検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 発達心理学特論 | ||||
---|---|---|---|---|---|
教員名 | 遠藤利彦 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 心理学専攻 | ||||
学期 | 集中 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 遠隔授業(一部対面授業) |
---|---|
Blackboard ID | 20234780 |
授業概要 | 人の社会性およびそれを中核的に支える情動の機能と性質について、その認知との関連も含め、可能な限り最新の研究知見に基づきながら、抜本的な見直しを図った上で、子どもの社会・情動的側面の発達に関して広く概観・整理を行う。また、その過程に、いかなる生物学的要因(遺伝・進化)および社会環境的要因(様々な関係性やそこにおける社会化の実践等)が深く関与し得るのか、その機序に関しても考察を行う。さらに、子どもの社会・情動的側面の発達に生じ得る種々の病理や障害についても言及し、発達心理学と臨床心理学のあり得べき連携のかたちを模索する。 |
授業のねらい・到達目標 | 現代生涯発達心理学の基礎的知見について、人間の情動や社会的認知機能を中心に確かな理解を形成する。 基礎的知見に基づいて、その臨床的な応用可能性について柔軟な思考が展開できるようになる。 周辺諸科学との理論的および実践的な架橋を自ら図り得るようになる。 |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義+演習】 社会性・情動面等における人間の発達を中心に概説を行い、またそれに関する討論を参加者全員で行う。一部のテーマに関しては小レポートを課し、それに関する解説や講評を行う。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
社会情動的発達の基礎:ヒトの本源的社会性【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】自身の発達心理学に関する習得状況の確認 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
2 |
錯覚と発達:養育者の主観性と子どもの社会情動的発達【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】親子関係に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
3 |
社会情動的発達の素地としてのアタッチメント:安心感の輪と情動制御【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】アタッチメントに関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
4 |
アタッチメントの起源と発達【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】アタッチメントに関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
5 |
アタッチメントの個人差とそれを規定する要因【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】アタッチメントに関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
6 |
無秩序・無方向型とアタッチメント障害:虐待との関連も含め【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】アタッチメントの障害と病理に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
7 |
アタッチメントの生涯発達と世代間伝達【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】生涯発達心理学に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
8 |
両刃の剣としての情動:情動の個人内機能と個人間機能【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】情動の心理学に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
9 |
発達早期における情動の発達【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】情動の発達心理学に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
10 |
自己と他者:自己理解と自己意識的情動の発達【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】自己と社会性に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
11 |
社会的感性から共感性へ【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】初期情動コミュニケーションに関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
12 |
共同注意と社会的参照が拓く発達的可能性【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】初期情動コミュニケーションに関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
13 |
「心の理論」と複雑な情意理解【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】「心の理論」研究に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
14 |
道徳性と情動的知性【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】道徳性発達に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
15 |
社会情動的発達の病理と障害:発達心理学と臨床心理学の接点【Zoomで実施予定だが、オンデマンド、対面もあり得る】
【事前学習】臨床発達心理学に関する心理学的知見の概観 (2時間) 【事後学習】授業時に示した文献に基づく知見の整理 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
その他 | |
---|---|
教科書 | なし |
参考書 | 遠藤利彦 『入門:アタッチメント理論-臨床・実践への架け橋』 日本評論社 2021年 遠藤利彦 『情動発達の理論と支援』 金子書房 2021年 遠藤利彦 『「情の理」論:情動の合理性をめぐる心理学的考究』 東京大学出版会 2013年 P.フォナギー著・遠藤利彦・北山修監訳 『愛着理論と精神分析』 誠信書房 2008年 小林隆児・遠藤利彦 『甘えとアタッチメント』 遠見書房 2012年 数井みゆき・遠藤利彦 『アタッチメントと臨床領域』 ミネルヴァ書房 2007年 遠藤利彦 『読む目・読まれる目:視線理解の進化と発達の心理学』 東京大学出版会 2005年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:最終授業において提示するテーマに関する記述内容の質に基づき評価を行う。(50%)、授業参画度:毎回のコメントやディスカッション等に基づき評価を行う。(50%) |
オフィスアワー | 授業時間後(原則、オンラインにて:ただし、対面授業の場合はそのまま教室にて) |