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令和2年度以降入学者 | 教育と福祉 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 教育と福祉 | ||||
教員名 | 髙橋智 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面 Blackboard ID:木曜1限→20221717 |
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授業概要 | 当事者の視点と支援ニーズから、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方について考察する。具体的には、①睡眠・生活リズムの困難、②食の困難、③身体の動きにくさ、体育・スポーツの困難、④聞こえの困難(聴覚過敏、聴覚情報処理障害)、⑤話すことの発達困難(吃音・場面緘黙等)、⑥子ども・若者の「非行・犯罪」等の発達困難と発達支援、⑦感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機の時代において子どもの発達を支える等について考察していく。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業のねらい:当事者の視点と支援ニーズから、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方について理解する。 到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。 <ディプロマポリシーとの関係> この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。 |
授業の方法 | (1)授業の形式:講義 (2)具体的な授業方法 ①本講義は授業日に「Blackboard」にて講義資料と課題を配布する。 ②各回の講義において課題をBlackboardにて指示するので期限内に提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題についてはBlackboardにてフィードバックする。 ③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と最終レポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて最終レポート提出は不可欠である。 ④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病・実習・インターンシップ等の諸事情により対面授業に参加できない場合、対面授業終了後にBlackboard に記載している期日までに動画資料を視聴し、課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
①発達障害総論と②自閉スペクトラム症(ASD)について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
2 |
①「ADHD(注意欠如多動症)」、②「トゥレット症候群」、③「LD(学習障害)」について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
3 |
現代の子どもが抱える睡眠・生活リズムの問題や不登校傾向の子どもに多く見られる「起立性調整障害」について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
4 |
発達障害等の発達困難を有する子どもの睡眠・生活リズムの問題と支援のあり方について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
5 |
現代の子どもが抱える食の困難と発達支援について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
6 |
発達障害を事例にしながら、子どもの食の困難と発達支援のあり方について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
7 |
子どもの身体の動きにくさ・不器用さとそれに伴う身体運動の発達困難と発達支援について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
8 |
子どもの「視ることの困難」および「聴こえの困難」とそれに対する支援について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間) |
9 |
子どもの「話すことの困難」と発達支援について、とくに「吃音(きつおん)」と「緘黙(かんもく)」を事例にして講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
10 |
病気の子どもの教育と福祉について講義をします。とくに長年取り組んでいるスウェーデンの子ども病院におけるケアの実際も紹介します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
11 |
感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機の時代に子どものいのちを守り、発達を支える①:北欧諸国におけるコロナ禍と子どもの発達危機に関する動向について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
12 |
感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機の時代に子どものいのちを守り、発達を支える②:100年前のスペイン風邪パンデミック下における日本の子どもの実態と学校教育の対応、そして現代の学校教育が引き取るべき課題について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
13 |
感染症パンデミック・災害・気候変動等の危機の時代に子どものいのちを守り、発達を支える③:震災6年後の岩手県沿岸部の高校生調査を通して、東日本大震災が子どもに与えた心理的影響と発達支援の課題について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
14 |
学校教育を支える福祉システムとして、子どもの学校および家庭・地域における生活を支えるスクールソーシャルワーカー、学童保育・児童館、児童相談所、社会的養護等のシステムについて講義をします
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
15 |
少年院における発達相談臨床にもとづく子ども・若者の「非行・犯罪」等の発達困難と発達支援のあり方について講義します
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。 |
参考書 | 田部絢子・髙橋智 『発達障害等の子どもの食の困難と発達支援』 風間書房 2019年 柴田真緒・髙橋智 『発達障害当事者の睡眠困難と発達支援の研究』 風間書房 2020年 第1版 あっくん作・髙橋智監修 『あっくんはたべられない―食の困難と感覚過敏―』 世音社 2019年 あっくん作・髙橋智監修 『あっくんはねむりたい―眠りの困難と発達障害―』 世音社 2020年 髙橋智・加瀬進監修/日本特別ニーズ教育学会編 『現代の特別ニーズ教育』 文理閣 2020年 加瀬進・髙橋智編著 『特別支援教育総論』 一般社団法人放送大学教育振興会(NHK出版発売) 2019年 参考となる文献・資料等については講義において随時紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:講義全体の学びを通じて作成する最終レポートの内容による評価(単位取得おいて最終レポート提出は不可欠)(30%)、授業参画度:各回の課題の提出状況と内容による評価(70%) 成績評価は14回分の課題(5点・14回:70点)と最終レポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて最終レポート提出は不可欠である。 |
オフィスアワー | メール、Blackboardを用いて質疑応答を行います。 |
備考 | 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学)・東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできました。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長・児童発達支援センター運営協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・N歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいます。またこれまでに20数回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)への訪問調査・学術交流を行いましたので、それらの研究成果や臨床経験ををふまえながら講義を進めていきます。 |