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令和2年度入学者 | 社会教育経営論1 | ||||
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教員名 | 岸裕司 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信) |
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授業概要 | ◎講義の全体テーマ:「学社融合」による生涯学習社会の実現~その理論と方法を学ぶ~ 学社融合は、学校教育と社会教育双方を充実しつつ生涯学習社会の構築を意図して企画・運営する新しい教授法。その継続からの次代を担う人とサスティナブルなまち育ても意図した授業である。また、学校を拠点に社会教育経営としての学社融合をツールとした生涯スポーツ・福祉・環境・産業振興などの多彩な実践と理論を学び、誰でもがいつでもどこでも学ぶことができ、学んだ成果を活かすことができる生涯学習社会の構築(教育基本法第3条、13条)もねらいとする内容である。同時に社会教育法・文部科学省令第5号社会教育主事講習等規定の一部を改正する省令・地教行法・教育基本法などの最新改定の意味と、少子化・高齢化・格差社会・ドーナツ現象など、時代の変化による現代的な社会課題の緩和・解決へ向けての生涯学習社会の実現の必要性を学び合うこともねらいとする。なお、担当教員は地元の学校と地域との融合実践の経験から学校運営協議会の創設に携わり、また文部科学省委嘱のコミュニティ・スクールマイスター(平成24年度~)として各地に派遣されての講演や現地の調査などの実務経験が豊富である。 |
授業のねらい・到達目標 | 学校には本来、学ぶ&社会教育・生涯学習と融合(協働)できる諸施設の2つの機能がある。その2つ機能の各地の実践を映像や調査資料を使い全体テーマを会得することを到達目標とする。同時に市民も参画する学校運営協議会や地域学校協働活動・地域学校協働活動推進員などの推進役としての社会教育主事・社会教育士の役割を習熟することもねらいとする。 この科目は日本大学教育憲章に基づく文理学部教育学科(学士(教育学))のディプロマポリシーDP6,DP7及びカリキュラムポリシーCP6,CP7に対応している。 ・他者から信頼され真に協働できる協働力の意味を理解し、自ら学び考え社会の課題解決への新たな道を他者とともにひらくチャレンジする能力とリーダーシップ能力を身につける。 ・他者が伝えたいことを正確に受けとめ、自らの意見との整合を図り、最善の協働ができるコミュニケーション能力を身につける。 |
授業の方法 | 授業の方法: 1)プレゼンテーションの⽅法 Blackboardで授業資料(PowerPointなど)と課題を提⽰する。 2)授業形態 毎時、Blackboardに提⽰した授業資料と回によっては指定教科書AB2点の該当箇所を読み、課題に取り組み提出する。疑問や質問を掲⽰板に記⼊する(適宜、教員からフィードバックをおこなう)。 事前学習・授業課題や講義内容・事後学習などのメモを必ずとり、各自のノートを作成し各自のBlackboardにホルダーを設けて保管する。ノートは最終回後に提出し採点の資料にする。 3)事前の準備 Blackboardに収録の「コロナ禍対応シラバス補足版」と「指定教科書AB2点(シラバスに記載)」を準備しておく。 4)授業日時:コロナ禍がなければ原則毎週木曜日5限であったことからBlackboardへの授業資料は毎回2日前の火曜日には搭載しておく。1週間サイクルなので各自の授業時間を管理すること。 |
履修条件 | 指定教科書AB2点の購入:2点の本は各自で入手する。2点の出版社名を検索し直送が早くて便利。また日大文理の書店(冨山房)に発注して送ってもらってもよいし、近所の書店で「取り寄せてください」と頼んでもよいし、amazonやhonto、e-honなどの本の通販サイトに登録して、通販で注文してもよい。なお日本に入国できない留学生でかつ教科書の入手が困難な受講生は、私・岸へその旨をメールで連絡する。アドレス:[email protected] |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(前期講義の概要・講義内容や到達目標及び授業の方法など)
【事前学習】Blackboardに収録の「コロナ禍対応シラバス補足版」と指定教科書AB2点を通読し、学修意欲を高めておくこと。 (2時間) 【事後学習】Blackboard掲⽰板の質問・回答を次回講義日前までにチェックする。第1回講義資料を復習し、ノートにまとめる。各自で履修登録の準備をする。 (2時間) |
2 |
学社融合による子どもの様子・狭義と広義の学社融合の構造 ・学校時間(主に公立学校)は年間約200日。対して学校施設は年間365日利用可能(災害時の避難所機能も含む)。学校時間内での学社融合を「狭義」。年間を通して学校施設を活用するあり方を「広義」の学社融合と呼ぶことを学ぶ 【事前学習】指定教科書AB2点の「学社融合」についての該当箇所を自分で探してひろい読みし、ノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第2回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
3 |
安全活力 活力がありかつ安全な学校や地域をつくるには ・活力があるから安全である-警察政策学会の造語の意味を学び、学校の安全とそのまちの安全は対に推進することの事例と意味を学ぶ。 【事前学習】「学校と地域の安全」「開かれた学校」の2つの単語をインターネットで検索し、学校と地域双方の安全の視点から自分なりにノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第3回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
4 |
融合の発想=Win&Win(関わり合う双方にメリットを生む発想法)+改定社会教育法・文部科学省令第5号社会教育主事講習等規定の一部を改正する省令を学ぶ ・本年度から実施の「社会教育士」などの概要を講義する。 【事前学習】「社会教育主事講習等規程の一部を改正する省令の施行について」(文部科学省)の単語をインターネットで検索し、ポイントをノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第4回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
5 |
学社融合・実践①授業の協働「狭義の学社融合」と4原則 ・「狭義の学社融合」を成立させるための4原則とは何か、どういう経緯でできたのかなどを講義する。 【事前学習】指定教科書Bの80~100Pを通読し、「狭義と広義の2つの学社融合の違い」をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第5回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
6 |
