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令和元年度以前入学者 | 基礎演習1 | ||||
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教員名 | 袴田光康 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | テレビドラマ「光る君へ」の影響もあって今年はメディア等でも注目されている「紫式部」だが、彼女の本当の姿は『紫式部日記』や『紫式部集』といった古典テキストの中にある。この授業では、各自が『紫式部集』の一首(詞書を含む)を担当して発表する形で丁寧にテキストを読んでいく。発表に際しては、①影印本のくずし字の翻字、②指定された注釈書類の調査、③該当箇所の問題点の発見、④それについて考察、という4つのステップを踏む必要がある。また、発表者以外の参加者は、各回の発表範囲を予習して、質問内容を用意して授業に臨むことが求められる。発表、ディスカッション、教員の講評などを通して「紫式部」の内面に迫っていく。 |
授業のねらい・到達目標 | 問題点の見つけ方、先行する文献の調べ方、論理の組み立て方、発表の仕方など、古典文学を学修する上で必要な基本的な知識と技術を身に着けることができる。 この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。 なお、この科目は新カリキュラム(令和2年度以降入学者が対象)においては文理学部(学士)のディプロマポリシーDP3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,6,7,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の形式 | 演習 |
授業の方法 | ①第1回~第5回の授業は教員による対面の講義形式である。 ②第6回以降は発表担当にもとづく個人発表を中心とする演習形式である。 ③毎回の発表後に教員を含む参加者全員とのディスカッションを通して発表内容に対するフィードバックがなされる。 ④期末にレポートを課す(レポートへのフィードバックはCanvas LMSを通じてコメントする)。 第1回の授業時に発表担当の割り当てを決めるので、必ず出席をすること。また、個人発表のレジュメの作成方法や注釈に用いる参考文献等については第2回・第3回の授業において説明をする。 なお、対面での受講が難しい場合、理由によってはZOOMでの受講も考慮するので事前に相談をすること。 |
履修条件 | 人数調整を行うため、4月3日(水)12時00分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は、4月9日(火)COMITS2・国文学科掲示板にて発表する。 なお、手続きについてはCOMITS2「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
この授業の目的と発表の割当と説明(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】シラバスをよく読んで自分の学修目標を考える。 (2時間) 【事後学習】テキストで各自の担当範囲を確認し、該当部分を精読する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
レジュメの作成方法(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】紫式部について調べて、ノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】紹介された3種類の参考文献を実際に確認し、自分の担当範囲の注釈等を調べる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
くずし字の判読練習1(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】岩波文庫本テキストの「解説」を読む。 (2時間) 【事後学習】授業で紹介されたツールを使って判読の練習をする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
くずし字の判読練習2(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】「あ」行から「た」行の変体仮名の復習 (2時間) 【事後学習】「な」行から「わ」行の変体仮名の復習 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
モデル授業(袴田担当)「めぐりあひて」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】「めぐりあひて」の歌の問題点を自分なりに考えておく。 (2時間) 【事後学習】サンプルのレジュメを読み返して、その作り方を確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
個人発表と講評1「鳴きよはる」歌・「露しげき」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
個人発表と講評2「おぼつかな」歌・「いづれぞと」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
個人発表と講評3「西の海を」歌・「西へゆく」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
個人発表と講評4「露ふかく」歌・「嵐吹く」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
個人発表と講評5「もみぢばを」歌・「霜こほり」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
個人発表と講評6「ゆかずとも」歌・「ほととぎす」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
個人発表と講評7「祓へ戸の」歌・「北へ行く」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
個人発表と講評8「行きめぐり」歌・「難波潟」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
個人発表と講評9「あひ見む」歌・「ゆきめぐり」歌(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業の総評(A-8-2)
【事前学習】これまでの授業での学びをまとめ。 (2時間) 【事後学習】課題を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 南波浩 校注 『紫式部集 (岩波文庫)』 岩波書店 伊地知鐵男 編 『増補改訂 仮名変体集』 新典社 影印本(実践女子大学本「むらさき式部集」)の該当範囲はブッラク・ボードに提示するので各自ダウンロードして使用すること。 なお、上記以外のくずし字の教科書をすでに持っている者は、それを用いても構わない。 |
参考書 | 山本利達 『紫式部日記・紫式部集 (新潮日本古典集成)』 新潮社 1980年 南波浩 『紫式部集全評釈』 笠間書院 1983年 伊藤博 校注 『土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記 所収「紫式部集」 (新日本古典文学大系)』 岩波書店 1989年 その他にも参考文献は多いので、第2回の授業で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末のレポート(30%)、授業参画度:個人発表と質疑応答の内容および発言頻度(20%)、発表とその資料(50%) |
オフィスアワー | 金曜12:00~13:00(この時間外でも質問等に応じるので、事前にメール連絡すること。) |