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国際特別ニーズ教育論

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令和5年度以降入学者 国際特別ニーズ教育論
教員名 髙橋智
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 J10408D09 2024国際特別ニーズ教育論(髙橋智・後・木2)
授業概要 北欧諸国(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・アイスランド)を中心に、国際的な特別ニーズ教育の動向について講義する。とくに、特別ニーズ教育の対象となる障害・疾病のほか特別な教育的ニーズを有する児童生徒の発達特性、ニーズに即した教育課程・内容、教育方法・指導方法、ICT・遠隔教育・支援ロボット等を含む教育技術や授業実践に関する理解を、国際的な特別ニーズ教育の動向をふまえながら深める。さらに特別ニーズ教育の視点から、子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉、不適応・虐待・非行・犯罪防止についても検討する。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい:北欧諸国(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・アイスランド)を中心に、国際的な特別ニーズ教育の動向、とくに特別な教育的ニーズを有する児童生徒の発達特性、ニーズに即した教育課程・教育内容、教育方法・指導方法、ICT・遠隔教育・支援ロボット等を含む教育技術や授業実践について講義する。さらに特別ニーズ教育の視点から、子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉、不適応・虐待・非行・犯罪防止についても検討する。
到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業の形式:講義
(2)具体的な授業方法
①本講義は授業日にCanvasにて講義資料と課題を配布する。
②各回の講義において課題をCanvasにて指示するので期限までにに提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題等についてはCanvasにてフィードバックする。
③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病等の緊急事態により対面授業に参加できない場合、Canvasに掲載している当該講義の資料等を学習して、期日までに出席課題を提出する。
授業計画
1 オリエンテーション、スウェーデンのインクルーシブ教育と特別教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む
【授業形態】対面授業
2 スウェーデンの特別ニーズ教育と子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
3 スウェーデンの特別ニーズ教育と子ども・若者の不適応・虐待・非行・犯罪防止
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 デンマークのインクルーシブ教育と特別教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 デンマークの特別ニーズ教育と子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
6 デンマークの特別ニーズ教育と子ども・若者の不適応・虐待・非行・犯罪防止
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 ノルウェーのインクルーシブ教育と特別教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
8 ノルウェーの特別ニーズ教育と子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 ノルウェーの特別ニーズ教育と子ども・若者の不適応・虐待・非行・犯罪防止
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
10 フィンランドのインクルーシブ教育と特別教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
11 フィンランドの特別ニーズ教育と子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
12 フィンランドの特別ニーズ教育と子ども・若者の不適応・虐待・非行・犯罪防止
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
13 アイスランドのインクルーシブ教育と特別教育
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
14 アイスランドの特別ニーズ教育と子ども・若者のハビリテーション・医療・福祉
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
15 アイスランドの特別ニーズ教育と子ども・若者の不適応・虐待・非行・犯罪防止、講義のまとめ
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。
参考書 参考資料
①内藤千尋・髙橋智(2017)北欧における非行・薬物依存・犯罪を有する青少年の発達支援の動向―スウェーデン・デンマークの当事者支援を中心に―、『矯正教育研究』第62巻、pp.108-115、日本矯正教育学会。
②髙橋智・田部絢子・石川衣紀・内藤千尋・石井智也・能田昴・柴田真緒(2018)スウェーデンの高校教育とインクルーシブ教育―ダーラナ県の総合制高校特別教育プログラム・特別高校の調査から―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系Ⅱ』第69集、pp.35-43。
