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令和2年度以降入学者 | 美学特殊講義4 | ||||
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教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | A120016E7 2024美学特殊講義4(高橋陽一郎・後・木3) |
授業概要 | 今年度は藝術のうち「音楽」をテーマとし、古代・中世・近代の哲学者(美学者)や音楽家が「音楽」についてどのような思想を展開したかを、文字資料や音源をもとに学んでゆく。 |
授業のねらい・到達目標 | 現代人は音楽をもっぱら<聴いて><楽しむ>ために享受している。しかし音楽は学問であったこともあるし、また総じて「時代」や「世界」や「思想」を表現している藝術でもある。この授業では歴史的に音楽様式の変遷と音楽美学思想の変遷をパラレルにたどりながら、そうした西洋音楽のすがたに迫ろうと思う。したがって本授業のねらいと目的とは、ふだん感覚的に音の流れとして享受し、決して振り返ることのない困難な問い―「音楽とは何か」―に接近すること、そしてこのことを通じて、藝術を対象とする際の受講者の哲学的思索力を感化することである。 ・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解し,さまざまな思想的課題に取り組むことができる。(A-2-4) ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2, 4に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義による。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業方法、評価方法について説明する)(A-2-4)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れについて把握しておく (2時間) 【事後学習】第1回の授業(ガイダンス)の内容から、第2回以降の授業が受講可能か十分に検討する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
バロック期以前の音楽と思想について(A-2-4)
【事前学習】西洋音楽史についての簡単な知識を各自学んでおく (2時間) 【事後学習】前学期も履修した受講者は前学期の資料類を復習し、バロック期以前の音楽の様相と思想についてのイメージを再構成しておくこと。後学期に初めて本授業を履修する受講者は第二回授業の内容からバロック期以前の音楽のあらましについてメモを作成する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
バロック音楽の思想―デカルトとマッテゾン再説―(A-2-4)
【事前学習】哲学史の本でデカルトの思想に親しんでおく (2時間) 【事後学習】前学期の資料⑩を元に講義を振り返り、17世紀の情緒説と同時代の音楽との関係について説明できるようにしておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
「バロック」の精神について(1)―同時代の文化―(A-2-4)
【事前学習】前学期の資料⑩を元に、マッテゾンの音楽思想について自分で解説できるようにしておく (2時間) 【事後学習】資料①を元に講義を振り返り、旋律と歌詞との関係について、コラールと対旋律との関係について改めて理解し、自分でも説明できるようにしておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
「バロック」の精神について(2)―ライプニッツの哲学―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】哲学史の本で、ライプニッツの思想の概略を学んでおく (2時間) 【事後学習】資料②を元に講義を振り返り、バッハの音楽に見られる数的表現や音符による視覚的描写へのこだわりについて確認しておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(1)―脱バロック―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】美術史におけるロココ時代の特徴を自学しておく (2時間) 【事後学習】資料③を元に講義を振り返り、「脱バロック」の精神について各自400字適度の説明をできるようにしておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(2)―前古典派のソナタ形式を中心に―(A-2-4)
【事前学習】資料⑥を元に、バロック音楽と多感様式の音楽との違いを説明できるようにしておく (2時間) 【事後学習】資料③を元に講義を振り返り、クヴァンツやD. スカルラッティの美学を(調性観を含め)説明できるようにしておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(3)―古典派の音楽とロマン派の音楽美学―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】西洋音楽史をひもとき、ハイドン以降の古典派について予備知識を得ておく (2時間) 【事後学習】資料④を元に講義を振り返り、ヴァッケンローダー以降の音楽美学を各自まとめておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(4)―交響曲の思想(1)―(A-2-4)
【事前学習】資料④を元に、前古典派と古典派のソナタ形式の違いについてメモしておく (2時間) 【事後学習】資料⑤を元に講義を振り返り、ホフマン、ショーペンハウアーらの音楽思想と市民社会時代の作曲家像について600字程度でまとめられるようにしておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(5)―交響曲の思想(2):ドラマと主題労作―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】西洋音楽史をひもとき、ベートーヴェンについて調べておく (2時間) 【事後学習】資料⑥を元に講義を振り返り、ベートーヴェンの交響曲のドラマ性や、それを指摘したホフマンやショーペンハウアーの思想についてまとめておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(6)―「絶対音楽」概念の混乱―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】哲学史の本で、ドイツ観念論について調べておくこと (2時間) 【事後学習】資料⑦を元に講義を振り返り、ワーグナー以前と以後のいわゆる絶対音楽についてまとめておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
古典派の音楽と器楽優位の美学(7)―ハンスリックとヘルバルトの音楽美学―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】西洋音楽史をひもとき、ワーグナーについて調べておく (2時間) 【事後学習】資料⑧を元に講義を振り返り、なぜ「感情美学」は否定されるのかについて、600字程度でまとめておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
絶対音楽と標題音楽―リストとワーグナー―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】哲学史の本で、ショーペンハウアーとワーグナーとの関係について調べておく (2時間) 【事後学習】資料⑨を元に講義を振り返り、絶対音楽と標題音楽との近さと遠さについて600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
標題音楽を知る(A-2-4)
【事前学習】後学期のそれまでのプリントを、ロマン的藝術としての音楽のなかの「古典主義」という観点から。見直してみる (2時間) 【事後学習】「音楽と思想」という観点からレポート課題へのメモを取り始める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
後学期の授業のまとめ:進歩史観と藝術―ドビュッシーとシェーンベルク―(A-2-4, A-4-3)
【事前学習】ワーグナー以降の音楽の特徴について音楽史で調べる (3時間) 【事後学習】近代のなかで音楽はどのように変化したかという観点から、プリントを見直し、レポート作成を進める (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 参考書については授業のなかで随時紹介してゆく。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します。(70%)、授業参画度:授業参画度はリアクショペーパー等で評価します。(30%) |
オフィスアワー | 毎回の授業後に設けます。 |