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ゼミナール1

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科目名
平成29年度以降入学者
ゼミナール1
科目名
平成28年度以前入学者
社会福祉ゼミナール2
教員名 太田由加里
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 通年 履修区分 必修
授業概要 人間の一生において、特に胎児・乳幼児期から成人するまでの子どもの福祉課題に焦点をあてる。広く社会構造の中で、子ども・家族・地域をとらえ、社会福祉の専門職のみならず、市民の一人として求められる役割と機能、援助について社会福祉の視点から省察を深める。具体的には、近年増加する児童虐待やいじめ、不登校、ひとり親の生活上の困難、障害児の療育、社会的養護、それらにかかわる子どもの貧困などである。それらの事象から、社会的存在としての子どもを理解し、家族の生活上の困難を把握、地域で解決するための方法について考える。さらに北欧の福祉国家であるフィンランドの子どもの社会福祉の考え方や支援の在り方を参考に日本の現状についても考えていく。
授業のねらい・到達目標 ゼミで取り組む内容は、一人ひとりが興味と関心を持つテーマを決め、そのテーマに熱意を持って相対し、それに関する現状や問題解決の道筋を探ることである。さらにすでに積み重ねられている先行研究の知見を調べ、それらを理解することである。これは社会に出て働くとき、あるいは様々な困難に遭遇したとき、生きていく過程で力となる真理の探究ともいえるプロセスである。大学での学び、ゼミでの学びは、受講者の「生きる力、真理を探究する力」を養うことを目標とし、自身の研究課題について具体的に説明できるようになる。

この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の方法 講義と演習の両形式を用いる。受講者の身近な関心や実践事例から各自のテーマに関する最新の文献や報告書、新聞記事などを教材に展開する。それらの理解を深めるためのフィールドワーク(児童福祉施設、子ども食堂、児童館、青少年交流センター、フリースペースなど)や聴き取り調査などを通して、自分の考えを発信する力を養う。具体的な事例を基にした実践の検討から実践を研究対象とするために必要な理論についても学ぶ。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス-ゼミの概要・授業のねらい・到達目標及び授業の方法について説明する
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと
【事後学習】ゼミの概要などを振り返り確認すること
2 ゼミの内容と4年生までの計画・留意点
【事前学習】自分が希望するゼミの内容について明確にしておくこと
【事後学習】4年生までの計画について考えること
3 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと1-社会福祉関連のニュースの傾向
【事前学習】自身が興味と関心のあることを考えておくこと
【事後学習】社会福祉関連のニュースのなかで自分が興味のあることを把握する
4 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと2-社会福祉関連の雑誌や書籍を知る
【事前学習】図書館や学科図書室など学内の資料の場所をおさえておくこと
【事後学習】自身で図書館や学科図書室に出向き、関連の雑誌や書籍を確認すること
5 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと3-ゼミ生が関心のあるテーマについて報告する
【事前学習】報告のための準備を行うこと
【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること
6 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと4-研究方法(量的調査)
【事前学習】社会調査の資料を読んで研究方法を調べておくこと
【事後学習】研究方法について自分で説明できるようになること
7 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと5-研究方法(質的調査①)
【事前学習】研究方法、特に質的調査方法について調べておくこと
【事後学習】質的調査について理解を深めるために配布した資料を読むこと
8 社会福祉を研究対象とするために学ぶこと6-研究方法(質的調査②)
【事前学習】質的調査の多様さを調べておくこと
【事後学習】自身がどのような研究方法を用いるかを考えてみること
9 フィールドワークの実際について-ゼミ生とともに話し合ったフィールドワークを実施する
【事前学習】フィールドワークの領域について調べておくこと
【事後学習】実際に出向いたフィールドワークについてノートに整理しておくこと
10 フィールドワーク2
【事前学習】子ども食堂などフィールドワーク先について調べておくこと
【事後学習】調査結果についてノートやカードに整理すること
11 フィールドワーク3
【事前学習】フリースペースや適応指導教室などについて調べておくこと
【事後学習】フリースペースや適応指導教室などについて学んだことをノートに整理しておくこと
12 ゲストスピーカーの講義内容とその事前学習
【事前学習】ゲストスピーカーの仕事や役割を把握すること
【事後学習】その内容をノートにまとめて質問や感想などの事前準備をしておくこと
13 ゲストスピーカーによる講義
【事前学習】ゲストスピーカーについて調べ把握しておくこと
【事後学習】講義内容を把握し、省察することで、ノートにまとめておくこと
14 夏期休暇に進めるゼミの学びと卒論準備に向けて
【事前学習】夏期休暇の計画を立てる
【事後学習】夏期休暇のゼミに関する計画を立案することで卒論準備を進める
15 自身の研究課題の設定とこれからの計画について報告
【事前学習】研究課題について報告ができるように準備する
【事後学習】夏期期間中の課題を確認する
16 後期に向けたガイダンスー授業のねらい・到達目標及び授業の方法について説明する
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと
【事前学習】ゼミの概要などを振り返り確認すること
17 前期に課した課題についての報告・討議1-ゼミ内で順番で行う1グループ①
【事前学習】報告のための準備を行うこと
【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること
18 課題についての報告・討議2-ゼミ内で順番で報告する2グループ②
【事前学習】報告のための準備を行うこと
【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること
19 課題についての報告・討議3-ゼミ内で順番に行う3グループ③
【事前学習】報告のための準備を行うこと
【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること
20 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する1-題目の設定など
【事前学習】事前に研究計画案を作成してみる
【事後学習】自身の案を振り返り、加筆修正を行う
21 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する2-問題の社会的背景など
【事前学習】題目が決まったら、題目の社会的背景などについて調べておく
【事後学習】他学生の報告も聞き、自身の研究について振り返る
22 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する3-研究目的など
【事前学習】事前に研究目的を文章化してみる
【事後学習】自身の研究目的案を振り返り、加筆修正を行う
23 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する4-研究方法など
【事前学習】前期で学んだ研究方法を振り返る
【事後学習】研究方法を自身の研究に記載してみる
24 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する5-先行研究の把握①
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る
【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる
25 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する5-先行研究の把握②
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る
【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる
26 課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する5-先行研究の把握②
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る
【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる
27 先行研究を踏まえて自身の論文におけるオリジナリティを考える①
【事前学習】他学生の報告も聞いて、自分のオリジナリティを考えてみる
【事後学習】自分のオリジナリティについてノートにまとめてみる
28 ゲストスピーカーの講義を聴くための事前準備のための資料収集
【事前学習】ゲストスピーカーの講義の内容を把握する
【事後学習】質問などを考えてノートに整理しておくこと
29 ゲストスピーカーの講義
【事前学習】あらかじめゲストスピーカーの専門や活動などを調べておくこと
【事後学習】講義を聴いて学んだことなど、論文に生かせそうなことをまとめておく
30 卒業論文に向けての報告-1年間のゼミでの学びを通して
【事前学習】報告の準備を行う
【事後学習】報告内容やプレゼンテーションの内容について省察すること
その他
教科書 特に使用しない
参考書 テス・リッジ著、中村好孝・松田洋介訳、渡辺雅男監訳 『子どもの貧困と社会的排除』 桜井書店 2010年
授業時に適宜紹介をする。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
レポートは、卒業研究に向けての文献レビューやゼミ内での討論などで得た成果、自身の研究課題についての報告などを総合してまとめる。
授業参画度は、授業内での討論の参加、報告に際してのレジュメ作成、プレゼンテーション、課題等を総合的に評価する。
オフィスアワー 連絡先については授業初回時に提示する

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