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科目名 | ドイツ語学講義1 | ||||
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教員名 | 新田春夫 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | ドイツ文学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 近世のヨーロッパとドイツ。 近世(14~17世紀)のヨーロッパは未だ近代的な国家は成立しておらず、さまざまな部族や領邦が割拠していた。それらの支配者である王侯貴族はヨーロッパ中に姻戚関係があり、ひとつのネットワークを形成していた。従って、ドイツについて考える場合も、それはヨーロッパというコンテクスにおいてなされなければならない。また、ドイツは数百の領邦が乱立しており、国家としての統一は遅々として進まず、他のヨーロッパ諸国に後れをとっていた。この授業ではヨーロッパという背景からそこにおける近世ドイツの民族、国家、社会、文化、言語について考察する。 |
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授業のねらい・到達目標 | ドイツは中世・近世ではドイツ語を話す部族の集合体としてはある程度の同族意識があったと言える。それは神聖ローマ帝国と呼ばれていた。この授業ではこの時代にドイツはなぜ神聖ローマ帝国と呼ばれていたのか、神聖ローマ帝国とはどのようなものか、それを形成するゲルマン諸部族の社会、文化、言語はどのような状態にあったのかを明らかにすることを試みる。 |
授業の方法 | 1)各回のテーマについて講義形式で解説する。 2)各回のテーマに関連するドイツ語の[原典」資料を講読する。 3)講義と資料から得た知見に関して討論する。 4)学期末に全体テーマ「近世のヨーロッパとドイツ」に関してレポートを提出してもらう。 5)本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とすること。 |
履修条件 | 学科の規定による。 |
授業計画 | |
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1 |
全体テーマ「近世のヨーロッパとドイツ」に関して何が問題なのかを解説する。 【事後学習】「ヨーロッパとはなにか」について考えをまとめておく。 |
2 |
ローマ教皇、ローマ・カトリック教会についてその歴史と体制について解説する。 【事前学習「カトリックとは何か」を調べる。 【事後学習】】講義を踏まえて、ヨーロッパにおける司教座、司教区の配置と広がりをまとめる。 |
3 |
ヨーロッパの修道会運動の歴史とさまざまな修道会について解説する。 【事前学習]「修道会にはどんなものがあったか」を調べる。 【事後学習】講義を踏まえて、「ヨーロッパにおける修道院」をまとめる。 |
4 |
修道会運動がキリスト教の歴史において果たした役割について解説し、資料「ベネディクト会則」を講読する。 【事前学習】前回に配布した「ベネディクト会則」に目を通しておく。 【事後学習】ベネディクト会則の項目をまとめる。 |
5 |
神聖ローマ帝国とは何か、神聖ローマ皇帝とはどんな存在かについて解説する。 【事前学習】「歴代の神聖ローマ皇帝」を調べる。 【事後学習】神聖ローマ皇帝をローマ教皇との関係という視点からまとめる。 |
6 |
近世の領邦国家の在り方と王侯貴族の意識を表す一端としての継承戦争について解説し、近世ドイツの領邦国家について考察する。 【事前学習】「継承戦争にはどよのようなものがあったか」を調べる。 【事後学習】「近世ドイツの領邦国家にはどんなものがあったか」をまとめる。 |
7 |
資料「Goldene Bulle(金印勅書)」が出された背景を解説し、これを講読する。 【事前学習】前回に配布した資料「Goldene Bulle(金印勅書)」に目を通しておく。 【事後学習】「Goldene Bulle(金印勅書)」に書かれた項目をまとめる。 |
8 |
ルネッサンス運動、印刷術、交通・交易など、近世の幕開けの経緯を解説する。 【事前学習】Johannes Gutenbergについて調べる。 【事後学習】Johannes Gutenbergについてまとめる。 |
9 |
ルネッサンス運動によってドイツにもギリシア・ローマの文化が再生した経緯を解説する。その具体例として、Steinhöwelによるイソップ寓話の翻訳、出版活動に触れ、「Wolf und Lamm(狼と子羊)」を講読する。 【事前学習】前回に配布した資料「Wolf und Lamm(狼と子羊)」に目を通しておく。 【事後学習】Steinhöwelの出版活動についてまとめる。 |
10 |
ルターの宗教改革の思想、その前史、その影響について概説する。 【事前学習】Martin Lutherについて調べる。 【事後学習】Martin Lutherについてまとめる。 |
11 |
ルターが「Propositiones wider das Ablas(95カ条の提題)」を発表した経緯を解説し、これを講読する。 【事前学習】前回に配布した「Propositiones wider das Ablas(95カ条の提題)」に目を通しておく。 【事後学習】贖宥状についてのカトリックの考え方を調べて、まとめる。 |
12 |
カトリックとプロテスタントの間に交わされた宗教論争とその論争点、その代表的人物について解説する。 【事前学習】「Sendbrief, Flugblätterとは何か」を調べおく。 【事後学習】「Sendbrief, Flugblätterとは何か」をまとめる。 |
13 |
さまざまな論争文書のタイプについて解説し、資料「Karsthans(唐鍬のハンス)」を講読する。 【事前学習】前回配布した資料「Karsthans(唐鍬のハンス)」に目を通しておく。 【事後学習]講義を踏まえて、宗教論争で使用されたさまざまなタイプの文書についてまとめる。 |
14 |
シュマルカルデン戦争、30年戦争について解説し、宗教戦争の歴史的意味について解説する。 【事前学習】「シュマルカルデン同盟」について調べる。 【事後学習】「30年戦争」についてシュマルカルデン戦争を顧慮しつつまとめる。 |
15 |
Augsburger Religionsfriede(アウグスブルクの宗教和議)の場合と比較しながら、資料「Westfälischer Friede(ウェストファリア条約)」を講読する。 【事前学習】前回配布した資料「Westfälischer Friede(ウェストファリア条約)」に目を通しておく。 【事後学習】ウェストファリア条約で合意された項目をまとめる。 |
16 |
【事前学習】 【事後学習】 |
17 |
【事前学習】 【事後学習】 |
18 |
【事前学習】 【事後学習】 |
19 |
【事前学習】 【事後学習】 |
20 |
【事前学習】 【事後学習】 |
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【事前学習】 【事後学習】 |
22 |
【事前学習】 【事後学習】 |
23 |
【事前学習】 【事後学習】 |
24 |
【事前学習】 【事後学習】 |
25 |
【事前学習】 【事後学習】 |
26 |
【事前学習】 【事後学習】 |
27 |
【事前学習】 【事後学習】 |
28 |
【事前学習】 【事後学習】 |
29 |
【事前学習】 【事後学習】 |
30 |
【事前学習】 【事後学習】 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 高田博行・新田春夫 『ドイツ語の歴史論』 ひつじ書房 2013年 第1版 近藤和彦 『近世ヨーロッパ』 山川出版 2018年 第1版 Andrea Keller, Frühe Neuzeit, Akademie, 2008, 1 edition Oskar Reichmann/Klaus-Peter Wegera, Frühneuhochdeutsches Lesebuch, Max Niemeyer, 1988, 1 edition |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) 授業参画度は毎回の事前学習欄にある課題によって評価する。 |
オフィスアワー | 月曜3限の授業終了後、あるいは昼休み。 |