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科目名 | スポーツ心理学特論1 | ||||
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教員名 | 水落文夫 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 運動・スポーツ心理の実験および調査研究の原則的な手続きについて講義する。また,スポーツ心理学領域の代表的な研究課題と研究成果をとりあげて,その研究成果を得るまでのプロセスと評価方法を理解するように指導する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 健康や競技のために行われる運動やスポーツに関わる心理学研究の課題と方法について議論できるようになる。そのため,スポーツ心理学の研究手法を理解して基本的な研究スキルを身につける。また,これまでにスポーツ心理学で扱った心理的課題の中から主要なものを選択し,その心理学的理論・モデルの構築に至るプロセスを理解できるようになる。 |
授業の方法 | 授業形態は少人数の講義形式である。ときには課題を設定してグループワークを行う。プレゼンテーションにはパワーポイント,配布印刷物,視聴覚メディアを用いる。運動・スポーツに対する心理的な問題・関心を出発点とし,課題となるスポーツ心理学の研究領域を特定して代表的な理論・モデルを選択する。そして,関連情報を収集・整理するとともに,理論・モデル構築までのプロセスを追試して,実際の測定データの処理および評価・推論の過程を経験する。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標および授業の方法,スポーツ心理学の学問領域 [事前学習]シラバスを事前に確認する。 [事後学習]第2回以降の授業に備え,印刷物資料を通読してスポーツ心理学の学問領域および他領域との関係を確認しておく。 |
2 |
スポーツ心理学研究の枠組み,スポーツ心理学の代表的な理論とモデル [事前学習]スポーツ心理学研究室で公表された修士論文の研究テーマを確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述を振り返り,スポーツ心理学の研究領域を確認しておく。 |
3 |
運動・スポーツに関わる心理的課題と研究領域 [事前学習]配布された資料を概観し,本授業で扱う研究課題を想定しておく。 [事後学習]本授業で行う追試実験(調査)の対象となる研究(論文)を精査しておく。 |
4 |
スポーツ心理学の研究法(1) リサーチクエスチョンと仮説の設定,文献収集とレビュー [事前学習]リサーチクエスチョンと各種仮説の関係を確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で扱う研究課題を絞り込んでおく。 |
5 |
スポーツ心理学の研究法(2) 実験的方法と非実験的方法 [事前学習]実験による研究と非実験による研究の違いを認識しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で行う研究課題の研究手法を選択しておく。 |
6 |
スポーツ心理学の研究法(3) 量的研究法と質的研究法 [事前学習]扱うデータとその収集法の違いを確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で扱うデータに対応した収集法を選択しておく。 |
7 |
スポーツ心理学の研究法(4) 研究デザイン,3つの変数(独立変数,従属変数,剰余変数) [事前学習]設定された仮説に対応した変数を特定しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で行う追試の対立仮説を設定しておく。 |
8 |
スポーツ心理学の研究法(5) サンプリング,信頼性と妥当性 [事前学習]研究目的を達成するためのサンプリングとその問題点をあげておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で行う追試のサンプリングを設計しておく。 |
9 |
スポーツ心理学の研究法(6) バイアスと統制 [事前学習]研究に際して考慮すべきバイアスと統制法の関係を確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で行う追試の考えられるバイアスを想定しておく。 |
10 |
スポーツ心理学の研究法(7) 記述統計と尺度(間隔尺度,順序尺度,名義尺度) [事前学習]データ処理に関わる尺度の違いを確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で行う追試の尺度と評価指標の候補を挙げておく。 |
11 |
スポーツ心理学の研究法(8) 推測統計の概要 [事前学習]記述統計と推測統計の違いを確認しておく。追試実験(調査)のデータを入力しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,代表的な統計用語を使って議論できるようにしておく。 |
12 |
スポーツ心理学の研究法(9) 代表的な検定法(名義レベル,順序レベル,パラメトリック,相関) [事前学習]データの種類や代表的なリサーチクエスチョンと各種仮説の関係を確認しておく。 [事後学習]配布された資料の記述と講義内容を振り返り,本授業で扱うデータ処理の手続きを進めておく。 |
13 |
スポーツ心理学の研究法(10) 質的研究(インタビューデータの収集) [事前学習]代表的なインタビュー方法を概観しておく。 [事後学習]追試によって得られたデータの記述統計と推測統計をまとめておく。 |
14 |
スポーツ心理学の研究法(11) 質的研究(インタビューデータの分析法) [事前学習]代表的なインタビューデータの分析法を概観しておく。 [事後学習]追試によって得られた結果に基づき結論を導いておく。 |
15 |
これまでの授業内容のまとめと達成した追試の成果 [事前学習]配布資料を通読して,第2回~第14回の授業内容を見直しておく。 [事後学習]確認された研究追試の成果をもとに,スポーツ心理学研究の課題を整理しておく。 |
その他 | |
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教科書 | 印刷物資料を配布する。 |
参考書 | アン・サール 『心理学研究法入門』 新曜社 2010年 第初版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(30%)、プレゼンテーション(20%) 「レポート」の評価は,第4回,第10回,第14回で示す計3回の小レポート,および各回の調査に基づく成果物で行う。 「授業参画度」の評価は,毎回のリアクションペーパーなどで行う。 「プレゼンテーション」に関する評価は,第6回,第12回,第14回でのプレゼンテーションで行う。 |
オフィスアワー | 体育学科第一実験室,土曜日12:00~14:00 |