検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 教育学演習3 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 教育学演習3 | ||||
教員名 | 北野秋男 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 原則として「対面式授業」を行いますが、コロナ感染拡大など不測の事態が生じた場合にはBlackboardを通じた学習資料配信やzoomを利用した授業を行います。課題は、シラバス上に明記しますが適宜、授業内でも説明します。追加の課題や資料、変更点などがある場合も同様です。 授業形式の基本は、「現代の学力批判」を題材にしたテキスト北野秋男他『現代学力テスト批判』(東信堂)を読んで2回(5回目、14回目)の課題レポートの提出と報告を求めます。何か特別な事情があれば、課題の提出は、最終回でも認めます。また、テキストの入手が困難であれば、担当教員に相談するか、許可を得た上で類似のテキストを使ったレポート作成も認めます。 |
---|---|
授業概要 | 現代日本の「学力問題を批判的に検証しましょう!」。この授業では、「学力問題」を分析する学問的手法を学びたいと思います。言い換えると、日本の学力政策の現状や間違い、戦後の学力政策、学力の理論や原理などを基本文献を講読しながら、多角的に調べ、報告し、レポート課題を提出することを目的とする。テキストは、全9章であるが、追加で学力に関する基本文献を講読することも求める。課題に従って、適切にレポートを作成する能力を身につけることも目標にする。 |
授業のねらい・到達目標 | 現在、日本の学力は世界的に高く、問題がないようにも思えますが、他方では学力格差が顕著になり、「読解力」や「考える力」などが弱いともいわれています。こうした学力問題を考えるうえで必要な学問的視点を養うことが本演習の目的です。北野秋男他『現代学力テスト批判』では、主として現代の学力政策、学力論の理論と原理、認識論から見た学力論などを学びます。 【日本大学教育憲章との関係】これまでの学修経験から得られた知識を生かし、課題報告などを通じて「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視する(A-3-1、A-4-1)。ゼミ発表を記録することにより、自己の学習経験を振り返る(A-8-1)。この科国は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4,及びカリキュラムポリシーCP1,CP4,CP7に対応しています。 |
授業の方法 | 【授業形式:演習】 原則として「対面式授業」を行いますが、コロナ感染拡大など不測の事態が生じた場合にはBlackboardを通じた学習資料配信やzoomを利用した授業を行います。本演習では、指定されたテキストを読んで、「現代の学力テスト政策」「学力論の理論や原理」「認識論からの学力論」を考えてみましょう。たとえば、今日問題になっている学力格差はなぜ発生するのか、どこに要因があるか。現代の学力政策のどこに間違いがあるのか。個人の資質能力か、家庭環・地域環境か、それとも階層間格差か、学校・教員の格差か。考える視座はたくさんあります。受講学生一人ひとりが文献を熟読し、いろいろな文献も調べた上で、課題レポートを提出してもらいます。受講者の皆さんの自主的で、積極的な活動を求める。また、対面式授業(もしくはzoom)では、課題レポートを作成し、それを報告します。最後には完成原稿を提出してもらいます。提出されたレポートは修正、もしくは再提出を求めることもあります。シラバスに示した課題に沿ってテキストを熟読し、レポートを提出してください。 【対面授業に参加できない学生の代替方法、要件】 (1)zoomでの参加を認める要件;日本に入国できない留学生、遠方に居移している学生、その他特別の事情の有る者 (2)対面授業に参加できない場合:zoomで参加し、Bbに配信する課題を提出する。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画 | |
---|---|
1 |
シラバスをよくお読みください。課題をシラバス上で明示します。レポートは2回提出してください。 不備があった場合には、修正や再提出を求めます。最終回までに再提出してください。ただし、何か特別な事情があれば、延期も認めます。追加の課題や資料、変更などあれば、Blackboardで知らせます。 【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと。このテーマに関する基本文献を調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること (2時間) |
2 |
授業スケジュールの説明と確認。報告順番の仮決定。 学力問題に関する基本文献を国会図書館や文理学部図書館の検索方法とテキストの確認。 【事前学習】学力問題を検討する際の様々な基本文献を確認し、興味あるものをリストアップする。よう。 (2時間) 【事後学習】課題の文献リスト一覧を作ってみよう。 (2時間) |
3 |
報告順番の最終決定。北野秋男他『現代学力テスト批判』の全体構成と内容のポイント紹介。
【事前学習】テキストの重点内容のポイントをまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
4 |
「学力」に関する基本的な考え方と基本文献の検討。特に、教育学関係の事典の確認。
