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総合研究4

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科目名 総合研究4
教員名 阿部好臣
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 平安時代の物語文学に関して、その史的展開について考え、『源氏物語』の達成の磁場を具体的に検証する。作品の読解を中心に、そのテキスト相互連環を読み解く。材料は『竹取物語』『うつほ物語』『源氏物語』である。
授業のねらい・到達目標 『竹取物語』の難題求婚譚と、『源氏物語」の玉鬘求婚譚・女三宮の婿選びとの関連が解かれているが、それを具体的かつ詳細に分析した成果を知らない。ただ、そこには『うつほ物語』の媒介を想定しなければならない要件が多く積まれている。それの相互連環を読み解き、物語文学史の一つの柱を構築してみたい。到達すべきは、その成果を形(論文化)にすることであろう。
授業の方法 作品の講読を柱に、作品相互の連環を、個別に考察していく。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 求婚譚とは何か。
【事前学習】物語の〈話型〉からこの概念を考えておく
【事後学習】〈話型〉を具体的な要件に分析してみる。
2 『竹取物語」の求婚譚について
【事前学習】作品をよんで、その五つについての特性について考えておく。
【事後学習】難題の意味について考えてみる。
3 難題とは何であったか。
【事前学習】平安時代の状況(文化)について考え、問題点を纏めてみる。
【事後学習】難題の意味と、それが振られた人物との関係を追求してみる。
4 『うつほ物語」の貴宮求婚譚の実相について
【事前学習】貴宮の求婚者を整理しておく。
【事後学習】個々の求婚者の求婚者の特性について整理してみる。
5 『うつほ物語』の求婚者の分類と特性について一
【事前学習】本文に即して、個々の求婚者を見ておく
【事後学習】読解した事項を整理する。
6 『うつほ物語』の求婚者の分類と特性について二
【事前学習】本文に即して、個々の求婚者を見ておく
【事後学習】読解した事項を整理する。
7 『うつほ物語』の求婚者の分類と特性について三
【事前学習】本文に即して、個々の求婚者を見ておく
【事後学習】読解した事項を整理する。
8 『源氏物語』玉鬘求婚譚の実相を明らかにする。
【事前学習】玉鬘十条を求婚譚として、まとめてみる。 
【事後学習】5人の求婚者を特定する。
9 『源氏物語』玉鬘求婚譚と『うつほ物語』との関連を考える一
【事前学習】両作品の登場人物の類似点を纏めてみる。
【事後学習】まとめの修正から確定へ
10 『源氏物語』玉鬘求婚譚と『うつほ物語』との関連を考える二
【事前学習】両作品の登場人物の類似点を纏めてみる。
【事後学習】まとめの修正から確定へ
11 『源氏物語』玉鬘求婚譚と『うつほ物語』との関連を考える三
【事前学習】両作品の登場人物の類似点を纏めてみる。
【事後学習】まとめの修正から確定へ
12 『源氏物語』女三宮の婿選びについて・その実相を明らかにする
【事前学習】関連本文の吟味
【事後学習】問題の所在を絞り上げる
13 『源氏物語』女三宮の婿選びについて・『うつほ物語』との関連を考える
【事前学習】両作品の登場人物の類似点を纏めてみる。  
【事後学習】まとめの修正から確定へ
14 夕霧と柏木を軸に考えてみる。
【事前学習】「あはれ」語彙の位相を調べておく
【事後学習】『うつほ」から『源氏』の線をひいてみる。
15 先行論文の批判的継承から論文化へ
【事前学習】特に三枝論文を読んでおく
【事後学習】検討結果のまとめから論文化へ
その他
教科書 特にないが、参加者の持っている三作品の比較的信頼の置けるテキストを用意する。
参考書 適宜、指示する
成績評価の方法及び基準 論文作成(100%)
オフィスアワー 授業終了時、教室にて。

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