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教育と産業社会

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令和2年度以降入学者 教育と産業社会
教員名 日暮トモ子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)
Canvas LMSコースID・コース名称 J071082J7 2024教育と産業社会(日暮トモ子・後・水2)
授業概要 この授業は、教育と産業社会の関連を、社会学、経済学、政治学の視点から捉えることによって、現代日本の教育と社会に対する理解を深めることを目的とする。その理解に基づき、教育と社会の関係、さらには、現代社会に生きる人間、市民としてのあり方を考える機会を提供する。
授業のねらい・到達目標 (1)本授業のねらいは、以下のとおりである。
・教育と産業社会の関連について、経済学、社会学、政治学の視点から理解することができる。
・現代日本の教育と社会を巡る問題について理解し、それへの対応について分析、考察することができる。

(2)本授業の到達目標は、以下のとおりである。
・与えられた情報を鵜呑みにせず批判的に検討したうえで、論理的な思考を展開することができる。(A-3-3)
・挑戦すべき適切な課題を自ら設定し、実際に取りかかることができる。(A-5-3)

この科目は文理学部(学士(教育学))のDP及びCP3、5に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 ・授業前日までに、LMS上に授業資料を配信するので、受講生はそれを事前に読んでおくこと。
・毎回授業終了後にリアクションペーパーの提出を課す。
・小テスト及びレポートについては、それぞれ翌週に解説・講評を行う。
授業計画
1 イントロダクション(授業のねらい、到達目標、進め方についての説明)
社会と教育の密接な結びつき、社会の中の教育/教育の中の社会をみる視点について
【事前学習】シラバスを通読し、授業全体の流れを確認する (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、社会と教育の結びつきの事例をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
2 Ⅰ.教育と社会・経済発展①教育と社会経済の発展史
【事前学習】事前配付資料を読み、日本の各年代・各学校段階の就学率を調べておくこと (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、前近代と近代以降の社会システムと教育システムの特徴をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
3 Ⅰ.教育と社会・経済発展②近代日本の教育と社会
【事前学習】事前配付資料を読み、属性主義と業績主義の違いを調べておくこと (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、社会的選別と教育的選抜の結びつき、学校教育の拡大によって生じた問題点についてまとめること (3時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
4 Ⅰ.教育と社会・経済発展③世界の教育と社会、教育普及と経済発展
【事前学習】事前配付資料を読み、諸外国のGDP及び就学率を調べておくこと (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、先進国と発展途上国における経済発展と教育普及の関連にみられる特徴と課題をまとめること (3時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
5 Ⅱ.教育と経済①個人的投資としての教育、社会的投資としての教育(A-3-3)
【事前学習】事前配付資料を読み、子供の学習費調査結果から気づいた点、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、投資としての教育の意味、個人的及び社会的な投資と収益の関係について特徴をまとめること (3時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
6 Ⅱ.教育と経済②教育と「市場」メカニズム(A-5-3)
第1回~第5回までの復習小テスト
【事前学習】第1回~第5回までの講義内容を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育機会市場・労働力市場の意味を確認し、教育と「市場」メカニズムの均衡・不均衡における構造的特徴をまとめること (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
7 Ⅲ.教育としごと①高学歴化と職業構造の変化、AIによる産業・就業構造の変化と教育、日本の労働市場と教育
【事前学習】事前配付資料を読み、AIによる産業・就業構造の変化のデータから気づいた点、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】】配付資料の復習を行い、日本の労働市場を支えてきた教育の役割をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
8 Ⅲ.教育としごと②女性の職業と教育、格差・貧困問題(A-3-3)
ディスカッション
【事前学習】事前配付資料を読み、女性の年齢階級別労働力率推移のデータから気づいたこと、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、女性の労働市場・労働参加と教育(進学)との関係について、その特徴と課題をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
9 Ⅳ.大学と社会①大卒労働市場の構造変動、学歴・学校歴社会(A-3-3)
【事前学習】事前配付資料を読み、大卒求人総数・大卒者の就職率の推移データから気づいたこと、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、学歴社会の変化とそれに伴う教育と職業の関係の変化の特徴と課題をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
10 Ⅳ.大学と社会②大学教育と職業能力、教養、職業人のリテラシー、国際成人力調査
職業人のリテラシーや多文化共生に係るゲストスピーカーの講話を踏まえ、グループに分かれてディスカッションを行う。
【事前学習】事前配付資料を読み、国際成人力調査結果から気づいた点、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、就職基礎能力、社会人基礎力、学士力、エンプロイヤビリティーなどの能力概念の特徴をまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
11 Ⅳ.大学と社会③就職指導、キャリア教育、大学での学びの意味(A-5-3)
第6回~第10回までの復習小テスト
【事前学習】第6回~第10回までの講義内容を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、社会・経済構造の変化を踏まえ、大学教育において身につける力とは何かについて自分なりに考察し、まとめること (2時間)
【授業形態】対面授業
12 Ⅴ.社会の国際化・グローバル化と教育①外国人労働者、移民政策、多文化共生と教育(A-3-3)
ディスカッション
【事前学習】事前配付資料を読み、外国人労働者数とその推移のデータから気づいた点、疑問点をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、多文化共生の観点から、日本の社会・経済システムと教育システムの課題についてまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
13 Ⅴ.社会の国際化・グローバル化と教育②SDGsと教育、市民性教育、地球市民教育
【事前学習】事前配付資料を読み、SDGsの概要(ねらい、取組等)をまとめること (1時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、グローバル化した世界システムにおける教育上の課題についてまとめること (3時間)
【授業形態】対面授業
14 Ⅵ.授業の総復習(学期末試験(レポート))と解説(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】第1回~第13回までの講義内容を復習しておくこと (2時間)
【事後学習】解答できなかった問題について、授業資料を読みなおし、復習すること (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
15 Ⅵ.授業のまとめ-社会・経済・政治から「教育」を再考する意味-(A-3-3)
【事前学習】社会・経済構造、政治状況の変化を踏まえ、今後の教育システムのあり方について、自分なりに考えておくこと (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、国際的な動向に基づき、今後の教育システムのあり方を再考すること (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
その他
教科書 使用しません。
参考書 金子元久・小林雅之 『教育の政治経済学』 放送大学振興会 2000年
黒崎勲 『教育の政治経済学【増補版】』 同時代社 2006年
松下佳代編著 『<新しい能力>は教育を変えるか』 ミネルヴァ書房 2010年
金子元久 『大学の教育力-何を教え、学ぶか-』 筑摩書房 2007年
苅谷剛彦・濱名陽子・木村涼子・酒井朗 『教育の社会学【新版】』 有斐閣 2010年
上記の他、適宜授業内で紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%)
・レポートは、求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します。
・授業内テストは、小テストを2回実施します。資料をみながら答えてくださって構いません。
・授業参画度は、毎回のリアクションペーパー等で評価します。
オフィスアワー メールで適宜対応します。授業内でE-mailアドレスを伝えるので確認してください。
備考 ・ゲストスピーカーによる講話も1回予定しています。

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