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令和2年度以降入学者 | 現代教職論 | ||||
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教員名 | 小林彰彦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | U073490J8 2024現代教職論(小林彰彦・前・金3) |
授業概要 | 教職に関する基本的な内容について概観し、専門的教養を備えるための基礎を築くことが本授業のテーマである。学校をめぐる背景を理解しながら、教職の意義、教員の役割や職務内容について多角的に考察することを通し、教員としての資質や能力がどのように高められていくのか自ら考えられるようにする。 なお、小学校および中学校に勤務した経験を活かしながら、教員の仕事(教科指導や生徒指導等)に対する理解がなされるよう授業を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | ①現代日本における教師の役割や使命を理解し、教職の意義について考えることができる。 ②教員の職務(研修、服務および身分保障等)についての基礎的理解を図る。(A-2-2) ③教員の職務遂行に伴う今日的課題を例示し、チームとして組織的に対応する学校の必要性について概説できる。(A-4-2) ④教職に就く意識を高める。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 教科書基本事項の説明に加え、必要に応じて補足資料を配布し、理解を深める。補足資料は、Canvas LMSにて配布するのでダウンロードして持参することが望ましい。また、講義内容に関連した意見を可能な範囲で求めるなどしながら、教職の職業的特徴を主体的に理解できるようにする。 授業後には毎回課題の提出を求めるので、Canvas LMSを通して提出する。全体で共有したいリアクションや質問については翌週以降に解説や講評の機会を設ける。また、試験については、実施後に解説を行う。 |
履修条件 | 将来教職に就くと考えて授業を進めるので、教職に対する意欲をもつ学生の受講を望む。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のガイダンス、教職に対する意識
【事前学習】自己の教職に対するイメージと重ねながら教科書序章(p13~18)を読み、疑問点や気になった点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、教育や教職について学びたいことをノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
教職の意義
【事前学習】第1回授業で抱いた自己の教職に対するイメージと重ねながら教科書第1章(p19から32)を読み、疑問点や気になった点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、我が国における公教育の理念や原理をふまえながら教職の意義についてノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
教師観の変遷 ―戦前から戦後にかけて―
【事前学習】教科書2章1~3節の2(p33~39)、および5節(p45~55)を読み、戦前、戦後の教師観の違いや、明治時代から現代に至るまで教師がどのような存在として見られていたかについてノートに整理しておく。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、現在にも続く求められる教師像が、国策や文化環境、時代的変化が求める教師観からの影響を少なからず受けていることを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
専門職としての教師
【事前学習】教科書第2章3節の3~4、および4節(P39~44)を読み、教師が専門職として位置づけられた時代背景やその特性をまとめ、ノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、配布資料をもとに現在教師が専門職として位置づけられることや、今後専門職としてさらなる高度化が提言されていることを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
教員養成の歴史
【事前学習】教科書第3章1~2節(P56~67)を読み、我が国の教員がどのように養成されてきたのかについて、戦前から戦後における移り変わりをノートに整理しておく。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、戦前における我が国の教員養成機関が師範学校のみではなかったこと、また、戦後の教員養成が「開放制」のもとで行われていることを、時代背景を考えながら整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
教員免許制度と改革の動向
【事前学習】教科書第3章3~4節(P67~73)を読み、教壇に立つために必要な教員免許制度について、戦後以降の概要や改正の歩みをノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、これまでの教員免許制度の改正の歩みを理解しながら、教員免許更新制度の廃止等の背景をはじめとする教員免許改革が進んでいる状況を整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
教員の任用と服務
【事前学習】教科書第4章(P74~91)を読み、教員の資格や任用、身分、服務に関する諸事項についての概要をノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、教員の地位や身分にかかわる法的基礎や服務、分限・懲戒等について、具体例をもとに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
教師の役割と仕事の特質
【事前学習】教科書第5章1~2節(P92~107)を読み、法的に見た教師の役割、および学習指導や生徒指導等をすすめるうえで大切だと考えられることや疑問点をノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、自己の抱いた教師のイメージと対比しながら「教育をつかさどる」という教師の職務について具体的に整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
教師の仕事の実際
【事前学習】教科書第5章3~4節(P107~115)を読んだり、配布資料を参照したりしながら、これまでの被教育者体験と重ねながら、教師の仕事について思い出されることをノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、教師が繰り返し感じる多忙感や充実感について、教師の仕事の特性として指摘される「不確実性」や「無境界性」の視点から整理し直す。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
学校教職員の組織と役割
【事前学習】教科書第6章(P116~132)を読み、教職員がそれぞれ役割分担しながら学校経営に参画していることについてノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、学校における公務分掌などを再確認しながら、教職員の役割遂行、特に「ミドルリーダー」の役割についてノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
教師の職場環境と働き方改革
【事前学習】教科書第7章1~3節(P133~148)を読み、現代の教師の働き方や改革にかかわる状況について、勤務時間の国別比較や多忙化が叫ばれる要因等について各自調べ、ノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、教育の質を高めるためにタイムマネジメントにおける業務の見直し、情報処理の効率化、部活動改善等、働き方改革が進行する現状をノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
求められる教員の資質と研修
【事前学習】教科書第8章1,2節(P155~170)を読み、教職に求められる資質能力と教職の関係についてノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、なぜ教員は学び続け、自己成長する必要があるのかについて研修制度の実際などと照らしながら、考えたことをノートに整理してみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
学校改善とチーム学校
【事前学習】教科書第8章3節(P170~174)を読み、「チームとしての学校」が必要とされる理由やどのような専門的人材が配置されることで教員の業務改善が図られているのかをノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、学校運営改善は「チーム学校」が機能することによってもたらされることや、それによって教員間の「協働」や「同僚性」の意義を再考する必要性を整理してまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
授業内試験と解説
【事前学習】第1回から13回までの内容を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】テストを振り返りながら理解が曖昧だった点等についてテキスト等を参照しながら改めて整理しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
進路選択と教職
【事前学習】教科書第7章4節(P148~154)および第10章(P195~217)を読み、教員採用選考の実際について調べ、自分が将来教員として歩む未来をノートに描いてみる。 (2時間) 【事後学習】講義を振り返り、教師として採用された後の歩みを再ストーリー化しながら、各自教職への意欲を改めて確認してみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 佐藤晴雄 『教職概論 第6次改訂版』 学陽書房 2022年 第初版 |
参考書 | 八尾坂修 『新時代の教職概論 学校の役割を知る 教師の仕事を知る』 ジダイ社 2018年 第初版 南本長穂 『新しい教職概論-教師と子どもの社会-』 ミネルヴァ書房 2016年 第初版 勝野正章ほか 『教育小六法 2024年版』 学陽書房 2024年 第初版 その他授業内で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:期末試験を行い、学習した基本事項についての理解度を評価する。(50%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパー等で評価する。(50%) |
オフィスアワー | 授業の前後、およびCanvas LMSを用いて行う。 |
備考 | 学生への連絡がある場合は、Canvas LMSを通して行う。 |