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総合研究1~8 鎌倉の諸相を探る(鎌倉学9)

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令和元年度入学者 総合研究1~8 鎌倉の諸相を探る(鎌倉学9)
教員名 関幸彦
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 半期 履修区分 選択
授業概要 統一テーマは『鎌倉の諸相を探る』(鎌倉学9)である。全国から注目される歴史都市・鎌倉を事例として、各学問領域からのアプローチを試みる。そして最終的には、近年高く評価される「地域学」の確立を目指している。
授業のねらい・到達目標 現在、全国各地で地域の「見直し」や「再生」に向けたユニークな取り組みが見られる、一方、学問上では、国の”地(知)の探求”を目指す取り組みに準拠し、各大学の新学部や新学科の設立において、地域研究に特化した動きが顕著である。8年前にスタートした本講座は、日本の中世を捉える上で重要な「鎌倉」に焦点を当て、多領域が集まる文理学部の特徴を活かした授業を開講し、他大からも高い評価を得てきた。原則としては、講師陣は毎年交代し、各領域の優れた研究が平易に講述される。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。
授業の方法 本講座は、全15回をオムニバス形式で開講する。各担当者は貴重な画像や豊富な資料を駆使して、講義を進行する。受講者にとって、毎回の登壇者が異なることは、講義内容への関心はもとより、講師個人に触れる貴重な場を提供する。
履修条件  各自の所属する学科や学年は問わない。また、過年度に「鎌倉学」を履修済みであっても、担当者が異なることから、登録する「総合研究」に空欄(番号)があれば履修は可能である。
授業計画
1 関 幸彦(史学科教授)「武家の特別区-鎌倉の奥行きを探る-」
          【事前学習】本講師の鎌倉についての出版リストを作成してみよう
          【事後学習】鎌倉武士の中世における位置づけをまとめる
2 堀川 徹(文理学部非常勤講師)「古代の鎌倉」
          【事前学習】古代の相模国について何かテーマを考える
          【事後学習】古代史の視点から鎌倉をとらえる意味をまとめる
3 鈴木 哲(元国際関係学部教授)「鎌倉幕府と王朝貴族」
          【事前学習】鎌倉「幕府」の位置を確認する
          【事後学習】中世の貴族について総括する
4 福田 誠(鎌倉市教育委員会)「鎌倉の武家屋敷」
          【事前学習】発掘の科学としての考古学の役割を考える
          【事後学習】中世の侍屋敷の特徴をまとめる
5 長倉信祐(富士学林助教授)「鎌倉鏡台寺の興亡をめぐって」 
          【事前学習】禅宗とは何か調べておこう
          【事後学習】鎌倉の廃寺リストを地図化してみよう
6 久保田和彦(鶴見大非常勤講師)「鎌倉北条氏の興亡」
          【事前学習】北条氏に関する事前調査をする
          【事後学習】北条氏衰退後の鎌倉の状況をまとめる
7 関 幸彦(史学科教授)「鎌倉の終焉-東国戦国時代の幕開け-」
          【事前学習】中世後半の時代について年表等を確認する
          【事後学習】鎌倉終焉の時代を総括する
8 佐伯真一(青山学院大教授)「鎌倉武士の戦いと精神」
          【事前学習】中世文学とは何か
          【事後学習】文学作品にみえる中世武士の思考をまとめる
9 辻 勝美(元文理学部教授)「中世の歌人たちと鎌倉」
          【事前学習】中世の和歌文学とは何か
          【事後学習】和歌に詠まれた鎌倉の地を抽出する
10 岸本昌良(文理学部非常勤講師)「鎌倉の道標”史跡案内碑”とは何か」
          【事前学習】市街地内に現存する、土地の歴史に関係した石碑類をWEB検索してみよう
          【事後学習】市内に散在する道標の場所を地図にプロットしてみよう
11 伊藤玄二郎(星槎大教授)「鎌倉文士」
          【事前学習】鎌倉に居住した文学者を抽出する
          【事後学習】鎌倉を素材とした文学作品をまとめる
12 木浪信之(県立横須賀高校)「鎌倉のたたら製鉄-砂鉄から刀ができるまで-」
          【事前学習】たたら製鉄とは何かを調べておく
          【事後学習】砂鉄から刀を創る技術の難点を再確認する
13 米山淳一(横浜歴史資産調査会常務理事)「鎌倉が原点-日本の歴史的環境の保全-」
          【事前学習】都市の歴史環境とは何かを考える
          【事後学習】歴史環境を守る市民の行動についてまとめる
14 永野征男(日本大名誉教授)「鎌倉の市民力-重要遺跡をめぐる住民運動史-」
          【事前学習】鎌倉の市民が求める住環境を考えてみよう
          【事後学習】講義中の具体例から感じたことを総括する
15 永野征男(日本大名誉教授)「総括・いま鎌倉を揺るがす諸問題」
          【事前/事後学習】授業時間内に与えられる課題についてのレポートを作成する
その他
教科書 授業時に担当講師から資料類を配布予定である。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー 講義時間前に、講師室で関/永野が対応する。

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