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近現代文学特殊講義4

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令和2年度以降入学者 近現代文学特殊講義4
教員名 堀井一摩
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Blackboard ID 20231751
授業概要 【戦後文学を読む】
高原到の『暴力論』(講談社、2021年)は、戦後文学の代表的作品を読解しながら、それを戦争やジェノサイド、性暴力やヘイトクライムなどの暴力をめぐる現代的な問題に接続し、鋭利な批評を展開している。今学期は『暴力論』を輪読しながら、同書で取り上げられている文学作品を受講生とともに精読していく。この作業を通じて、独創的な読みを生み出しながら、論文それ自体の批評性を担保する手がかりをつかみたい。なお、修士論文提出や論文投稿を控えている院生には発表と討議の機会を設けるので、初回授業の際に申し出てください。
授業のねらい・到達目標 ①戦後文学と暴力の問題について理解を深めることができるようになる。
②批評理論が援用できるようになる。
③小説の読解をアクチュアルな問題に接続できるようになる。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 講義と演習を併用します。

・対面参加が困難な学生については、Blackboardのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、課題を課してメールまたはzoomによるフィードバックを行う。

フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方と発表担当の決定
【事前学習】課題テクストを購入し、読み始める (2時間)
【事後学習】課題テクストを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
2 第Ⅰ章「テロリストが、生まれる 「セヴンティーン」「政治少年死す」試論」を読み、講評する
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 大江健三郎「セヴンティーン」「政治少年死す」をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
4 第Ⅱ章「暴力の二つのボタン ジョージ・オーウェルと武田泰淳」を読み、講評する
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 武田泰淳「滅亡について」をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
6 第Ⅲ章「日本近代文学の敗戦 「夏の花」と『黒い雨』」を読み、講評する
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
7 原民喜「夏の花」をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
8 井伏鱒二『黒い雨』をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 第Ⅳ章「歪められた顔、奪われた言葉 「原爆乙女」をめぐって」を読み、講評する
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 大岡昇平『俘虜記』をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
11 大岡昇平『野火』をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
12 奥泉光「石の来歴」をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 奥泉光『浪漫的な行軍の記録』をめぐる討議
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
14 第Ⅵ章「虐殺の言語学 『慈しみの女神たち』のナラティヴ」を読み、講評する
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて小説の読みを修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の総括とレポートの提出とフィードバック
【事前学習】レポートを作成する (2時間)
【事後学習】授業で学んだ概念や方法をどう活かせるか考える (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 高原到 『暴力論』 2021年
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(80%)
この授業は教員の講義に続く輪読・研究発表が中心となるので、授業参画度(担当分の発表やディスカッション)に比重を置いて評価します。
オフィスアワー 水曜4限と木曜3限、7号館4階堀井研究室にて、あるいはメールで質問を受け付けます。

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