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令和2年度以降入学者 | 道徳教育の理論と方法 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 道徳教育の理論と方法 | ||||
教員名 | 日暮トモ子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(一部遠隔授業あり) Blackboard ID:20224605 |
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授業概要 | 道徳教育の理論と方法に関する基礎的事項についての理解を深めつつ、学校教育における道徳教育の目的・目標、学習内容を学習指導要領に即して理解するとともに、教材研究、指導案の作成、模擬授業を通して、実践的な指導力を身につける。 |
授業のねらい・到達目標 | 道徳に関する思索を深め、知識を習得した上で、道徳教育に関する実践力を養うことが授業のねらいです。 理論的な知識としては、「道徳とは何か」という問いへのいくつかの答え方、現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)、道徳性の発達理論、道徳教育の歴史などが習得できます。 実践的な知識としては、学習指導要領の内容、道徳教育の指導計画、さまざまな指導方法、教材の活用法と授業の設計法、道徳科の学習指導案の作成法、道徳科の評価などが理解できるようになります。(A-4-3,A-8-3) これらを踏まえて、模擬授業(設計・実施)とその振り返りにより、道徳教育の実践者として成長していくことが求められます。 <ディプロマポリシーとの関係> この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP4,DP8及びカリキュラムポリシーCP4,CP8に対応している。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ・授業の前日までにBlackboard上に授業資料を配信するので、受講生は事前に読んでおくこと。 ・毎回の授業終了後にリアクションペーパーの提出を課す。 ・学生によるディスカッションやプレゼンテーション(模擬授業を含む)の機会を設ける予定である。 ・中学校の道徳科授業の参考となるよう、視聴覚資料も取り入れる。 ・リアクションペーパーやレポートについては、翌週に講評を全体に向けて行う。 ・やむを得ない事情で対面授業に参加できない場合、zoomでの参加を認める。zoomで授業に参加した上で、Blackboardに配信する課題を期日までに提出すること。 |
履修条件 | 教職の意義や役割に対する高い関心と学ぶ意欲をもっていることが望まれる。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション(授業の進め方の説明)【対面授業】 道徳とは何か、道徳を必要とするのはなぜか、道徳と道徳性の概念 【事前学習】シラバスを読み、授業の全体像を把握する。小中学校での道徳教育で記憶していることを挙げておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、道徳とは何かについて、授業で学んだことを整理しておく。 (2時間) |
2 |
Ⅰ.現代社会と道徳【対面授業】 現代社会に必要とされる道徳とは何か、なぜ学校で道徳教育を行うのか 【事前学習】『道徳教育』第1章、『学習指導要領解説』第1章を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、現代社会に必要とされる道徳とは何かについて考えを整理しておく。 (2時間) |
3 |
Ⅱ.道徳性の発達理論(1)【対面授業】 フロイト、ピアジェの発達理論、コールバーグとモラル・ジレンマ 【事前学習】『道徳教育』第3章を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、各理論の特徴をまとめる。 (2時間) |
4 |
Ⅱ.道徳性の発達理論(2)【対面授業】 子どもの成長と道徳性の発達、関係性の倫理、人間形成の過程と道徳性の発達 【事前学習】事前配付資料を読み、疑問点をまとめる。 (時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、子どもの成長と道徳性の発達について特徴をまとめる。 (時間) |
5 |
Ⅲ.学校における道徳教育の歴史(1)明治から戦中まで【オンデマンド型】 修身教育と教育勅語、国定教科書 【事前学習】『道徳教育』第7章第1節~第3節を読んで、疑問点を挙げておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、戦前の修身教育の特徴をまとめる。 (2時間) |
6 |
Ⅲ.学校における道徳教育の歴史(2)戦後から現代まで【オンデマンド型】 「道徳の時間」の特設と「特別の教科 道徳」(道徳科)までの変遷 【事前学習】『道徳教育』第7章第4節~第5節を読んで、疑問点を挙げておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、戦後の道徳教育の変遷についてまとめる。 (2時間) |
