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介護福祉論1

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科目名
平成28年度以前入学者
介護福祉論1
教員名 上之園佳子
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 必修
授業概要 介護福祉の理念と実践、介護に関する制度(介護保険制度・地域包括ケアシステム)を学びます。社会福祉や生活支援の基本となる理念・実践を介護を必要とする人の生活支援や介護予防、実践的ケア、制度の仕組みから理解を深めます。
担当教員は、地方自治体で制度に基づく地域での介護や福祉、保健指導や相談業務、介護支援専門員(ケアマネジャ)の経験から、学生に必要な相談業務のための介護福祉の理論とともに実技体験の体験型学習も含みます。
授業のねらい・到達目標 ① 人が生きていくこと、生活をすること(人間の営み)の基礎知識と生活を支えることを包括的にとらえるため「介護・ケア」について体系的に理解する、② 福祉の理念である主体性、尊厳を支える、自立支援など「生活の質:QOL」の向上を目指す生活支援を学習します。
 到達目標
  ・介護福祉の対象となる人の理解し支援について説明できる
  ・認知症ケア、緩和ケア等の実践としての介護について説明できる
  ・介護保険制度、地域包括ケアシステムについて説明できる

この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
授業の方法 (1)授業形態
生活を支援する介護福祉の理論と実践のつながりを理解するため,主に講義形態ですが体験型学習を適宜取り入れ、また事例やグループワークで学習できるようにします。
(2)プレゼンテーョンの方法
 パワーポイントと配布物、視聴覚メディア
なお、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 介護福祉論のガイダンス 「介護福祉学とは」を説明することで理論と実践の繋がりとプロセスの重要性をしまします。
[事前学習]シラバスを事前に確認しておくこと。
[事後学習]理論と体心身機能、生活・社会活動等での介護技術の関係を整理すること。
2 生活支援の基本となる理念:ノーマライゼーションと社会参加から生活の質を向上をめざす介護福祉について理解を深めるようにします。
[事前学習]ノーマライゼーションについて確認(復習)しておくこと。
[事後学習]介護福祉と生活の質についてまとめること。
3 介護を必要とする人の理解と支援(1):移動介護と車いす体験・ガイドヘルプの体験を通じて支援を必要な人の理解を深めます。
[事前学習]車椅子の基本について確認しておくこと。
[事後学習]支援が必要な人の体験を通じて理解したことを整理しておくこと。
4 介護を必要とする人の理解と支援(2):介護予防に必要な知識としての生活不活発病・生活リハビリテーションについて理解します。
[事前学習]「震災関連死」と生活不活発病について調べておくこと。
[事後学習]介護予防の重要性について整理してまとめておくこと。
5 介護過程(1) 食べることの生活支援:食事介護等食べることへの支援について食事の意義や嚥下機能のメカニズム、食事援助でのリスクマネジメントを理解します。
[事前学習]自分にとって食べることの意味をまとめておく。
[事後学習]食事介護での理念と介助方法につて説明することができるようにまとめておく。
6 介護過程(2) コミュニケーションと生活支援:生活支援の場面でのコミュニケーションをプロセスレコードで深め、理解します。
[事前学習]傾聴について事前に調べておくこと。
[事後学習]プロセスレコードに自分の言動を記入して完成させること。
7 事例研究:独居高齢者の訪問介護員の記録から事例の生活支援と孤立予防について学びます。
[事前学習]独居高齢者の課題について調べておくこと。
[事後学習]独居高齢者への支援についてまとめておく。
8 認知症ケアの基本:認知症サポータ養成講座として認知症の人の理解を深めます。
[事前学習]認知症にかかわる疑問、質問を事前にまとめておくこと。
[事後学習]養成講座を受けての理解をまとめておく。
9 認知症ケア 認知症と共に生きる人のより豊かな生活と家族への支援について学びます。
[事前学習]前回の講座のテキストを振り返っておくこと。
[事後学習]認知症のある人も地域で生活していくためにどのような仕組みが必要かまとめておくこと。
10 パリアティブケア(緩和ケア)の考え方と実際:死を迎えるまでの支援について身体的ケア、精神的ケア、社会的ケア、尊厳的ケアなどを理解し、社会福祉としての緩和ケアへのかかわりを学びます。
[事前学習]死を迎える人への支援について経験やメディア等から考えてみること。
[事後学習]パリアティブケア(緩和ケア)の考え方について整理しまとめておくこと。
11 介護保険制度の概要:介護保険制の背景や枠組みなどの概要をまなびます。
担当教員の地域での介護や福祉、保健指導や相談業務、介護支援専門員(ケアマネジャ)の経験を踏まえ介護保険制度成立過程や理念、概要について講義します。
[事前学習]地元(市町村・区)の介護保険パンフレットを入手して読んでおくこと。
[事後学習]パンフレットで学んだことを確認しておくこと。
12 介護保険サービスの種類とケアプラン:介護保険制度の介護サービスの種類や役割・機能を理解し、要介護者が利用するケアプランの意義について学びます。
担当教員の地域での介護や福祉、保健指導や相談業務、介護支援専門員(ケアマネジャ)の経験を踏まえ介護保険制度でのケアプラン等について講義します。
[事前学習]パンフレットでの介護サービスの種類と解説を読んでおくこと。
[事後学習]パンフレットで学んだことを確認しておくこと。
13 介護予防と地域包括支援センターの役割について専門職の連携・協働を理解し、地域での福祉の総合窓口としての機能を学びます。
[事前学習]介護保険パンフレットでの地域包括支援センターの役割を読んでおく。
[事後学習]地域での総合相談の必要性についてまとめておく。
14 地域包括ケアシステムの概要:地域包括ケアシステムの背景と動向から「地域で生活を継続する」ことの意義を学び、そのための介護・介護予防・生活支援について理解をします。
[事前学習]介護保険制度の限界について調べておく。
[事後学習]地域包括ケアシステムを説明できるようにまとめておく。
15 介護福祉の理念と実践のまとめ
[事前学習]これまでの授業での介護福祉の理念をまとめておく。
[事後学習]まとめを踏まえ介護福祉の理念について説明できるようにしておく。
その他
教科書 無し
参考書 『生活支援総論 (地域ケアを拓く介護福祉学シリーズ)』 光生館 2014年 第初版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%)
授業参画度とは、授業ごとのリアクションペーパーを評価し、授業内テストと合わせ総合的に評価する。
オフィスアワー 4時限目と授業終了後に設けます。
備考 授業で次回テーマについて事前学習としての課題を提示する。また、事後学習として小レポートの課題の提出を課す。

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