【事前学習】学力問題を検討する際の様々な基本文献を確認し、興味あるものを読んでみよう。あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
5 |
課題レポートの提出:課題名「教育学辞典に記載されている学力の対立点をまとめること」 字数:1,600字程度(A4・1枚以内。40字X40行で設定)。参考文献:教育学の各種事典。 注意点:専門的な事典をよく読んで答えること。インターネット上の辞典は認めない。 【日本大学教育憲章との関係】ゼミ発表を記録することにより、自己の学習経験を振り返る(A-8-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
6 |
テキスト「第1章」(全国学力調査)「第2章」(学力テストの普及)の報告。 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
7 |
テキスト「第3章」(学力テストの歴史)「第4章」(学力格差)の報告。 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】課題レポートの作成と提出。 (3時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
8 |
テキスト「第5章」(状況的学習論)「第6章」(書くこと)の報告。 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】課題いレポートのあらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】課題の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
9 |
テキスト「第7章」(知識中心の学力)「第8章」(地域を捨てる学力)の報告。 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
10 |
テキスト「第9章」(未来の学力論)の報告と全体総括。 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
11 |
「指定図書」(苅谷剛彦の学力論)の報告。2名 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
12 |
「指定図書」山田昌弘『新平等社会』の報告。2名 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】あらかじめ基本文献の指定された箇所を読んでおくこと。 (3時間) 【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
13 |
基本文献の講読 山田昌弘『新平等社会』(5)8章、9章、10章 学力テスト政策 【日本大学教育憲章との関係】「論理的・批判的思考力」「問題発見・解決力」の育成を重視(A-3-1、A-4-1) 【事前学習】課題レポートの提出の準備をする。学問的視座のもとにレポートW作成すること。 (3時間) 【事後学習】草稿レポートの修正と完成。再度、文献を使って修正する。 (1時間) |
14 |
課題レポートの「草稿」の提出:課題名「テキストの1章を選んで、学力問題を論じる。」字数:3,200字程度(A4・2枚以内。40字X40行で設定)。参考文献:テキスト。 注意点:テキストをよく読んで答えること。テキストを読まずに、関係のないことを論じても採点の対象にはなりません。 【日本大学教育憲章との関係】ゼミ発表を記録することにより、自己の学習経験を振り返る(A-8-1) 【事前学習】完成レポート提出に向け、再度、文献を調べ重要な内容を確認すること。 (2時間) 【事後学習】不明な点の修正と完成レポートの最終準備。授業の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
15 |
「課題2」の完成原稿の提出 前期授業の総復習。特別な事情があって未提出の場合は、提出を認めます。 【日本大学教育憲章との関係】ゼミ発表を記録することにより、自己の学習経験を振り返る(A-8-1) 【事前学習】学力問題への学問的視座の整理。後期授業に向けた課題の整理。 (2時間) 【事後学習】今後の学習への取り組み方、内容の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 指定したテキスト北野秋男他『現代学力テスト批判』(東信堂)が入手困難な場合には、北野まで問い合わせて下さい。また、どうしても入手が不可能という場合には、別途考慮します。 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業参画度:授業内報告、質疑応答、ミニレポートの提出など(40%) 課題レポート、課題レポートの修正・再提出など、授業への参画度などにより、総合的に評価する。 |
オフィスアワー | 質問や意見などあれば、メールにてお願いします。 Blackboard ,もしくは[email protected] に送ってください。その場合は、必ず「科目名」と「学科・学年・学生証番号・氏名」を明記した上で、質問内容を明確にして送信してください。 |
備考 | 何かの事情で期限内に課題が提出できない場合には、理由を申し出て頂ければ、考慮します。 何か不明な点や質問があれば、メールにてお願いいたします. 追加の課題や資料、変更などがある場合には、Blackboad にてお知らせします。 |