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科目名 | 教育学特論3 | ||||
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教員名 | 日暮トモ子 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | アジア地域の教育の現状と課題を歴史的、社会的、文化的に深く理解することを授業のテーマとする。とくに、東アジア地域の教育の発展過程を中心に取り上げる。 |
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授業のねらい・到達目標 | アジア地域の教育と、その教育を支える文化との関係について理解を深めることをねらいとする。グローバル化が進む世界の中で、アジア地域の教育は何を目指し、どのような教育を行っているのか。その構造的特質について考えてゆく。アジア地域の教育状況を理解することを通して、日本の教育に対する理解を深めるための手がかりとする。 アジア地域の教育の歴史についての理解を深めるだけでなく、アジア地域の教育の現状と課題を理解し、さらに、アジアの事例を参照しつつ、日本の教育が抱えている問題や課題を考えることができるようになることが到達目標である。 |
授業の方法 | 授業の前半は東アジアの国・地域の教育の近代化過程について、後半はテーマごとに各国・地域の特徴について概説するが、院生の発表資料を教材にするなど、院生の発表を適宜盛り込んで進めたい。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 | オリエンテーション:授業の概要説明と参考文献の紹介 |
2 |
アジア地域の教育をどうみるか:研究の視点、地域研究の位置づけ。発表順番の決定。 [準備]第1回の授業で配布した資料を読んでおくこと。 |
3 |
日本の教育の近代化-近代学校制度の成立、大正新教育、戦時下の学校・教育、戦後の教育改革 [準備]第2回の授業で配布した資料を読んでおくこと。 |
4 | 東アジアの教育の歴史と現状①中国その1:近代学校制度の導入、新教育の展開 |
5 |
東アジアの教育の歴史と現状①中国その2:文化大革命、改革開放政策後の教育 [準備]授業時に配布した資料やノートを用いて第4回の授業内容を復習しておくこと。 |
6 | 東アジアの教育の歴史と現状②韓国その1:植民地時代の教育、新教育の展開 |
7 |
東アジアの教育の歴史と現状②韓国その2:朝鮮戦争、平準化政策、英才教育 [準備]授業時に配布した資料やノートを用いて第6回の授業内容を復習しておくこと。 |
8 | 東アジアの教育の歴史と現状③台湾その1:植民地時代の教育、米・中との関係 |
9 |
東アジアの教育の歴史と現状③台湾その2:戒厳令後の教育、本土化 [準備]授業時に配布した資料やノートを用いて第8回の授業内容を復習しておくこと。 |
10 |
テーマ別比較考察その1:試験文化、学校観、教師像 [準備]第9回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 |
11 |
テーマ別比較考察その2:文字、識字、リテラシー [準備]第10回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 |
12 |
テーマ別比較考察その3:子ども観、女子教育に対する考え方 [準備]第11回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 |
13 |
テーマ別比較考察その4:キリスト教とミッションスクール、レポート課題の提示 [準備]第12回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 |
14 |
東アジアの教育からみる日本の教育 [準備]これまでの授業の資料を読み直し、東アジア地域(中・台・韓)の教育と日本の教育の共通点・相違点を整理しておくこと。 |
15 |
まとめ・レポート課題の提出・レポート課題の解説 [準備]ノートや配布した資料を用いて授業内容の復習をするとともに、東アジアの教育の近代化にみられる構造的特質を自分なりに整理しておくこと。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。担当者に資料(レジュメ)を用意してもらいます。 |
参考書 | 阿部洋 『中国の近代教育と明治日本』 龍渓書舎 2002年 第2版 阿部洋編 『米中教育交流の軌跡』 霞山会 1985年 佐藤尚子著・ 阿部洋編 『中国ミッションスクールの研究-増補改訂米中教育交流史研究序説』 龍渓書舎 2010年 上野正道他 『東アジアの未来をひらく学校改革』 北大路書房 2014年 金富子 『植民地期朝鮮の教育とジェンダー』 世織書房 2005年 東アジア教員養成国際共同研究プロジェクト編 『「東アジア的教師」の今』 東京学芸大学出版会 2015年 菅野敦志 『台湾の国家と文化:「脱日本化」・「中国化」・「本土化」』 勁草書房 2011年 菅野敦志 『台湾の言語と文字:「国語」・「方言」・「文字改革」』 勁草書房 2012年 国際連盟教育使節団/大塚豊訳 『中国教育の改進-ヨーロッパ四賢人の見た日中開戦前夜の中国教育』 広島大学出版会 2014年 上記参考書の他、適宜授業内で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) ・授業における課題発表、討論、意見、レポート課題の内容などを踏まえ、総合的に評価します。 ・授業参画度は、毎回のリアクションペーパー等で評価します。 ・レポート課題は第13回までに授業で取上げたテーマの中から課題を提示し、授業の内容を踏まえテーマについて論理的に考察できているかが評価のポイントとなります。 |
オフィスアワー | 授業内でE-mailアドレスを伝えるので、そちらに連絡してください。 |