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文章表現法(国語科用)

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令和2年度以降入学者 文章表現法(国語科用)
令和元年度以前入学者 文章表現法(国語科用)
教員名 坪谷卓浩
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 U204310A5 2024文章表現法(坪谷卓浩・前・土2)
授業概要 この授業では、論理的な文章の執筆を中心に、文章執筆の基本を学ぶ。また、国語科の教科書に掲載される作品を通して、教員(「国語」)に必要なスキルを指導する。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
・国語科の教員として必要な文章表現の知識を身に付ける。
・多様な日本語の表現に触れることにより、文章表現の上達を目指す。
・論理的な文章を書くための基本事項を身に付ける。

〈到達目標〉
・自らの意見を適切に相手に伝えることができる。
・日本語に対する多角的な視野を獲得することができる。
・論理的な文章を執筆できるようになる。

〈デイプロマポリシーとの関係〉
この科目は文理学部(学士)のDP 及びCP の1,3,5に対応している。

〈日本大学教育憲章との関係〉
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 授業の形式:【講義・演習】
教科書を使って講義を行い、実際に文章を執筆してもらう。課題として提出するものもあるが、授業内で完成させて提出してもらうものもある。
課題で提出された文章は添削をし、個別にフィードバックを行う。その際、個人名や個人が特定できる情報を抹消した上で受講生に配布し、合評する場合がある。詳細は初回授業で説明する。
演習形式の授業もあるため、基本的には対面参加を推奨する。もし、対面授業に参加できない場合は必ず事前に相談すること。Zoomでの授業配信は行わない。詳細は初回授業で説明する。
履修条件 「国語」の免許を取得する学生と、それ以外の教科の免許状を取得する学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。
原則として、「国語」の免許状を取得予定の学生、および免許状取得とは別に履修を希望する学生を対象とする。
《人数調整について》
(前期開講科目が第1希望の者)4月3日(水)12時00分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は4月9日(火)COMITS2にて発表予定。
(後期開講科目が第1希望の者)9月2日(月)~9月9日(月)17時50分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は9月13日(金)COMITS2にて発表予定。
授業計画
1 授業ガイダンス(授業の進め方・受講にあたってのルール等の説明)/自己紹介文を書く
【事前学習】自己紹介をするために、自己分析をする。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、指定の書式に従って自己紹介文を執筆する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 履歴書の書き方①:記入ルールと自己分析
【事前学習】教科書57頁を読み、疑問点をまとめてくる。初回授業で書いた課題文(自己紹介文)を読み直し、自己分析をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、教科書57頁を見ながら、履歴書の下書きを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 履歴書の書き方②:清書の提出/敬語の使い方
【事前学習】教科書33~38頁を読み、疑問点をノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、授業内で作成した履歴書について、問題点をリストアップする。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 宮沢賢治の童話を読む―「やまなし」―
【事前学習】宮沢賢治の童話「やまなし」を読む。ただ漫然と読むのではなく、自分が国語科の教員になった場合、生徒にどう指導するかを考えながら読む。 (2時間)
【事後学習】授業を受ける前と後で「やまなし」という作品の印象がどのように変化したかをレポートにまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 宮沢賢治の詩を読む―「永訣の朝」―
【事前学習】宮沢賢治の詩「永訣の朝」を読む。ただ漫然と読むのではなく、自分が国語科の教員になった場合、生徒にどう指導するかを考えながら読む。 (2時間)
【事後学習】授業を受ける前と後で「永訣の朝」という作品の印象がどのように変化したかをレポートにまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 現代文化のなかの〈宮沢賢治〉―ヨルシカ、米津玄師、槇原敬之―
【事前学習】現代文化、特に音楽で表現される〈宮沢賢治〉作品の影響について考える。ヨルシカ、米津玄師、槇原敬之など、宮沢賢治の影響が想定される楽曲を聞き、歌詞を熟読する。 (2時間)
【事後学習】宮沢賢治の作品と、現代のアーティストたちの作品を比較して、レポートにまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 作文を書く①:原稿用紙の使い方と文章執筆の基本事項
【事前学習】教科書5~10頁を読み、疑問点をノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、指定されたテーマで作文を執筆する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 作文を書く②:意味が明確な文を書く/課題作文のピアレビュー
【事前学習】教科書11~14頁を読み、疑問点をノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】ピアレビューのコメントを踏まえて、自分の課題作文の問題点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 作文を書く③:文章の構成を考える/課題作文のピアレビュー
【事前学習】パラグラフ・ライティングについて調べ、ノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】ピアレビューのコメントを踏まえて、自分の課題作文の問題点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 読書体験を書く
【事前学習】自分が読んだ本の中から紹介したい作品を1冊、準備しておく。どのように表現すると、自分が紹介する本を他の受講生が読みたくなるか、を考えてみる。 (2時間)
【事後学習】教室で実際に生徒を指導する際に、どのような方法が良いか、感想文の書き方の指導について考えてみる。受講生同士の課題を読み合い、合評する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 書評を書く①:要約と引用法/課題作文のピアレビュー
【事前学習】図書館や書店で新書版を1冊選び、それを読んでくる。 (2時間)
【事後学習】ピアレビューのコメントを踏まえて、自分の課題作文の問題点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 書評を書く②:批評とは何か/文献探索法
【事前学習】参考文献を探す方法をノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】書評の参考資料を探して読み、書評で引用する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 書評を書く③:推敲する
【事前学習】教科書16~17頁を読み、疑問点をノートにまとめてくる。 (2時間)
【事後学習】自分が執筆した書評を読み直し、完成させる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 書評のピアレビュー
【事前学習】自分が執筆した書評を読み直し、改善点をリストアップする。 (2時間)
【事後学習】ピアレビューのコメントを踏まえて、自分が執筆した書評の問題点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ(これまでの復習・解説を行い、授業の理解度を深める)/書評の返却
【事前学習】今までこの授業内で書いてきた文章をまとめる。 (2時間)
【事後学習】この授業で学んだことを振り返り、これからの学びにどのように活かしていくかを考える。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 庄司達也・山岸郁子・小野美典・安達原達晴 『日本語表現法―新訂版―21世紀を生きる社会人のたしなみ』 翰林書房 2019年
教科書は「新訂版」を購入すること。これ以外の版では内容が異なる。
また、授業では教科書の付録を使って課題を提出してもらうので、必ず新しい教科書を購入すること。
参考書 鹿島茂 『勝つための論文の書き方 (文春新書)』 文藝春秋 2003年
清水幾太郎 『論文の書き方 (岩波新書)』 岩波新書 1959年
千葉雅也・山内朋樹・読書猿・瀬下翔太 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (海星社新書)』 星海社 2021年
上記以外の参考書は、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題の提出状況および内容を評価対象とする。(60%)、授業参画度:授業の振り返り、ピアレビューのコメント、授業中の発言などを踏まえて評価する。(40%)
オフィスアワー 質問や相談は、授業前後の教室で受け付ける。メールアドレスを初回授業で公開するので、メールでの問い合わせも可。

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