL" (9)【対面授業】
【事前学習】 「１２４番地は悪意に満ちていた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 3 |
『ビラヴィッド』第一部「急いでいる様子はなかった」"NOT QUITE IN a hurry" (29)【対面授業】
【事前学習】「急いでいる様子はなかった」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 4 |
『ビラヴィッド』第一部「デンヴァーの秘密は甘い香りを放っていた」"DENVER'S SECRETS WERE SWEET" (38)【対面授業】
【事前学習】「デンヴァーの秘密は甘い香りを放っていた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 5 |
『ビラヴィッド』第一部【対面授業】「ほのかに浮き立つ心に戸惑いながら」"PLESANTLY TROUBLED" (55)【対面授業】
【事前学習】「ほのかに浮き立つ心に戸惑いながら」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 6 |
『ビラヴィッド』第一部「正装した女が、水の中から上がってきた」"A FULLY DRESSED WOMAN walked out of the water" (62)【対面授業】
【事前学習】「正装した女が、水の中から上がってきた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 7 |
『ビラヴィッド』第一部「雨水は命がけで松の葉にしがみつく」"RAINWATER HELD ON to pine needles for dear life" (70)【対面授業】
【事前学習】「雨水は命がけで松の葉にしがみつく」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】[事後学習] 授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 8 |
『ビラヴィッド』第一部「ビラヴィッドは光り輝いていて、ポールDにはそれが不快だった」"BELOVED WAS SHINING and PAUL D didn't like it" (78)【対面授業】
【事前学習】「ビラヴィッドは光り輝いていて、ポールDにはそれが不快だった」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 9 |
『ビラヴィッド』第一部「2階ではビラヴィッドが踊っていた」"UPSTAIRS BELOVED WAS dancing" (89)【対面授業】
【事前学習】「2階ではビラヴィッドが踊っていた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 10 |
『ビラヴィッド』第一部「すべての重荷を下ろす時期が来ていた」"IT WAS TIME to lay it all down" (102)【対面授業】
【事前学習】「すべての重荷を下ろす時期が来ていた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 11 |
『ビラヴィッド』第一部「ミスターの目の届かない所まで来られて、やれありがたや」"OUT OF SIGHT of Mister's sight, away, praise His name" (125)【対面授業】
【事前学習】「ミスターの目の届かない所まで来られて、やれありがたや」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 12 |
『ビラヴィッド』第一部「彼女は彼を追い出した」"SHE MOVED HIM" (134)【対面授業】
【事前学習】「彼女は彼を追い出した」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 13 |
『ビラヴィッド』第一部「以前のひもじさに戻るなんて不可能だった」"TO GO BACK to the original hunger was impossible" (138)【対面授業】
【事前学習】「以前のひもじさに戻るなんて不可能だった」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 14 |
『ビラヴィッド』第一部「スウィートホーム農園の男衆の最後の生き残りは、そのことを信じていた」"THE LAST OF the Sweet Home men, so named and called by one who would know, believed it" (146)【対面授業】
【事前学習】「スウィートホーム農園の男衆の最後の生き残りは、そのことを信じていた」を熟読しておくこと （1時間） 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| 15 |
前期到達目標確認試験：レポートを提出（引証資料を除き2000字）とプレゼンテーション 【対面授業】
【事前学習】レポートとプレゼンの準備 （1時間） 【事後学習】これまでの学習内容の総復習 （1時間） 【担当教員】福島昇 【授業形態】対面授業 |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | Toni Morrison, Beloved, Everyman's Library, 1987, 1 edition アマゾンなどで調達してください。 |
| 参考書 | なし |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート:第15回(50%)、授業参画度(50%) |
| オフィスアワー | 授業終了時 |