7 |
Ⅳ.道徳教育の目標と内容【オンデマンド型】 教育基本法、学校教育法、学習指導要領における位置づけ 【事前学習】『道徳教育』第2章、『学習指導要領解説』第2章、第3章を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、道徳教育の目標と内容について整理しておく。 (2時間) |
8 |
Ⅴ.道徳教育の指導計画(内容の取扱い)及び教育活動全体を通じた指導の在り方【対面授業】 学校における道徳教育の年間指導計画の事例の提示 【事前学習】『学習指導要領』第4章を読み、指導計画作成上の配慮事項についてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、指導計画の意義と内容、道徳科と他教科等の関係についてまとめる。 (2時間) |
9 |
Ⅵ.道徳科の指導方法、授業理論【対面授業】 道徳科の特性を活かした多様な指導方法 【事前学習】『道徳教育』第5章、第6章を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、授業で取りあげた指導方法・授業理論の特徴をまとめる。 (2時間) |
10 |
Ⅶ.道徳科の授業づくり(1)授業の構想【対面授業】 道徳科の授業の組み立て、指導過程の理解 【事前学習】『学指導要領解説』第3章、第4章を読み、どのようなテーマで授業をしたいかをまとめておく (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、指導案作成の準備を進める。 (2時間) |
11 |
Ⅶ.道徳科の授業づくり(2)教材研究【対面授業】 読み物教材の活用、教材の活用や作成に係る留意点 【事前学習】読み物教材を2つ程度準備し、教材研究を行う。 (2時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、読み物教材以外の教材を用いて指導案を作成する。 (2時間) |
12 |
Ⅶ.道徳科の授業づくり(3)模擬授業【対面授業】
【事前学習】発表のための指導案を完成させ、模擬授業の準備をする。 (2時間) 【事後学習】授業で学んだことを踏まえて、指導案の修正を行う。 (2時間) |
13 |
Ⅶ.道徳科の授業づくり(4)振り返りと授業改善【対面授業】
【事前学習】模擬授業で発表した授業の指導案の修正を行う。 (2時間) 【事後学習】指導案を修正し、完成版を提出する。 (2時間) |
14 |
Ⅷ.道徳科の評価【対面授業】 学習評価、授業に対する評価 【事前学習】『学習指導要領解説』第5章を読んで、疑問点を挙げておく。 (1時間) 【事後学習】配付資料の復習を行い、道徳科の評価の特徴、課題についてまとめる。学期末レポートを作成し、提出に備える。 (3時間) |
15 |
授業のまとめ:道徳教育の原理的、実践的、現代的課題と今後のゆくえ【オンデマンド型】
【事前学習】最終レポートを作成し、提出に備える。 (3時間) 【事後学習】配付資料の復習を行うとともに、作成した指導案、学期末レポートを振り返る。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 井ノ口淳三編 『道徳教育 改訂二版 (教師教育テキストシリーズ)』 学文社 2020年 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』 2017年 『中学校学習指導要領解説(平成29年告示) 特別の教科 道徳編』は文部科学省ホームページでも公開されています。 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/ __icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_011.pdf |
参考書 | 森田洋司 『いじめとは何か(中公新書) 』 中央公論新社 2013年 内藤朝雄 『いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか(講談社現代新書) 』 講談社 2009年 松下良平 『道徳教育はホントに道徳的か?』 日本図書センター 2011年 永田繁雄 『「道徳科」評価の考え方・進め方(教職研修総合特集)』 教育開発研究所 2017年 押谷由夫 『平成29年改訂 中学校教育課程実践講座 特別の教科 道徳』 ぎょうせい 2017年 文部科学省 『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』 2017年 上記の他、授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) ・レポートは、指導案(40%)と期末レポート(30%)の割合で評価します。 ・授業参画度は、毎回のリアクションペーパーの提出等で評価します。 ・指導案と学期末レポートの双方の提出がない者は最終的な評価が行えませんので、注意してください。 ・指導案は小学校又は中学校の道徳科の授業を想定して作成してもらう予定です。 |
オフィスアワー | メールやBlackboardで適宜対応します。授業内でE-mailアドレスを伝えるので確認してください。 |