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科目名 | 応用研究3 | ||||
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教員名 | 高榮蘭 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 不敬文学という枠組みと現代文学ー文化表象の問題について考える |
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授業のねらい・到達目標 | いわゆる「戦後」文学空間を捉え直すさい、避けて通れないのは「不敬」と文学の関係という、表現のレベルではあまり可視化されることのない問題であろう。1960年代と2000年代以後を往還しながら、表現と自己規制に付随する規範、またそれ自体を物語の対象とした作品を取り上げ、議論を展開したい。ここでは、受講者個々人のテーマにつなげるような形で、日本語空間の文学言語の編成について考えることができるようになる。 |
授業の方法 | 言語表現だけではなく、映像、写真などの参考資料も積極的に使用する。取り上げる予定の作品は、当日までには必ず読んでくること。基本的に講義形式だが、受講者には議論の進行役をお願いする予定である。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス――授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する 【事前学習】文学史関連の本から1960年代の文学に関して調べておくこと 【事後学習】この授業と自分の研究テーマの関係について考えておくこと |
2 |
渡部直己『不敬文学 序説』序文と終章をてがかりに「不敬」と表現の問題について議論する 【事前学習】序文と終章を読んでくること 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと |
3 |
大江健三郎「セブンティーン」について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論した内容を整理しておくこと |
4 |
大江健三郎「政治少年死す」について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論した内容を整理しておくこと |
5 |
「セブンティーン」と「政治少年死す」の研究史を合わせて分析する 【事前学習】指定された研究論文を読んでくること 【事後学習】研究史をそれぞれの問題意識にあわせて整理しなおすこと |
6 |
深沢七郎「風流夢譚」について議論する 【事前学習】小説を読んでおくこと 【事後学習】議論した内容を整理しておくこと |
7 |
1960年代における日本語表現の問題について議論する 【事前学習】これまでの議論を整理し、質問内容をまとめておくこと 【事後学習】これまでの授業内容を整理し、コメントシートを書くこと |
8 |
星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』第1部について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論内容を整理しておくこと |
9 |
星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』第2部について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論内容を整理しておくこと |
10 |
星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』第3部について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論内容を整理しておくこと |
11 |
阿部和重『シンセミア』(上)について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】議論内容を整理しておくこと |
12 |
阿部和重『シンセミア』(下)について議論する 【事前学習】小説を読んでくること 【事後学習】授業内容を整理しておくこと |
13 |
阿部和重『シンセミア』をめぐる空間と歴史の問題について議論する 【事前学習】これまで整理したノートに基づいて質問内容を考えておくこと 【事後学習】授業内容に関するレビューシートを書いておくこと |
14 |
映像作品を見ながら、現代の表現の問題について議論する 【事前学習】指定された映像作品を見ておくこと 【事後学習】議論の内容を整理すること |
15 |
第1回目から第14回目までの講義内容について質疑応答を行う。 【事前学習】これまでの資料をすべて整理し、質問内容を書いておくこと 【事後学習】授業中の議論を整理し、レポートを書くこと |
その他 | |
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教科書 | 授業中に紹介する。 |
参考書 | 授業時に適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業参画度(60%) 授業中に課す議論やコメントぺーパーの参加度(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | 水曜3限と木曜3限、7号館4階高研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。 |