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国語科教育法Ⅰ

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令和2年度以降入学者 国語科教育法Ⅰ
令和元年度以前入学者 国語科教育法Ⅰ
教員名 紅野謙介
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業を基本として、遠隔授業(Zoomを用いたオンライン授業、録画によるオンデマンドも可)とのバイブリッド型で行う。それぞれの回数は感染状況に応じて工夫する。以下の授業計画は2月現在での予測による仮のプログラムで、実際には4月段階で判断する。
資料配布などのため履修者は第1回授業までに必ずBlackboardに登録しておくこと。
教職課程科目のため、できるかぎり対面とディスカッションすることを想定している。

Blackboard コースID:20221658
授業概要 遠隔授業では国語科教育を学んでいく入門として、学習指導要領や国語教材に関する基本的な考え方を理解する。また、対面授業では、授業及び単元構築の基礎を身に付けるため、グループワーク等をしながら簡略版の「指導案」作成を行う。
授業のねらい・到達目標 学習指導要領の趣旨や要点を理解し、社会の要請に応じた授業観を持つことができる。特に、「アクティブ・ラーニング」の視点に立った国語科の授業の在り方を理解する。
授業の方法 授業の形式:【講義】
第1回は対面とするが、もしも場合は、4月初めに判断し、Blackboardで告知する。必ずBlackboadに登録すること。課題(一問一答、小レポート、資料のまとめ、課題図書の要点・感想など)と参考資料を提示するので、受講生は課題の指示に従って、期日までに所定の方法で提出すること。
各授業で提示した課題の模範解答及びポイントは翌週までに提供する。また、遠隔の場合ではZoomのチャットまたはBlackboadの掲示板機能を通して「質問」と「議論」の機会を提供する。
毎回の課題の他、7月以降に「期末課題レポート」(600~800字程度の論述レポート)と「簡略版 学習指導案」(書き方は授業で指導する)の作成を実施する。この2点の最終提出期限は8月6日までとする。フィードバック方法等については、授業内で指示する。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で対応する。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。
国文学科の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅰを履修すること。
授業計画
1 対面授業・講義:シラバスの確認、現在の教育改革の問題点は何かを理解する。資料:「いま「国語」の教育で何が起きているのか」(紅野)
【事前学習】シラバスの概要確認。「いま「国語」の教育で何が起きているのか」(紅野)を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「第1章総説第1節・第2節」を読んで論点を整理し、次回に提出する。 (2時間)
2 対面授業・講義:「高等学校学習指導要領解説 国語編」をもとに改訂の意図や狙いを学ぶ。どこに問題点があるかを探る。
【事前学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「総説第1節・第2節」を批評する。 (2時間)
【事後学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「総説第3節・第4節」に関する論点を整理して、次回に提出する。 (2時間)
3 対面授業・講義:「高等学校学習指導要領解説 国語編」をもとに高等学校国語科の目標、主な内容を学ぶ。どこに問題点があるかを探る。
【事前学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「総説第3節・第4節」を読んで批評する。 (2時間)
【事後学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「総説第5節」に関する論点を整理して、次回に提出すること。 (2時間)
4 対面授業・講義:「高等学校学習指導要領解説 国語編」をもとに高等学校国語科の科目編成を学ぶ。どこに問題点があるかを探る。
【事前学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「総説第5節」を読んで批評する。 (2時間)
【事後学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の「第2章国語科の各科目」の「現代の国語」「言語文化」を読んで、主旨を整理して次回、提出する。 (2時間)
5 対面授業・講義:「高等学校学習指導要領解説 国語編」の第2章をもとに「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」の各科目の全体的な構造や求められている授業方法、評価のあり方について理解し、問題点を探る。
【事前学習】「高等学校学習指導要領解説 国語編」の第2章の概略をたどる。 (2時間)
【事後学習】「評論文教材」に関する課題に解答して、次回提出する。 (2時間)
6 対面授業・講義:「現代の国語」の教材研究。この新たな科目にはどのような教材がふさわしいかを考えながら、(文例)ウン・ユンデ「男の絆、女たちの沈黙」をもとにどのような授業が展開できるかを学ぶ。
【事前学習】ウン・ユンデ「男の絆、女たちの沈黙」を読む。 (2時間)
【事後学習】ブレイディみかこ「誰かの靴を履くこと」を読む。 (2時間)
7 対面授業・講義:「現代の国語」の教材研究。(文例)ブレイディみかこ「誰かの靴を履くこと」をもとにどのような授業が展開できるかを学ぶ。
【事前学習】ブレイディみかこ「誰かの靴を履くこと」を読み、授業の計画(構想メモ)を立て、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」を読む。 (2時間)
8 対面授業・講義:「現代の国語」の教材研究。(文例)宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」をもとにどのような授業が展開できるかを学ぶ。
【事前学習】宇野重規「〈私〉時代のデモクラシー」を読み、授業の計画(構想メモ)を立て、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】「誰かの靴を履くこと」と「〈私〉時代のデモクラシー」の2本を並べた単元を作る。 (2時間)
9 対面授業・講義:「現代の国語」において単元の学習をどのように行うか。テーマ設定と「話す・聞く」「読む」「書く」の能力をめぐる関係について検討する。
【事前学習】「誰かの靴を履くこと」と「〈私〉時代のデモクラシー」の2本を並べた単元の目標を決め、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】実践的な授業例について構想する。 (2間間時間)
10 対面授業・講義:話し合いから議論への実践的な授業を構想し、議論する力を育てる方法を学ぶ。
【事前学習】文例から議論となる問題点を箇条書きにしていくつかあげ、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】ActiveLearningについての資料を読む。 (2時間)
11 対面授業・講義:「言語文化」の教材研究。(文例)芥川龍之介「羅生門」をもとにどのような授業が展開できるかを学ぶ。
【事前学習】芥川龍之介「羅生門」を読み、授業の計画(構想メモ)を立て、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】小説を国語の教材とすることの意義について考える。 (2時間)
12 対面授業・講義:発展学習としての読書への誘導のしかたを学ぶ。自己形成の過程における読書の意義と、社会的な視野や関心の育成について理解する。
【事前学習】生徒たちを図書室や図書館に導くか、アイデアをまとめ、授業時に提出する。 (2時間)
【事後学習】ブックトークや書評の意義について考える。 (2時間)
13 対面授業・講義:「簡略版 指導案」の作成をめざす。まずは単元の目標・評価規準を中心に。
【事前学習】よく読んだ上で、どの文例を対象にするかを選択する。 (2時間)
【事後学習】「簡略版 指導案」(単元の目標・評価規準)を作成して、次回に提出すること。 (2時間)
14 対面授業・講義:「簡略版 指導案」の作成をめざす。授業計画・振り返りを中心に。
【事前学習】文例をもとにまず授業計画を立て、問題点を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】「簡略版 指導案」(授業計画・振り返り)を作成して、次回に提出する。 (2時間)
15 対面授業・講義:授業の総括と振り返り。
【事前学習】「簡略版 指導案」の提出準備。 (2時間)
【事後学習】期末課題レポートをまとめる。 (2時間)
その他
教科書 文部科学省 『高等学校学習指導要領解説 国語編』 2019年
その他、必要に応じて授業で資料プリント提示をする。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:「簡略版 学習指導案」および学期末の課題レポート(70%)、授業参画度:各授業における課題の提出や議論参加の度合い(30%)
対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価する。
オフィスアワー Blackboardを通して直接問い合わせて下さい。火曜、水曜の昼休みが可能です。来校不可能な場合はZoomにて行う。
備考 シラバスの内容は、学生の皆さんの学習状況などを考慮して変更することもあります。

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