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令和2年度以降入学者 | 考古学実地研究2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 考古学実地研究2 | ||||
教員名 | 河合英夫 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面型授業(2020年度の実績に鑑み対面型授業での実施を予定) BlackboardコースID:20211377 |
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授業概要 | 発掘調査で得られた資料(遺構・遺物)をもとに、考古学的資料整理の方法について学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 発掘調査で得られた資料(遺構・遺物)をもとに、考古学的資料整理の習得を目指す。 到達目標は、考古資料を通して、その時代を読む力をつける。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP4~7及びカリキュラムポリシーCP4~7に対応しています。 日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて解決案を作成できる。(A-4-3) 新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる。(A-5-3) 様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる。(A-6-3) 学修活動において、積極的にリーダーシップ及び指導力を発揮して、他者と協働すて作業をすることができる。(A-7-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義・実習】 発掘後の資料整理方法とその資料化の方法について講義並びに実習をおこなう。また、遺跡の現地説明会、講演会、研究会等の紹介も随時おこなう。 |
履修条件 | 史学科の学生に限る。(ただし、学芸員コースを履修している者は許可する。) 考古学実地研究1を履修した者に限る。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスの概要を確認し、提示した参考書に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料に目を通しておくこと。 (2時間) |
2 |
整理と資料化の基本方針
【事前学習】発掘調査によって得られた資料は、過不足なく記載された報告書の刊行を経て完結するため事前に著名な遺跡の報告書について閲覧しておくこと。 (2時間) 【事後学習】遺跡から出土する遺構や遺物にどのようなものがあるか、報告書等より確認しておくこと。 (2時間) |
3 |
発掘資料(遺構)の整理方法について
【事前学習】配付資料をもとに発掘で得られた個々の遺構内容について把握し、理解を深めておくこと。 (2時間) 【事後学習】各遺構の特徴について学修しておくこと。 (2時間) |
4 |
発掘資料(記録類)の基礎整理-遺構図の整理
【事前学習】竪穴住居(建物)を例にとり、その検討手順について学修しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料をもとに、集落の時期ごとの区分やその特徴について検討しておくこと。 (2時間) |
5 |
発掘資料(記録類)の基礎整理-遺構図の作成
【事前学習】配付資料をもとに各遺構の特徴について目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を復習し、各遺構の特徴について理解を深めておくこと。 (2時間) |
6 |
発掘資料(記録類)の基礎整理-遺構図の表記と記載事項
【事前学習】配付資料をもとに各遺構の特徴を捉え、遺構の機能について検討を加えておくこと。 (2時間) 【事後学習】各遺構の特徴について記述し、翌週提出すること。 (3時間) |
7 |
発掘資料(遺物)の整理方法について
【事前学習】出土遺物の基礎整理を行う目的について考えておくこと。 (1時間) 【事後学習】遺物整理は、資料化を進めるうえで不可欠な基礎作業であり、遺物を詳細に観察・検討する機会であることを理解しておくこと。 (2時間) |
8 |
出土遺物の基礎整理-出土遺物の洗浄・注記等の基礎知識
【事前学習】遺物洗浄の留意点や方法、金属製品や木製品、脆弱な遺物などの場合の取り扱い方法について考えておくこと。 (1時間) 【事後学習】遺物洗浄に気をとられ、製作技法や使用時の付着物(煤・墨・丹など)、使用痕跡といった情報まで失われないように周知し、その対応を考えておくこと。 (1時間) |
9 |
出土遺物の基礎整理-出土遺物の分類・接合及び選別方法
【事前学習】遺跡・遺構などの性格を明らかにするうえで重要な出土遺物については、分類・接合・選別を行うための方法を考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】遺物の適切な選別方法について、より理解を深めるためにその方法を記述し、翌週提出すること。 (3時間) |
10 |
出土遺物の基礎整理-出土遺物の資料化方法
【事前学習】遺物分類の考え方について考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】考古学の分類基準である「器種」について、より理解を深めるために整理しておくこと。 (3時間) |
11 |
調査成果の検討(遺構)
【事前学習】各遺構の検討において、その成果を共有するため、遺構の評価や解釈について、検討の目的や留意点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】各遺構の検討により様々なことが明らかになるが、問題点も合わせて整理しておくこと。 (2時間) |
12 |
調査成果の検討(遺物)
【事前学習】出土遺物は、遺跡や遺構の年代、変遷、性格などを明らかにする要素をもっており、その検討は重要である。これらを踏まえて出土遺物の意味を十分考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】遺物の分類は、遺物そのものの製作年代や使用年代を知るうえで、また遺跡・遺構の年代や性格を考えるうえでも重要である。この点を踏まえて遺物分類の重要性について考えておくこと。 (3時間) |
13 |
調査成果の総合的検討1/情報の整理、遺跡の評価
【事前学習】遺跡・遺構・遺物から整理された情報をまとめるにあたり、問題点を含めて整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】報告書の作成において常に客観性を保つことが留意されるが、この点についても十分に理解しておくこと。 (2時間) |
14 |
調査成果の総合的検討2/情報の整理、遺構・遺物の評価
【事前学習】調査が終わると保存された遺跡でも調査の過程は二度とみることができない。このことを十分に認識し調査にあたらなければならない。とくに遺構の埋没状況、出土遺物との関係は留意いなければならない。この点について報告書等で十分確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】客観的な調査成果とともに、全体的な傾向につても把握しておくこと。 (2時間) |
15 |
これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める
【事前学習】遺跡・遺構・遺物ごとに発掘で得られた事実関係を整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】これまでの学修した内容を復習し、ノートに整理しておくこと。とくに事実関係については十分留意し、わかりやすく要約しておくこと。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は指定せず、必要に応じて文献・資料を配付する。 |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課監修『発掘調査のてびき-整理・報告書編-』同成社刊 2010年刊 文化庁文化財部記念物課監修『発掘調査のてびき-各種遺構調査編-』同成社刊 2013年刊 このほか適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業内テスト(20%)、授業参画度(60%) 授業参画度とレポート、授業内テストの総合評価。 毎授業後半時に講義内容の理解度及び到達目標を確認するため、リアクションペーパー、小テスト、レポート、ディスカッション等で受講生の参画度を評価する。 対面授業に参加できなかった学生には授業の内容をレジュメ発信し、その内容をまとめて提出する。 |
オフィスアワー | 授業終了時、研究室、講師室で1時間程度の質問に対応します。事前に予約すること。 Blackboardでも随時受け付ける。 メールアドレス;[email protected] |
備考 | 授業ごとに配付する資料を次回授業時までに必ず読んで予習・復習すること。授業終了時に次回授業範囲を説明するので準備をすること。 |