学社融合・実践②多彩な狭義と広義の学社融合の音楽学習 ・「狭義と広義の学社融合」の音楽学習の事例を紹介しその価値を学ぶ講義。 【事前学習】「学社融合」の単語をインターネットで検索し、どんな事例があるのかをノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第6回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
7 |
狭義の学社融合のコーディネート法と義務教育学校教師の困難な現状 ・「狭義の学社融合」をコーディネートするためには「教員の困難な現状」の理解が不可欠であり、そのことを理解した上での地域住民との融合のあり方を講義する。 【事前学習】教員の過重労働の現状にはどのようなことがあるのか、その緩和や解決はどのようにしたらよいのかをインターネットで検索し、ノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第7回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
8 |
教育基本法改定と下位法の改定~各種の改定法と学社融合の関係~ ・2006年改定の教育基本法の第3条・第13条の意味とその条文が定められた時代背景などを講義する。 【事前学習】2006年改定の教育基本法の第3条・第13条をインターネットで検索し、全文をノートに転記し、またその意味を自分の言葉でノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第8回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
9 |
狭義の学社融合の授業案をつくろう!①学校側から編 ・狭義の学社融合の授業案を作成する実践授業。 【事前学習】自分が教師と仮定し、学校外部者と協働授業を行うためにはどのような配慮(相手のメリット)が必要かを考えノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第9回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
10 |
学社融合・実践③広義の学社融合 開校+閉校時間帯の学校施設の開放とその利用 ・広義の学社融合(学校施設の授業外活動としての活用)の事業案(この場合は社会教育・生涯学習)を作成する実践授業。 【事前学習】指定教科書Aの81~96Pを通読し、多彩な学校施設の使い方をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第10回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
11 |
学社融合・実践④狭義と広義の学社融合 校庭改造の環境学習+防災スクールづくり ・環境学習の充実のために必要な校庭の改造(池や田んぼ併設のビオトープや小動物と触れ合う飼育小屋など)の狭義と広義の学社融合と、災害時の避難所として機能する防災学校の実践事例を講義する。 【事前学習】指定教科書Aの157~170Pを通読し、校庭を改造するメリットを考察してノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第11回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
12 |
学社融合の歴史+学社融合の各地・各校種の多彩な実践 ・学社融合の単語はいつだれが発明したのか。公的文献ではどのように定義しているのか。実践で得られた定義と何が違うのかなどを講義する。 【事前学習】Blackboardに搭載の「にいがた社会教育67号視点~連携から融合へ~たわごとのような話」1979年(学社融合最初の記述・工藤智規氏)を読み、自分の考えをノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第12回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
13 |
学社融合のコーディネーター論と各種の改定法との関係 ・学社融合を効果あるように仕組むためのコーディネーターの資質と、各種の改定法との関係を時代の必要性として講義する。 【事前学習】「地域とともにある学校」(文部科学省施策)の単語をインターネットで検索し、その施策を自分がコーディネートする視点からノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】Blackboardに搭載の第13回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
14 |
前期の講義内容のまとめ
【事前学習】これまでの講義内容を復習(特に関係法や岸が講義した単語の定義)し、重要項目をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】】Blackboardに搭載の第14回講義資料を復習し、ノートにまとめる。 (2時間) |
15 |
前期の理解度の確認(授業内のまとめの試験)と解説+授業アンケート(大学から:現状未定)
【事前学習】14回目の事前学習でまとめた自分のノートを再読し、追加などをまとめておく(特に関係法や岸が講義した単語の定義)。 (2時間) 【事後学習】前期全体の講義内容の理解を確認して採点するためにノートを期日までに提出する。同時に前期全般の「ノートのまとめ」を1,000字程度で書き、ノートとともに期日までに提出する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 岸裕司著 『学校開放でまち育て-サスティナブルタウンをめざして(A)』 学芸出版社 2008年 第2版 岸裕司著 『「地域暮らし」宣言-学校はコミュニティ・アート(B)』 太郎次郎社エディタス 2003年 第1版 |
参考書 | 天笠茂監修、岸裕司ほか著 『地域との新たな協働を図る学校づくり (管理職課題解決実践シリーズ5)』 ぎょうせい 2015年 第1版 天笠茂監修、岸裕司ほか著 『教師としての成長を図る学校づくり (管理職課題解決実践シリーズ4)』 ぎょうせい 2015年 第1版 岸裕司著 『学校を基地にお父さんのまちづくり』 太郎次郎エディタス 1999年 第7版 授業のより理解に役立ちます。可能な限り読んでください。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:事前学習・授業課題や講義内容・事後学習のまとめのノートの提出での採点:理解度や授業への参画意欲などを評価する。(50%)、授業内テスト:最終回の授業内まとめの試験。(20%)、授業参画度:疑問や質問など(Blackboardの掲示板への書き込み)の積極的な参画姿勢を評価する。(30%) |
オフィスアワー | e-mail:[email protected]に適宜連絡を。電話047-453-7782㈱パンゲア代表取締役 |
備考 | 講義内容のメモを毎回必ず行うこと。そのメモから感想・質問のレポートを毎回提出すること。メモを取ることにより聞き取り・内容整理・理解度が向上し、以後のリアル社会でも役立つ能力が身につく。 |