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令和2年度以降入学者 | 中国古典文学研究2 | ||||
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教員名 | 青木隆 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | D011040P7 2024中国古典文学研究2(青木隆・後・水2) |
授業概要 | 中国近世の通俗白話小説のうち、神や仏、仙人、妖怪、幽霊のような宗教的存在が人間世界に公然と登場し活躍する種類の小説を神魔小説(魯迅)、霊怪小説(孫楷第)という。本授業は、殷周革命を背景に道教や仏教の神々が殷と周に分かれて戦う『封神演義』をとりあげる。『封神演義』は、殷の紂王(ちゅうおう)による女神の女媧(じょか)に対する気楽なセクシャル・ハラスメントから物語が始まる。このように中国の神魔小説は、民間信仰の対象となるような神々が登場しながらも宗教的な厳粛さが欠けている点に一つの特徴がある。こうした神魔小説の世界に親しむこととしたい。 |
授業のねらい・到達目標 | ①中国近世の通俗白話小説を読むことにより、いわゆる近世漢語による小説文はどういう言語であるのか、現代日本語への翻訳作業を通して体感する。 ②民間信仰と混淆した形で構成される『封神演義』の物語世界を楽しむことにより、オーソドックスな知識人の知的世界と全く異なる、民間信仰に親和的な前近代の中国の娯楽世界を体感する。 資料や事象を注意深く観察し、問題を発見し、適切な方法を用いて考察することができる(A-4-3)。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの4に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | ガイダンスを除き、各授業回で担当学生を指名し演習形式で作品講読を進める。その際、適宜、必要な範囲で講義を行う。授業と並行して『封神演義』の担当箇所を熟読したうえで、期末レポート課題の提出を求める。 |
履修条件 | ①中級以上の中国語を学習中であること。 ②漢和辞典・中日辞典を適切にひくことができること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及びイントロダクション。神魔小説というジャンルと『封神演義』について学習する。 【事前学習】シラバスを事前に通俗しておく。そのうえで魯迅「中国小説の歴史的変遷」の第五講「明代小説の二代主潮」を熟読しておく。魯迅「中国小説の歴史的変遷」は、丸尾常喜氏訳のPDFが北海道大学のアーカイブから無料DLできる(https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/33509/1/35(1)_PR59-152.pdf)。また、丸尾氏の訳注は、凱風社から1987年に刊行されており、この単行本も文理学部図書館その他の多くの図書館に蔵されている。(2時間) 【事後学習】授業内容を踏まえ、プリントを読み返しながら授業内容の確認テストに取り組む。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
辞書の調べ方について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p1-2を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
『封神演義』の歴史的背景となる中国神話と殷周革命について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p3-4を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
近世漢語と小説の文体について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p3-4を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
古文と現代文の文法の差異について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p7-8を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
封神演義の神々について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p9-10を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
期末課題について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p11-12を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
虚詞・実詞の違いについて解説する。配布テキスト「封神演義2024」p13-14を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
虚詞のうち副詞について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p15-16を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
虚詞のうち接続詞について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p17-18を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
虚詞のうち助詞について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p19-20を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
虚詞のうち助動詞について解説する。配布テキスト「封神演義2024」p21-22を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
『封神演義』冒頭の情景のビジュアル化を試みる。配布テキスト「封神演義2024」p23-24を学習する。担当者は担当箇所をゆっくり音読し、日本語訳を行う。必要に応じて簡単な討論を行い、その箇所にかかわる諸問題について講義を行う。 【事前学習】配布テキストの該当箇所を音読し、語注を調べた上で日本語訳する。(2時間) 【事後学習】もう一度授業で学習した箇所を音読し、授業で示された現代日本語訳とつつきあわせながらどうしてそのような日本語訳になるのか確認する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
『封神演義』冒頭について、文法を中心に到達度試験を行う。答え合わせをしつつ復習・解説を行い、文法事項の定着を図る 【事前学習】『封神演義』授業で学習した箇所の日本語訳全部を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】到達度試験のうち誤った箇所を再検討し、正しい理解を目指す。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
『封神演義』の担当回のレポート課題を提出し、これまでの授業内容にかんする疑問点を提出しあってディスカッションを行う。 【事前学習】第1-14回で学んだ文法以外の物語内容にかかわる事項群を復習するとともに課題レポートを作成する。 (2時間) 【事後学習】『封神演義』の日本語訳を通読する。(2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | テキストはLMSを通じてあるいは教室で配布する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) レポートは提出課題によって成績評価を行う。 授業参画度は、授業での発表回数及びLMSを通じて行う確認テスト等によって成績評価を行う。 |
オフィスアワー | LMSまたはメールで受け付けを通じて質問等に対応する。または、金曜第5時限中文学科学生閲覧室にて対面で対応する。 |