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科目名 | 政治学概論 | ||||
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教員名 | 上岡敦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 我々は政治に無関心ではいられるが、政治と無関係ではいられない。18歳への選挙権年齢の引き下げや、高等学校新科目として「公共」の導入が予定されるなど、教育現場においては政治について考える機会が増えることになる。その際には、政治をいかにして扱うか、政治とどのように向き合うのかが課題となると同時に、科目担当教員は政治に対する一定の知識が要求される。したがって、受講者が政治に関する知識を深め、政治を見る力を養うことができるよう「いかなる仕組み(制度)のもとで、どのような人々(アクター)によって政治が行われるのか」という問題意識に基づいて講義を行う。 |
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授業のねらい・到達目標 | ・社会科学的方法論について理解し、社会科学的思考を様々な問題に応用できる。 ・政治学の主要な概念、理論を学び、政治現象を自らの言葉で説明できる。 ・政治制度がいかなる政治的帰結を導くのかを理解し、現実の政治現象を理論的に考え、自らの言葉で説明できる。 ・学校教員が備えるべき政治的知識を習得し、社会科教員として応用できる。 |
授業の方法 | 講義形式で行うが、適宜パワーポイントなどの補助資料を使用する。また、最終授業までに任意レポートの提出を認める。毎回リアクションペーパーを配布するので、質問や要望などがあれば提出すること。授業で取り上げるテーマ、事例は受講者の関心に合わせて柔軟に対応していきたい。なお、社会的状況、受講者の理解度などに合わせて授業計画を変更する場合がある。本授業の事前・事後学習は各2時間の学習を目安とする。 |
履修条件 | 履修条件は特に設けないため、教職コース履修者以外の現代政治に関心を持つ者も歓迎する。ただし、他の受講者に迷惑となる行為全般を禁止する。また、スマートフォン等による、スライドの撮影や、音声の録音は禁止する。履修者は新聞などに目を通し、政治、社会問題に対して関心や問題意識を持った上で授業に臨むことが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
政治について考える:政治について考えるとはどういうことなのか、政治学とはいかなる学問なのかについて検討する。 【事前学習】シラバスを確認し、自身の関心のある分野、問題について整理しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、授業で扱った内容を自分なりに整理しておくこと。 |
2 |
政治と権力:政治学の基本概念である権力とはなにか、政治と権力はいかなる関係にあるのかを検討する。 【事前学習】教科書第1章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
3 |
民主主義:民主主義とは何か、民主主義をいかに捉えられるのかを検討する。 【事前学習】教科書第2章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
4 |
政党:政党とはいかなる組織なのか、どのような機能があるのかを検討する。 【事前学習】教科書第8章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
5 |
政党システム:政党の数や、構成、配置など、政党間の関係をいかに捉えるのかについて検討する。 【事前学習】教科書第8章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
6 |
選挙制度:選挙の原則、選挙制度の類型や民意の集約方法などについて検討する。 【事前学習】教科書第4章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
7 |
執政制度:議院内閣制や大統領制など、執政制度の類型について検討する。 【事前学習】教科書第3章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
8 |
議会制度:議会の機能や組織などについて検討する。 【事前学習】教科書第12章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
9 |
政治制度と政治的帰結:選挙制度や執政制度など、政治制度の相互作用がいかなる帰結を導くのかを検討する。 【事前学習】第4回~第8回までの授業内容を整理するとともに、教科書第3章、第4章、第12章を読み返し、疑問点等をまとめておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
10 |
政策過程:政策がいかにして作られ、どのように実施されていくのかを検討する。 【事前学習】教科書第6章、第12章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
11 |
政治家と官僚:政治家や官僚の役割、両者の関係などについて検討する。 【事前学習】教科書第5章、第10章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
12 |
有権者と利益集団:有権者の行動や意識、利益集団について検討する。 【事前学習】教科書第7章、第9章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
13 |
メディアと政治:メディアの制度や機能、メディアと政治の関係について検討する。 【事前学習】教科書第11章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
14 |
現代日本政治の課題:政治資金をめぐる問題や少子化問題など、現代日本政治の課題について検討する予定であるが、受講者の関心に合わせて取り上げる問題は変更になる可能性がある。 【事前学習】教科書第14章に目を通しておくこと。 【事後学習】授業で提示された参考文献等に目を通し、自分の身近にどのような事例があるのかを考え、整理しておくこと。 |
15 |
試験と解説 【事前学習】これまで授業で扱った内容を整理し、試験にむけてよく復習しておくこと。 【事後学習】参考文献や配布資料などを基に試験問題の設問の意図を確認し、解答を整理し直すこと。 |
その他 | |
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教科書 | 秋山和宏・照屋寛之編 『新編 現代政治過程』 三和書籍 2018年 講義は、現実政治の実態や、政治に対する問題意識を深めたりといった点を重視して行う。したがって、教科書全ての章や内容をまんべんなく取り上げる事は避け、重点をおいた項目、補足しておくべき項目について取り扱いたい。受講者は、講義と教科書の双方を活用して政治に対する理解を深めてほしい。 |
参考書 | 石川真澄・山口二郎 『戦後政治史』 岩波書店 2010年 第3版 各回のテーマに関する参考文献は授業内で随時提示をするが、授業では事例として現代日本政治を中心に取り上げる予定であるため、戦後の日本政治に関する一定の理解(歴代の首相の名前と顔が一致する等)があることを前提として行う。したがって、履修予定者は戦後政治史、現代史について何かしらの方法で学習をしておくと講義内容が理解しやすいと思われる。さしあたり戦後政治史を概観できる新書を提示しておくが、購入する必要はない。 なお、高校時代に政治経済を履修した事がある場合は、授業開始までに使用していた教科書、参考書等を読み、政治分野ではどういった事柄が扱われていたのかを確認し、自身の興味、関心のある分野、問題意識を明確にしておくと、講義内容により関心を持てるかと思われる。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(100%) 原則として最終授業内で実施する論述試験で評価を行うが、履修者数によってはレポート試験を行う場合もある。任意レポートを提出した場合は、試験の点数にレポートの内容を加味して加点する。また、リアクションペーパーの内容など、授業への参加意欲なども加味し、総合的な評価を行いたい。 |
オフィスアワー | 授業終了時。 |