③髙橋智・田部絢子・石川衣紀・内藤千尋(2019)北欧における障害者の生涯学習と発達支援 ―スウェーデン・デンマーク・アイスランドへの訪問調査を通して―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系Ⅰ』第70集、pp.217-234。
④田部絢子・石川衣紀・内藤千尋・髙橋智(2019)北欧における特別学校と障害の重い子どもへの取り組み―スウェーデン・デンマークへの訪問調査を通して―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系Ⅰ』第70集、pp.235-246。
⑤石川衣紀・田部絢子・内藤千尋・石井智也・能田昴・柴田真緒・髙橋智(2019)北欧における発達障害等を有する子どもの発達支援の取り組み―スウェーデンとアイスランドの医療機関・発達支援機関への訪問調査から―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系Ⅰ』第70集、pp.247-264。
⑥内藤千尋・田部絢子・石川衣紀・石井智也・能田昴・柴田真緒・神長涼・髙松健太・髙橋智(2019)北欧における子どもの虐待と権利擁護センターの取り組み―スウェーデン・アイスランド・ノルウェーへの訪問調査から―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系Ⅰ』第70集、pp.265-279。
⑦髙橋智・内藤千尋・田部絢子(2019)北欧における非行・触法・薬物依存等の発達困難を有する子ども・若者の発達支援の動向―アイスランドとフィンランドの訪問調査から―、『矯正教育研究』第64巻、pp.93-100、日本矯正教育学会。
⑧髙橋智・石井智也・田部絢子・石川衣紀・能田昴・内藤千尋(2020)デンマークにおける重度障害の子ども・若者の生活ケアと発達支援―コペンハーゲンの重度障害居住施設「障害児センター・白鳥の家」の訪問調査から― 、『東京学芸大学紀要総合教育科学系』第71集、pp.149-159。
⑨石川衣紀・内藤千尋・田部絢子・石井智也・能田昴・柴田真緒・池田敦子・田中裕己・髙橋智(2020)北欧における子どもの虐待と「子ども虐待防止支援センター(Barnahus)」の取り組み―デンマーク・フィンランドへの訪問調査から―、『東京学芸大学紀要総合教育科学系』第71集、pp.177-191。
⑩内藤千尋・田部絢子・石川衣紀・池田敦子・石井智也・柴田真緒・能田昴・田中裕己・髙橋智(2020)フィンランドにおける多様な発達困難を有する若者支援の動向―「ユースセンター」の訪問調査から―、『松本大学教育総合研究』第4号、pp.109-116。
⑪内藤千尋・石川衣紀・田部絢子・髙橋智(2020)北欧の刑務所における発達困難を有する若者受刑者の特別ケアの動向―フィンランドとノルウェーの刑務所訪問調査から―、『松本大学教育総合研究』第4号、pp.117-127。
⑫髙橋智・内藤千尋・田部絢子(2021)ノルウェーにおける依存症を親にもつ子ども・若者の当事者支援―当事者支援組織「Barn Av Rusmisbrukere」の訪問調査から―、『矯正教育研究』第66巻、pp.81-86、日本矯正教育学会。
⑬髙橋智・田部絢子・能田昴・内藤千尋・石井智也・石川衣紀・池田敦子(2023)北欧諸国における子どもの「コロナ後遺症」問題と発達困難・リスクに関する議論の動向、『日本大学文理学部人文科学研究所紀要』第106号、pp.217-233。
⑭能田昴・田部絢子・石井智也・内藤千尋・池田敦子・石川衣紀・髙橋智(2023)スウェーデンのインクルーシブ教育と知的障害教育問題の動向―スウェーデンの知的障害当事者組織「Riksförbundet FUB」への訪問調査から―、『尚絅学院大学紀要』第85号、pp.117-128
⑮石川衣紀・田部絢子・能田昴・石井智也・内藤千尋・池田敦子・髙橋智(2023)コロナ禍のスウェーデンにおける子どものメンタルヘルス問題の動向と発達支援の課題―児童思春期精神障害中間ケア施設「BUP Mellanvård NV」の訪問調査を通して―、『SNEジャーナル』第29巻1号、pp.113-125、日本特別ニーズ教育学会。
⑯石井智也・田部絢子・内藤千尋・石川衣紀・能田昴・池田敦子・髙橋智(2024)スウェーデンの国民大学と障害当事者の継続教育・成人教育・生涯学習支援の動向:訪問調査から、『兵庫教育大学研究紀要』第 64巻、pp.1-16。
⑰内藤千尋・石井智也・田部絢子・石川衣紀・池田敦子・能田昴・髙橋智(2024)スウェーデンの就学前学校における特別ニーズ教育の動向と実際-特別ニーズ教育を実施する就学前学校3校の訪問調査から、『山梨障害児教育学研究紀要』第18号、pp.21-33。
⑱田部絢子・石井智也・内藤千尋・能田昴・石川衣紀・池田敦子・髙橋智(2024)スウェーデンのインクルーシブ教育と聴覚障害児教育の動向―ストックホルム市アルヴィーク基礎学校「聴覚障害クラス」の訪問調査を通して、『金沢大学人間社会研究域学校教育系紀要』第16号、pp.97-107。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の講義の学びに関わる課題の提出による評価(単位取得おいて14回分全ての課題提出は不可欠)(70%)、授業内テスト:講義全体の学びをふまえて作成する試験に替るレポート提出による評価(単位取得おいて試験に替るレポート提出は不可欠)(30%)
成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
オフィスアワー メール、Canvasを用いて質疑応答を行う。
備考 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学))の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできた(東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も毎週1回、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいる。またこれまでに30年、25回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)において子ども・若者の特別ケアに関する訪問調査研究に取り組んできたので、それらの研究成果や実践をふまえながら講義を進めていく。

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