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科目名 | 歴史地理学 | ||||
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教員名 | 井村博宣 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 歴史地理学研究を進めるために必要となる基礎的知識の修得、および古地図、古文書、写真、遺構や景観(都市計画図・地形図等より読み取れるものも含む)等の史資料を用いた、歴史時代に展開した地理的事象を復元して把握し分析する能力を修得する。 またこれらの授業を通して、高等学校での実務経験を活かし、中学校・高等学校「地理」の教科指導において必要な、系統地理的なものの見方・考え方についても解説する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 歴史時代における都市と村落や交通の特徴について、史資料等を活用し時の断面として復元、その断面を重ねて、厚みを増すことで変遷を説明できる。 系統地理的なものの見方・考え方について、具体的な村落・都市の事例を通して説明できる。 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。 |
授業の方法 | 主として授業は講義形式にて行う。板書と配付資料を基本に解説するが、史資料の読解や簡単な図上作業も加える。また適宜、必要に応じて書画カメラ・パワーポイントを用いて理解しやすいように工夫して解説する。なお、配布資料は当該授業時にのみ配布する。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 視聴覚設備と教室収容能力の都合上、開講時(第1回目最初)に受講調整を行う。 地理学科専門科目である性格上、地理学科の学生、とくに配当学年の2年生を優先する。 |
授業計画 | |
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1 |
歴史地理学の研究目的と分析方法 【事前学習】シラバスを事前に確認しておくこと。 【事後学習】第2回目以降の授業に備え、授業で学んだ内容について整理し理解しておくこと。 |
2 |
律令と古代の首都建設 【事前学習】律令や古代の中央集権国家について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、とくに藤原京のプランニングや平城京への遷都の経緯に留意し理解しておくこと。 |
3 |
地方統治と国府 【事前学習】律令制について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、具体的な事例を通し理解しておくこと。 |
4 |
律令下の村落 【事前学習】国郡里制や条里制について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、条里集落を通し理解しておくこと。 |
5 |
古代の交通 【事前学習】古代の官道について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、延喜式、更級日記、土左日記を通し理解しておくこと。 |
6 |
武家の都市鎌倉の建設 【事前学習】第2回の授業で学んだ古代の首都について理解し直すとともに、武家政権等の中世史について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、武家の行政首都鎌倉の特徴を第2回の授業で学んだ古代の首都と比較し理解しておくこと。 |
7 |
中世の防衛集落 【事前学習】第4回の授業で学んだ条里集落について理解し直すとともに、垣内式集落や豪族屋敷村について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、奈良盆地等の具体的な事例を通し理解しておくこと。 |
8 |
江戸の建設 【事前学習】第2回・第6回の授業で学んだ古代・中世の首都・行政首都について理解し直すとともに、幕藩体制について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、近世の行政首都江戸の特徴を第2回・第6回の授業で学んだ古代・中世の首都(行政首都)と比較し理解しておくこと。 |
9 |
城下町 【事前学習】第8回の授業で学んだ幕藩体制について理解し直しておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、具体的な城下町の事例を通し理解しておくこと。 |
10 |
麓集落 【事前学習】豊臣秀吉の九州征伐と徳川幕府の一国一城令について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、具体的な麓集落の事例を通し理解しておくこと。 |
11 |
輪中集落 【事前学習】西濃地方の地盤や地形の特徴について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、自然条件のほか御囲堤や内包する矛盾点に留意し理解しておくこと。 |
12 |
新田集落 【事前学習】有明海周辺や武蔵野台地の自然環境の特徴について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、土木技術や日本の農地に占める割合に留意たうえで、具体的な新田集落の事例を通し理解しておくこと。 |
13 |
近世の交通 【事前学習】近世の五街道と宿場について調べておくこと。 【事後学習】授業で学んだ内容について、具体的な宿場町の事例を通し理解しておくこと。 |
14 |
理解度の確認と解説 【事前学習】第1回~第13回の授業の内容について理解し直しておくこと。 【事後学習】解説を参考に理解度の低いところを中心に整理し直して理解を深めておくこと。 |
15 |
講義内容の復習・解説による理解度の深化 【事前学習】第1回~第14回の授業の内容について、とくに第14回で理解度の低いところを中心に理解し直しておくこと。 【事後学習】到達目標に従い学んだ内容を理解し、都市と村落や交通の変遷について説明できるよう、さらに理解を深めておくこと。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない。適宜,プリントや資料を配付する。 |
参考書 | その都度、授業中に紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業参画度(30%) 授業参画度は,適宜リアクションペーパー等で評価します。 |
オフィスアワー | 時間は木曜日の12:30~13:30、場所は8号館5階A-506研究室とする。 |
備考 | ①開講時(第1回目最初)に受講調整を実施するので必ず出席してください。 ②資質向上のため手書きのノートを推奨し、板書の撮影や録音等は禁止する。 ③簡単な図上作業を行うので、赤・青の色鉛筆を持参してください。 ④本講義に関する連絡は、授業時もしくは地理学科掲示板(2年生欄)にて行う。 |