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生徒指導・進路指導論

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令和2年度以降入学者 生徒指導・進路指導論
教員名 藤平敦
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 原則、対面授業で行う予定だが、履修者数や学生の状況等に応じて、遠隔授業や課題研究との併用で行う。
Canvas LMSコースID・コース名称 U145490H5 2024生徒指導・進路指導論(藤平敦・前・月2)
授業概要 学校は生徒を育てる場であるが、正確に言うと、生徒が自ら育つように働きかける場である。そのために欠かせないことが生徒指導と進路指導(キャリア教育)であり、両指導とも教育課程の内外を通して行うものである。本授業では、20年間の高等学校教諭と12年間の文部科学行政での実務経験を踏まえて、全ての生徒が「学校が楽しい」と実感でき、かつ、彼らの主体性や自己有用感等を育むことが、結果的に「いじめ」や「不登校」などの未然防止に結びつくという図式を(学生が)理解できるように進めることで、学校教育における生徒指導の意義と役割を明確にすることを主目的とする。なお、常に学生が自分自身で考え、自分の言葉にできるように、毎回、正答のない問いかけ(課題)をする。
授業のねらい・到達目標 1「自ら学び」「自ら考える」ことで、自分自身の言葉で伝えることができる。(A-6-3)
2学校教育における生徒指導と進路指導の意義と役割について理解できる。(A-7-3)
3初期対応と未然防止の違いについて、正しく理解できる。(A-7-3)
4生徒の発達段階に応じて、適切に働きかけることが効果をもたらすことを理解できる。(A-6-3)

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP6,DP7及びカリキュラムポリシーCP6,CP7に対応している。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 毎回、講義と演習(グループ協議)を中心に、次の流れで学修をする。
1毎回、教科書の内容についてのQuizを提示する(10分)。
2前回の復習を行う(10分)
3毎回のトピックについての説明を講義形式で行う(25分)。
4説明を踏まえて、関連した課題についてのグループ演習を行う(40分)
5本日の内容についての課題を提示する(5分)

講義では、毎回のテーマに沿った最新のデータや様々な地域における学校の実践事例等を紹介する。そして、近い将来、学校現場で発揮できる実践力や応用力に結びつく力を育むために、学生には、常に「自分自身ならどうするのか?」という問いかけをしたい。「なぜ、そのように考えて、行動するつもりなのか?」を、学生自身が自分の頭で考えて、自分の言葉にする作業を毎回行う。
授業計画
1 最近の学校教育に関わる諸問題を切り口にして、教師の働きかけについて考えるとともに、学校教育における生徒指導・進路指導(キャリア教育)の役割を考える(A-3-2)(対面)
【事前学習】「あなたは、生徒指導・進路指導に対してどのようなイメージを抱いていますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】生徒指導・進路指導(キャリア教育)の役割を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 長期欠席との違いを踏まえて、不登校を正しく理解する(A-2-3)(対面)
【事前学習】「あなたは、不登校についてどう考えますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】不登校について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 2つの予防(「未然防止」と「初期対応」)の違いを明確に区別する必要性を理解する(A-2-3)(対面)
【事前学習】「あなたは、どのような予防をしていますか(いましたか)?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】「未然防止」と「初期対応」の違いを明確に区別する必要性を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 いじめの問題を正しく理解するとともに、いじめの予防に結びつく取組について考える(A-2-3)(対面)
【事前学習】「あなたは、いじめの問題についてどう考えますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】いじめ問題について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 実践事例を通して「社会通念上のいじめ」と「法的ないじめ」を区別して考えられるようにする(A-3-2)(対面)
【事前学習】「あなたは、いじめをなくすためには、何が必要だと考えますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】「いじめ防止対策推進法」ができた経緯を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 進路指導とキャリア教育の違いを理解するとともに、進路指導・キャリア教育の視点を入れた教育活動について考える(A-3-2)(対面)
【事前学習】「あなたが受けてきた進路指導・キャリア教育は?」に答えられるように整理をする (2時間)
【事後学習】進路指導とキャリア教育の違いを他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「主体性」と「自主性」の違いを理解するとともに、児童生徒に「主体性」を育む必要性を理解する(A-3-2)(対面)
【事前学習】「あなたは、なぜ改定された「学習指導要領」が「主体性」を育むことを重視していると考えますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】児童生徒に「主体性」を育む必要性について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
8 児童生徒が「主体性」を発揮するために必要な教師の働きかけについて考える(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたが「主体性」を発揮できるようになった時期や場面は?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】児童生徒に「主体性」を育むための視点を他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 「自己有用感」について考える(A-3-3)(対面)
【事前学習】「自己有用感」とは何ですか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】児童生徒の「自己有用感」を育む必要性について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 児童生徒の「自己有用感」を育むことに結びついている教師の働きかけについて考える①(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたはこれまでの経験から、学校でのどのような場面で「自己有用感」を感じることができましたか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】児童生徒の「自己有用感」を育むための具体的な教師の働きかけについて、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 児童生徒の「自己有用感」を育むことに結びついている教師の働きかけについて考える②(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたはこれまでの経験から、学校以外でのどのような場面で「自己有用感」を感じることができましたか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】児童生徒の「自己有用感」を育むための留意点について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 児童生徒の発達段階に応じた働きかけについて考える(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたが受けてきた中学校時代と高校時代の生徒指導・進路指導の違いは?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】発達段階で行う生徒指導・進路指導の意義と留意点について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 学校が家庭・地域と連携することの必要性について考える(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたは、学校が家庭・地域と連携して生徒指導・進路指導に取り組む必要性があると考えますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】学校が家庭・地域と連携するための具体的な方法について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 「チーム学校」として取り組む生徒指導・進路指導について考える(A-3-3)(対面)
【事前学習】「あなたは、問題が起こりやすい学校(学級)と起こりにくい学校(学級)の違いは何だと思いますか?」に答えられるように整理をする。 (2時間)
【事後学習】学校がチームとして機能するための視点を、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 第1回~第14回までの総復習(到達度の確認)をする(A-3-3)(対面)
【事前学習】第1回~第14回までに講義で扱った内容等ついて整理をする。 (2時間)
【事後学習】生徒指導・進路指導の役割と意義について、他者に説明できるように、自分の言葉でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 藤平敦 『若手教員の力を引き出す研修でつかえる生徒指導事例50』 学事出版 2016年 第3版
その他、毎回、資料を提供する
参考書 文部科学省 『生徒指導提要』 2022年 第改訂版
必要に応じて紹介する
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:小試験(2回)(50%)、授業参画度:毎回のQuiz(30%)、発表(個人)(20%)
・毎回のQuizはその場で提出をする。
・発表は全員が行う
・授業内小試験(到達度確認試験)は8回目と15回目に行う(予定)。
オフィスアワー 第1回授業時に履修者数や学生の状況等に応じて説明をする。

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