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平成30年度以降入学者 | 人体の構造と機能及び疾病 | ||||
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教員名 | 鹿島直之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 主として対面授業。講義における学生との対話を重視する。この講義ではマイクを2本用いる。1本は講師用,1本は学生用である。それゆえに受講する全ての学生は授業中に講師から質問され,発言や対話を求められる可能性がある。 |
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授業概要 | 担当教員は講師は精神科のクリニック院長を務める現役の精神科医である。本講義では人体の構造と機能および疾病について,医療スタッフの一員として患者さんの病める心身の状態に寄り添い、患者さんを元気づける役割を持つ公認心理師が習得し、理解しておくべき基本的知識を解説する。なお,講師と学生の対話にあっては,正しい知識を確認することはもちろんだが,講師と学生との直接的な交流によって示される講師の人間性や,学生それぞれの独自の価値観から答えられるものが重要である。質問されたら,遠慮することなく,自分の考えを堂々と述べて欲しい。講師と学生との真剣な対話こそが,授業を活気づけ,学生と講師の双方に豊かな気づきの機会を与えてくれるからである。 |
授業のねらい・到達目標 | ・人体の基本的な構造、及び機能について理解することができる。 ・身体疾患を持つ患者さんの心のありかたを学び、適切な接し方について理解することができる。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP4に対応しています。 既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 授業の方法:【講義】この授業では教科書を2冊用いる。編集方針が異なる教科書を比較しながら学ぶことで、理解が深まるからである。なお、実際の講義は基本的に3部構成となる。まずは出席者の学生の質問に答える20分,本論40分,そして最新のマスコミ記事の精神医学的分析が30分である。また,講義の最後には,提出は自由だが,講義に対する質問と感想,要望についての小レポートを毎回メールで提出してもらい,それを講義の内容に反映させる。講義の内容が充実していても学生の関心から離れていては何の意味もない。興味深く,面白く,しかも役に立ち,高度な知識が自然と身につく授業を心掛けている。 学期末テストでは、基本的な医学的な知識と判断力を問う出題をする。最低限の知識はやはり不可欠だからである。なお,授業内でテスト対策の講義を行い,どのように取り組むかを指導する。新たな体系的知識を身につけることの意義やその方法をわかってもらい,意欲を持って取り組んでもらうつもりである。 対面授業の参加が困難な学生については、オンライン参加が可能である。コミュニケーションの必要性から、ビデオをオンにした状態で参加すること。 |
授業計画 | |
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1 |
【対面授業】医学概論とオリエンテーション 人体の構造と機能について公認心理師が学ぶべき理由を理解する。(A-3-3)
【事前学習】医歯薬出版「序章」遠見書房「医学総論」を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】医療のあり方について理解し、患者さんとの関わりにおいて、公認心理師が学んでおくべきことを整理する。 (2時間) |
2 |
【対面授業】人体の構造と機能 その1 人体の細胞、組織、器官(A-3-3)
【事前学習】医師薬出版「人体の構造と機能」遠見書房「人体の正常構造と機能」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】患者さんの心身の状態を理解するうえで、把握しておくべき基本的な人体の構造と機能を学び、理解する。 (2時間) |
3 |
【対面授業】人体の構造と機能 その2 人体の細胞、組織、器官(A-3-3)
【事前学習】医歯薬出版「心に関わる統合器官系」遠見書房「症候学と診断学」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】人体構造と機能とその異常が精神疾患に伴う心身の症状とどのように区別されるのかを学び、適切な対応を理解する。 (2時間) |
4 |
【対面授業】内科疾患への理解 糖尿病、循環器疾患などの生活習慣病を中心に。内科疾患を持つ患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「内科疾患の理解」遠見書房「糖尿病」「循環器疾患」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】代表的な内科疾患とその治療、患者さんに見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
5 |
【対面授業】感染症への理解 新型コロナ感染症を中心に、さまざまな感染症とその対策と治療、精神的な影響について理解する。(A-3-3)
【事前学習】医歯薬出版「感染症の理解と対策」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】さまざまな感染症とその対策と治療について学び、世界的な新型コロナウィルス感染症蔓延による精神的な影響を理解する。 (2時間) |
6 |
【対面授業】がん患者への理解 その心理と緩和ケアについて学び、患者さんへの接し方を理解する。 (A-4-3) 【事前学習】医歯薬出版「がんの理解」遠見書房「腫瘍臨床とがんサバイバーシップ」「緩和ケア、エンドオブライフケア、グリーフケア」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】さまざまながんの症状と治療、患者さんに見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
7 |
【対面授業】難病とエイズ患者への理解 その心理を学び、接し方について理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「難病の理解」遠見書房「難病」「後天性免疫不全症候群」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】代表的な難病とエイズの症状と治療、患者さんに見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
8 |
【対面授業】認知症への理解 代表的な認知症と、患者さんと介護者の心理を学び、患者さんと介護者への接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「神経疾患の理解(認知症の項目)」遠見書房「認知症・脳血管障害」を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】代表的な認知症に見られる精神症状、及び介護者に見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
9 |
【対面授業】小児疾患への理解 代表的な発達障害の症状を中心に学び、患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「小児の成長発達と疾患」を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】小児の成長発達過程で見られる疾患を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
10 |
【対面授業】神経疾患への理解 代表的な神経疾患とてんかんについて学び、患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「神経疾患の理解(認知症以外の項目」)を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】主な神経疾患と患者さんに見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
11 |
【対面授業】周産期疾患への理解 周産期で起こる精神疾患と心理的な変化を学び、患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「周産期医療の理解」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】周産期に見られる精神疾患と精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
12 |
【対面授業】整形外科疾患への理解 整形外科疾患による日常生活の困難とリハビリテーション、それに伴う心理的な変化を学び、患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】医歯薬出版「整形外科疾患の理解」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】整形外科疾患を持つ患者さんに見られる精神状態を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
13 |
【対面授業】依存症への理解 アルコールや薬物依存症について学び、患者さんへの接し方を理解する。(A-4-3)
【事前学習】遠見書房「依存症」の内容を通読し、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】依存症を持つ患者さんに見られる精神症状を学び、適切な接し方を理解する。 (2時間) |
14 |
【対面授業】期末テスト模擬問題の解説(A-3-3)
【事前学習】これまで学んだ内容を整理しておく。 (2時間) 【事後学習】模擬問題を通し、授業で学んだことを振り返り、整理する。 (2時間) |
15 |
【対面授業】講義のまとめ(A-4-3)
【事前学習】これまでの授業内容を振り返り、疑問点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】この授業で学んだことを振り返り、整理する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 武田克彦 岩田 淳 小林 靖 『人体の構造と機能及び疾病 医学一般 (公認心理師カリキュラム準拠シリーズ)』 医歯薬出版株式会社 2019年 第1版 斉藤清二 『人体の構造と機能及び疾病 (公認心理師の基礎と実践 21)』 遠見書房 2019年 第1版 |
参考書 | 大熊輝雄 『現代精神臨床医学』 金原出版 2013年 第12版 井上玲一 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版』 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016年 第3版 井村裕夫 『わかりやすい内科学』 文光堂 2014年 第4版 なし |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、レポート:毎授業で提出する小レポート(10%)、授業参画度:授業内の発言(20%) 対面授業に参加できない場合には、小レポートはメールで提出すること。その場合も評価方法は同じである。 |
オフィスアワー | メールアドレス:[email protected] 相談可能場所:教室 相談可能時間:授業の後。メールはいつでも受け付ける。 |