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令和元年度以降入学者 | 国語科教育法Ⅳ | ||||
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教員名 | 紅野謙介 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業(講義)を中心として、やむをえない場合は遠隔授業(Zoomを用いたオンライン授業、録画によるオンデマンドも可)と組み合わせたバイブリッド型で行う。 資料配布などのため履修者は第1回授業までに必ずBlackboardに登録しておくこと。 教職課程科目のため、できるかぎり対面とディスカッションにしたいが、状況に応じて臨機応変に行うことを想定している。 Blackboard コースID:20224637 |
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授業概要 | 国語科の中高教員として必須の試験問題について考える。「国語」のテストとは何のためにあり、どのような能力を測るのか。またこれまでの試験問題にはどのような種類と傾向があり、どのように作成し、採点すればいいのかについて、現代文を例にして学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 好むと好まざるとにかかわらず試験は学校についてまわる。試験が学校教育をダメにするという意見もあり、それはそれで傾聴に値するが、それに代わるシステムがまだ確立されていない以上、試験作成は教員にとって不可避の仕事としてある。「国語」の現代文における試験の技術とノウハウ、その限界と問題点などを理解し、実際の教員になったときのスキルを身につけることを目標とする。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 対面+一部遠隔授業とする。必ずBlackboadに登録すること。課題と参考資料を提示するので、受講生は課題の指示に従って、期日までに所定の方法で提出すること。 各授業で提示した課題の模範解答及びポイントは翌週までに提供する。また、遠隔の場合ではZoomのチャットまたはBlackboadの掲示板機能を通して「質問」と「議論」の機会を提供する。 毎回の課題の他、12月以降に「期末課題レポート」として「試験問題サンプルと解説」(書き方は授業で指導する)の作成を実施する。この2点の最終提出期限は1月31日までとする。フィードバック方法等については、授業内で指示する。 対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で対応する。 |
履修条件 | 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。この授業の場合は国文学科の学生のみが履修できる。 |
授業計画 | |
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1 |
対面授業・講義:シラバスの確認、現在の教育改革の問題点は何かを理解する。資料:「いま「国語」の教育で何が起きているのか」(紅野)
【事前学習】シラバスの概要確認。「いま「国語」の教育で何が起きているのか」(紅野)を読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】試行テストの問題をチェックし、問題点を確認する。 (2時間) |
2 |
対面授業・講義:共通テスト(第1回)の問題について分析し、どのように修正できるかを考える。
【事前学習】「共通テスト(第1回)の問題を解いてみる。 (2時間) 【事後学習】センター試験の過去問をチェックする。 (2時間) |
3 |
対面授業・講義:共通テスト(第2回)の問題について分析し、どのように修正できるかを考える。
【事前学習】共通テスト(第2回)の問題を解いてみる。 (2時間) 【事後学習】共通テストの問題に見られる傾向や特徴をまとめる。 (2時間) |
4 |
対面授業・講義:文理学部の入試問題について分析し、批評する。
【事前学習】文理学部入試の過去問をチェックする。 (2時間) 【事後学習】日本大学統一入試(「N入試)の過去問をチェックする。 (2時間) |
5 |
対面授業・講義:入試問題の意義と役割について総括する。
【事前学習】自分が関わった入試問題(「国語」)について振り返り、短い批評コメントを書いて提出する(800字程度)。 (2時間) 【事後学習】どのような入試があるべきかたちかを考える。 (2時間) |
6 |
対面授業・講義:具体的に評論文で試験問題を作成する。まずは題材の選択と切り取り方について。
【事前学習】岸政彦「はじめての沖縄」を読み、どこを切り取るかを考える。 (2時間) 【事後学習】設問のポイントを考える。 (2時間) |
7 |
対面授業・講義:具体的に評論文で試験問題を作成する。第2に中心とする設問を検討する。問い方と選択肢の作成。
【事前学習】中心となる設問2つ、選択肢各4つを考え、授業時に提出する。 (2時間) 【事後学習】記述式問題をどのように作るかを考える。 (2時間) |
8 |
対面授業・講義:具体的に評論文で試験問題を作成する。第3に記述式問題作成のポイントと採点方法。
【事前学習】記述式問題とその正解を用意し、授業時に提出する。 (2時間) 【事後学習】評論文による試験問題一式を作成する。 (2時間) |
9 |
対面授業・講義:文学的な文章で試験問題を作成する。まずは題材の選択と切り取り方について。
【事前学習】小説、詩、エッセイから問題文になりそうな素材を見つける。 (2時間) 【事後学習】対象を読み込み、設問になりそうな箇所を考える。 (2間間時間) |
10 |
対面授業・講義:文学的な文章で試験問題を作成する。第2に中心とする設問を検討する。問い方と選択肢の作成。
【事前学習】中心となる設問2つ、選択肢各4つを考え、授業時に提出する。 (2時間) 【事後学習】記述式問題をどのように作るかを考える。 (2時間) |
11 |
対面授業・講義:文学的な文章で試験問題を作成する。第3に記述式問題作成のポイントと採点方法。
【事前学習】記述式問題とその正解を用意し、授業時に提出する。 (2時間) 【事後学習】文学的な文章による試験問題一式を作成する。 (2時間) |
12 |
対面授業・講義:試験を作成することが可能なさまざまな問題文例を持ち寄り、検討する。
【事前学習】再度、問題文例について渉猟し、授業までに持ち寄る。 (2時間) 【事後学習】どのような文章が試験問題にできないかを考える。 (2時間) |
13 |
対面授業・講義:完全に記述だけの試験問題について考える。設問方式でない大きな問いの立て方と計画について。
【事前学習】一般試験にできない問題文例について探る。 (2時間) 【事後学習】文例に即した問いを立て、ありうべき答えを考える。 (2時間) |
14 |
対面授業・講義:記述だけの試験問題について考える。採点の方法と評価のしかたについて。
【事前学習】問いと答えのサンプルを作成し、授業時に提出する。 (2時間) 【事後学習】記述だけの試験問題一式と採点方針を作成する。 (2時間) |
15 |
対面授業・講義:授業のまとめ。
【事前学習】これまでの授業内容を振り返り、総括する。 (2時間) 【事後学習】期末課題レポートをまとめる。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 紅野謙介 『国語教育 混迷する改革 (ちくま新書)』 筑摩書房 2020年 その他、必要に応じて授業で資料プリント提示をする。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末の課題レポート(試験問題の作成とその解説)(30%)、授業参画度:各授業における課題の提出や議論参加の度合い(70%) 対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価する。 |
オフィスアワー | Blackboardを通して直接問い合わせて下さい。火曜、水曜の昼休みが可能。来校不可能な場合はZoomにて行う。 |
備考 | シラバスの内容は、学生の皆さんの学習状況などを考慮して変更することもあります。 |