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労働と労働者の権利

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令和2年度以降入学者 労働と労働者の権利
令和元年度以前入学者 労働法1
教員名 松井丈晴
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(対面授業に参加できない学生のためにZOOMで録画したものをyoutubeで配信)
Canvas LMSコースID・コース名称 209952A19 2024労働と労働者の権利(松井丈晴・前・木3)
授業概要 就業構造・労働環境が大きく変化するなかで、職場において発生する法的問題、すなわち、採用・入社から退職(解雇)までの間に職場で出会う基本的な労働問題について、関連法規等を紹介しながらできるだけ簡潔に講義する。本講義では、労働基準法の内容を中心として講義する予定である。
労働相談員としての経験を生かし、現在、リアルに起きている労働問題に対し、解決策を提示した授業を行う。
授業のねらい・到達目標 労働法は、社会生活をする上で、最も身近な法律である。
学生が就職してから退職するまでの過程で、あるいはバイト先で経験する労働法上の主要な問題を取り上げ、労働条件がどのようにして決まり、もし、問題があった場合は、どのようにして解決するかを知ることができる。(問題発見・解決力)
その際に、労働基準法や労働契約法を理解することができる。(専門分野に関する知識・理解)

この科目は、文理学部教育課程表のA-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1、A-4(DP4・CP4)[問題発見・解決力]の1に対応しています。
世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
対面授業に参加できない場合の代替方法はオンデマンドとし、日本に入国できない留学生、基礎疾患持ちの学生や高齢者と同居する学生など大学が認めるやむを得ない事由に該当する場合を原則とするが、詳細は初回の授業で説明します。

授業はCanvas LMSを通して、ZOOM録画したオンデマンド教材を配信する。また、その内容の授業時配布資料をあわせて配布する。
次に、次回の授業までに、授業内容を簡潔にまとめたレポートの提出を求め、Canvas LMS上で提出を求めて評価する。
学生の毎回のレポート内容に関する教員のコメントは、レポート返却時に行い、Canvas LMSの掲示板機能を通して、質問と議論の機会を提供する。このほかに、小テストを適宜実施し、通常課題レポート&小テストで50点とする。

アクティブ・ラーニングとして「自分の体験した労働問題についてディスカッション」を実施する。
履修条件 200名を超えた場合、最初の授業出席者のみの履修を認め、2回目以降は履修を認めない場合もありますので、
必ず、最初の授業に出席すること。
授業計画
1 労働法序説
民法(一般法)と労働法(特別法)との関係を説明した上で、なぜ、労働法が必要なのかを理解する。(A-2-1世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P1~19、プリントを通読し、なぜ労働法が必要なのかを考えておくこと。 (1時間)
【事後学習】授業時配布プリントで指示した動画を見て感想文を作成すること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 労働契約の締結と雇用の成立(1)
採用の自由については、どこまで許されるのか。また、採用の自由の例外は何かを理解する。
採用内定による労働契約成立の時期と内定期間中の法律関係(例:入社前研修やレポート提出義務)について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P59~66、プリントを通読し、内定の考え方を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 労働契約の締結と雇用の成立(2)
契約期間は何年まで定めることができるのか。労働者への損害賠償(留学費返還請求など)について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P67~69、プリントを通読し、労働契約の考え方を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第1回~3回授業内容の小テストを実施に向けて、復習すること。授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 労働基準法と労働条件決定のしくみ(1)
労働基準法上の労働者・使用者と労働組合法上の労働者・使用者の違いについて理解する。(A-4-1問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P20~27、プリントを通読し、労働者と使用者の考え方について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 労働基準法と労働条件決定のしくみ(2)
労働契約上の権利義務関係(賃金支払い義務と労務提供義務などの主たる義務、安全配慮義務や競業避止義務などの付随義務)について理解する。 (A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P70~76、プリントを通読し、労使の権利義務関係について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 労働基準法と労働条件決定のしくみ(3)
労働契約、就業規則、労働協約とは何か。
労働契約、就業規則、労働協約との三者間関係について理解する。(A-2-1世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P77~84、プリントを通読し、労働契約・就業規則・労働協約の関係について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第4回~6回授業内容の小テストを実施に向けて、復習すること。授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 雇用の展開と労働契約(1)
配転と出向の違いと権利濫用法理による制限について理解する。(A-2-1世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P85~93、プリントを通読し、配転と出向について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 雇用の展開と労働契約(2)
労働条件の不利益変更、懲戒処分について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P97~103、プリントを通読し、懲戒処分について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 賃金の保護(1)
労基法上の賃金とは何か、平均賃金の考え方、賃金の決め方について理解する。 (A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P105~107、プリントを通読し、賃金について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 賃金の保護(2)
労基法24条の賃金支払いの原則について理解する。
休業手当、賞与、退職金について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P108~P111、プリントを通読し、労基法24条について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第7回~10回授業内容の小テストを実施に向けて、復習すること。授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 労働時間、休憩、休日、年次有給休暇(1)
労働基準法上の労働時間とは何か。労働時間規制について理解する。(A-2-1世界の現状)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P112~115、プリントを通読し、労働時間について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 労働時間、休憩、休日、年次有給休暇(2)
時間外労働(時間外労働義務はあるのかなど)と割増賃金(割増率など)について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書116~119、プリントを通読し、時間外労働について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 労働時間、休憩、休日、年次有給休暇(3)
年次有給休暇(例えば、アルバイトは年休を取得できるのかなど)の法的性質について理解する。(A-4-1問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P120~122、プリントを通読し、有給休暇について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】第11回~13回授業内容の小テストを実施に向けて、復習すること。授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 労働災害の予防と補償
労働災害の予防【労働安全衛生法】(例えば、定期健康診断)と労働災害の補償【労働者災害補償保険法】(例えば、業務災害の認定など)について理解する。(A-3-1論理的・批判的思考)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書P139~151、プリントを通読し、労働災害について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 講義内容の整理
これまでの復習・解説を行い、講義内容の理解を深める。(A-4-1問題発見・解決力)
【事前学習】毎回、授業前に配布プリントをダウンロードして持ってくること。 事前に、教科書、プリントを通読し、わからなかった点をノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業後、テキスト・プリントを再確認し、ノートの整理を行うこと。わからない語句は調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】課題研究
その他
教科書 神尾真知子 『フロンティア労働法』 法律文化社 2024年 第3版
2023年教科書から変更し、2024年からフロンティア労働法第3版を利用します。
Canvas LMS上に添付した資料とは別に、適宜必要に応じ、参考資料としてプリントを配付します。
参考書 新谷眞人 『Next教科書シリーズ労働法』 弘文堂 2019年 第2版
教科書及び参考書を基にオンデマンド教材を作成しているので、必ず、どちらかは手元に準備しておくこと。
配布資料をほぼコピペしたレポートは認めません。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業全体の理解度確認のための総括したレポートを課す(50%)、授業内テスト:授業内容の小テストをCanvas LMS上で行い評価する。(40%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴と課題の提出状況をレポートで評価する。(10%)
試験は、各回で学修した内容を修得しているかどうかを、その点数にて評価する。
小テストは宿題の提出状況と論理的・批判的な思考で作成され、問題発見し、解決策を提案できているかで評価する。
なお、評価基準についてはあらかじめ配布プリントに詳細に記載する。
対面・リモート参加両方とも同じ基準で評価する。
オフィスアワー Canvas LMSの掲示板機能を通して回答する。
備考 履修を検討している学生は必ず最初の授業に出てくること。
関連する法律科目(法学通論など)を受講することでより理解が深まる。

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