検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | ドイツ文学史講義4 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | ドイツ文学史講義4 | ||||
教員名 | 初見基 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | ドイツ文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
---|---|
授業の形態 | 対面授業を基本とする。ただし第一回授業のみオンデマンド配信をするので,Canvas LMS上の連絡に注意すること。 授業開始までにCanvas LMSに登録し、初回授業の注意事項に従って準備をしておくように。 毎回,授業感想などの簡単な課題を出すことで出席確認とする。なお記してもらった課題は次の時間で氏名を伏したうえで全員分紹介する。 諸連絡はCanvas LMSを用い,必要に応じてメールでの伝達もするので,Canvas LMS確認を怠らず,また該当メールアドレスはつねに読める状態にしておくこと。学期末試験後も連絡をする場合がある。 |
Canvas LMSコースID・コース名称 | F009060L5 2024ドイツ文学史講義4(初見基・後・木3) |
授業概要 | 20世紀後半,第二次大戦後から現在に到るドイツ文学の諸相を見ることを通じ,20世紀ドイツの文化と社会について知識を広め,現在を考えてゆくための一契機とする。 |
授業のねらい・到達目標 | 20世紀後半以降のドイツ文学史の知識を得ることによって,近代社会理解を深め,私たちが生きている現在を分析する能力を身につける。(A-1-2)(A-2-2) 第二次大戦敗戦から現代に到るドイツ文学の流れを,社会との相関関係に着目して講義する。受講者は主として翻訳によって対象作品を読んでくることが求められる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1、DP2及びカリキュラムポリシーCP1, CP2に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | プリント資料を配付して講義を行なう。映像資料なども使用する。 本授業の事前・事後学習は,合わせて4時間の学習を目安とします。 受講者の理解および興味にしたがって,進行ならびに内容の変更が生ずる可能性がある。 復習は,配布されたプリントはくり返しよく読み,さらに授業で言及された作品のなかからなるべく多くの作品を邦訳で通読すること。 課題の提出方法やフィードバック方法については,授業内で説明します。 |
履修条件 | 学科の履修規程による |
授業計画 | |
---|---|
1 |
ガイダンス,導入:〈戦後〉とは何か 〈戦後〉という概念を,日本との対比で自分なりにまとめてみる。
【事前学習】1945年以降のドイツ史の流れを年表などでおおまかに把握しておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】あらためて「戦後」とは何かを自分なりに考えておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
「戦後ドイツ」とはなんだったか?─戦後文学(1) 東西ドイツ再統一40周年を迎え,あらためて1945年から1990年までのドイツの流れを概観する。
【事前学習】戦後直後の状況について,日本の例を調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】日本とドイツの「戦後」の共通性と相違とを考えておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
47年グループ─戦後文学(2)「戦争の傷」と文学作品の強い関連について,諸相を紹介する。
【事前学習】日本の戦後派文学について知っていることをまとめておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】配布プリントをよく読み返し,「47年グループ」について関心のある作品を探し読んでおく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
文学と規範─戦後文学(3)「ナチ時代の過去」についての省察がドイツ文学にあっても規範化してゆく過程を追う。
【事前学習】戦後日本において,それ以前と異なった「規範」にどのようなものがあるか考えておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】配布プリントをよく読み返し,ドイツにおける「過去の克服」について考える。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
文学と社会的記憶─戦後文学(4) 「過去の克服」の議論が「想起文化」へ転換してゆく様相を踏まえ,その文学における諸相を紹介する。
【事前学習】記憶とはどういう働きであるのか,自分なりに考えをまとめる。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】配布プリントをよく読み返し,「社会的記憶」について自分なりにまとめる。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
文学的抵抗と挫折─東ドイツ文学(1):東ドイツ建国から1980年代の社会的様相を紹介し,そこにおける文学のあり方を紹介する。
【事前学習】東ドイツの地理および歴史を調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】東ドイツ文学者の作品のなかで興味を抱くものを読んでおく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
諦念と内向化─東ドイツ文学(2):1989年の〈転換〉を中心に,東ドイツ文学者たちの「代替機能」について紹介する。
【事前学習】東ドイツの文学のどこに特色があるかをまとめておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】1989年前後の東西ドイツの状況について調べる。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
被害と加害のはざまで─オーストリア文学(1):戦後オーストリアの「被害国」という自己理解の欺瞞と,それに対する文学者の反撥について紹介する。
【事前学習】オーストリアの地理および歴史を調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】戦後オーストリアの歴史と社会について,授業内容を踏まえて調べる。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
反郷土─オーストリア文学(2)前回内容を踏まえ,より具体的な作品に即した話をする。
【事前学習】戦後オーストリアにはどのような文学者がいたか調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】現代オーストリア文学作品から気になったものを選び,邦訳を読んでおく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
〈1968年〉と〈秋のドイツ〉:1960年代後半の社会的激動が文学とどのような相関関係があったか,そしてそれがその後どのような影響を有したかについて話す。
【事前学習】〈1968年〉とは何だったのかを考察しておく。また日本の60年代後半の政治動乱について調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】授業内容を踏まえ,日本の〈1968年〉がその後の日本社会にどのような意味をもったかを考える。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
ポップ・カルチャーと芸術:「真面目な」文学に対する「ポップ」文学がどのような意味をもつかを話す。
【事前学習】日本のポップ・カルチャーがどのようなものであるかを調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】「高尚な」文化と「低劣な」文化,という分類について考察する。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
戦後ドイツ演劇・映画:文学と密接に係わる相において,演劇・映画について紹介する。
【事前学習】これまで自分が観た演劇・映画でどのような点に興味を抱いたかを考えておく。(A-1-2)(A-2-2) (1時間) 【事後学習】現代ドイツ映画のなかから1作を選び、学期中に鑑賞しておく。(A-1-2)(A-2-2) (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
東西統一以降:東西統一およびその後の文化的混乱のなかでの文学状況を扱う。
【事前学習】1989年から1990年に政治的にはどういう動きがあったか,ドイツ統一がどのようにして成り立ったかを調べておく。(A-1-2)(A-2-2) (2時間) 【事後学習】授業内容を整理しておく。(A-1-2)(A-2-2)(A-8-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
これまでの内容について質疑応答を行ったうえで,内容確認をする。
【事前学習】これまでの授業内容で気になった点などをまとめて,レポート作成をする。(A-1-2)(A-2-2)(A-8-2) (3時間) 【事後学習】レポートの不充分な点を確認する。(A-1-2)(A-2-2)(A-8-2) (1時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。
【事前学習】これまでの授業内容を確認する。(A-1-2)(A-2-2)(A-8-2) (2時間) 【事後学習】授業内容を踏まえ,今後の読書計画を立てる。(A-1-2)(A-2-2)(A-8-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
---|---|
教科書 | 教科書は使用せず,プリントを配布する。読書案内も配るので,それを参考にして翻訳書を各自読むこと。 |
参考書 | 各自の読書案内として利用すること。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業内課題(40%) 受講者の態度によっては,別途課題を出す場合がある。 授業参画度は,授業内での発言および毎回求める課題・リアクションペーパー等で評価する。 |
オフィスアワー | 電子メールを通じて適宜対応する。 |