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近現代文学基礎研究1

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科目名 近現代文学基礎研究1
教員名 武内佳代
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 三島由紀夫の小説を読み解く:アダプテーション作品との比較から
授業のねらい・到達目標 三島由紀夫の短編小説のいくつかは今でも国語教科書に採用されているが、この授業では、それら短編小説にも関わる長編小説を取り上げる。三島の長編小説の輪読と、長編小説のアダプテーション作品の鑑賞を通して、〈比較〉の観点からディスカッションを通い、小説テキストの細部に焦点を当てた読解の方法を実践的に学んでいく。
授業の方法 三島由紀夫とその文学作品に関する教員の講義に続いて、演習形式による発表(報告)とディスカッションを進めていく。発表は、一つのパートについて一人で行い、みなで議論する予定。受講者数が少ない場合は、適宜、別の課題を立てるなどする。
事前学習として履修者全員が先行論文や課題小説を読み、発表者は発表の準備をしてくる。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス、作品・スケジュールの決定
【事前学習】自分の研究課題とする作家・作品と三島文学との関係について考えてくる
【事後学習】自らの担当部分を考えてくる
2 『春の雪』に関するプレ・ディスカッション
【事前学習】『春の雪』を熟読してくる
【事後学習】議論の論点を理解したかを確認する
3 『春の雪』に関するディスカッション――先行研究A・Bを読む
【事前学習】『春の雪』の先行研究を熟読してくる
【事後学習】先行論文の主旨を理解したかを確認する
4 『春の雪』に関するディスカッション――先行研究C・Dを読む
【事前学習】『春の雪』の先行研究を熟読してくる
【事後学習】先行論文の主旨を理解したかを確認する
5 『春の雪』に関するディスカッション――先行研究E・Fを読む
【事前学習】『春の雪』の先行研究を熟読してくる
【事後学習】先行論文の主旨を理解したかを確認する
6 『春の雪』に関するディスカッション――先行研究G・Hを読む
【事前学習】『春の雪』の先行研究を熟読してくる
【事後学習】先行論文の主旨を理解したかを確認する
7 アダプテーション作品の鑑賞とディスカッション(1)――映画表現編
【事前学習】映画『春の雪』について調べてくる
【事後学習】小説と映画の比較を行う
8 アダプテーション作品の鑑賞とディスカッション(2)――映画表現編
【事前学習】映画『春の雪』について調べてくる
【事後学習】小説と映画の比較を行う
9 アダプテーション作品の鑑賞とディスカッション(3)――舞台表現編
【事前学習】舞台『春の雪』について調べてくる
【事後学習】小説と舞台の比較を行う
10 アダプテーション作品の鑑賞とディスカッション(4)――舞台表現編
【事前学習】舞台『春の雪』について調べてくる
【事後学習】小説と舞台の比較を行う
11 小説分析とディスカッション――学生Aによる報告
【事前学習】『春の雪』について分析と発表準備をしてくる
【事前学習】議論の結果をふまえてレポートを書く
12 小説分析とディスカッション――学生Bによる報告
【事前学習】『春の雪』について分析と発表準備をしてくる
【事前学習】議論の結果をふまえてレポートを書く
13 小説分析とディスカッション――学生Cによる報告
【事前学習】『春の雪』について分析と発表準備をしてくる
【事前学習】議論の結果をふまえてレポートを書く
14 小説分析とディスカッション――学生Dによる報告
【事前学習】『春の雪』について分析と発表準備をしてくる
【事前学習】議論の結果をふまえてレポートを書く
15 総括的なディスカッション
その他
教科書 三島由紀夫 『春の雪』 新潮文庫 2002年 第改版
各自の発表資料については発表者の受講生が準備するものとする。それ以外の資料については適宜、教員が準備する。
参考書 授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業参画度(70%)
報告の内容、討論への参加態度の評価を授業参画度とする。
オフィスアワー 水曜4限、木曜3限 7号館4階武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。

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