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科目名 | 環境と生命2 | ||||
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教員名 | 内海邑 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 生命科学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 生態学における環境とは、ある生物を取り巻き、その生物に影響を与える要因全てを総合したものである。環境と生命 2 では、環境の生物学的側面に着目して、環境としての他個体との相互作用とその成立過程について講義する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義を通して、自らの認知や行動などについての日常的な疑問や、様々な生物との関わりについて、進化学の視点から科学的に考え、理解できるようになることを目指す。 この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP4,CP6に対応しています。 |
授業の方法 | 本講義はパワーポイントを用いた講義形式で行う。理解度を確認するために、講義中の質疑応答を積極的に行うとともに、講義の進行に合わせ小テストを実施する。関係資料は適宜blackboard上に掲示する。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 受講希望者が教室人員を超えた場合、人数制限(抽選)を行う場合がある。 |
授業計画 | |
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1 |
環境とはなにか:本講義の目的と授業計画、本講義で扱う環境について概説する 【事前学習】 シラバスを事前に確認する 【事後学習】 第 2 回以降に備え、講義で挙げる参考文献などを読み、進化生態学の目的や環境などの概念を復習する |
2 |
なぜ増え続けないのか:生物個体群の成長とその限界について概説する 【事前学習】 なぜ生物の個体数が増え続けないのか、自分なりにその理由を考えておく 【事後学習】 人間の人口動態について調べ、講義で扱った一般的な生物個体群の動態と比較する |
3 |
生き物の経済学:進化の仕組みと経済的な意思決定の関係について概説する 【事前学習】 講義で挙げる参考文献の該当箇所などを読み、進化の仕組みについて予習をしておく 【事後学習】 講義を振り返り、進化の定義と仕組み、その経済的な観点についてまとめ、自ら説明できるようにする |
4 |
資源をめぐる競争:資源をめぐる競争と進化ゲーム理論の考え方について概説する 【事前学習】 身近な生物でみられる資源をめぐる競争に関連した振る舞いの例を一つ見つけておく 【事後学習】 講義を振り返り、多くの生き物でなぜ同種内での殺し合いが見られないのかを、自ら説明できるようにする |
5 |
パートナーをめぐる競争:性比の進化と性選択について概説する 【事前学習】 身近な生物のオスとメスの割合について調べておく 【事後学習】 講義を振り返り、多くの生物でなぜ性比が1対1なのか、またなぜ派手な装飾をもつのかを、自ら説明できるようにする |
6 |
家族と生きる:子の世話をめぐる行動について概説する 【事前学習】 身近な生物について子育てを行う性を調べておく 【事後学習】 講義を振り返り、なぜ親が子の世話をするのかを、進化的な観点から自ら説明できるようにする |
7 |
社会の中で生きる:協力行動とその進化について概説する 【事前学習】 身近な生物でみられる協力行動の例を一つ見つけておく 【事後学習】 講義を振り返り、なぜ協力行動の進化が難しいのか、また協力行動の進化を促進する要因についてを自ら説明できるようにする |
8 |
理解度の確認と中間まとめ(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。) 【事前学習】 第 1 回から第 7 回までの内容を復習し、確認テストに備える 【事後学習】 理解不足だった部分について、復習し理解を補う |
9 |
共に生きる:相利共生について概説する 【事前学習】 第 7 回の講義内容である協力行動を促進する要因について復習する 【事後学習】 講義を振り返り、相利共生の普遍性と相利共生の進化を促進する要因について自ら説明できるようにする |
10 |
寄りかかって生きる:寄生関係および感染症について概説する 【事前学習】 身近な生物間でみられる寄生関係の例を一つ見つけておく 【事後学習】 講義を振り返り、寄生関係の普遍性と病毒性の進化について自ら説明できるようにする |
11 |
食べたり食べられたり:被食-捕食関係と軍拡競争について概説する 【事前学習】 第 10 回の講義内容である病毒性とその抵抗性の進化について復習する 【事後学習】 講義を振り返り、被食-捕食関係にみられる個体群動態と進化的軍拡競争について自ら説明できるようにする |
12 |
奪い合って生きる:競争排除とニッチ分割について概説する 【事前学習】 第 2 回の講義内容である生物個体群の動態について復習しておく 【事後学習】 講義を振り返り、2種が共存するための条件について自ら説明できるようにする |
13 |
みんなで生きる:生物群集の構造と多様性について概説する 【事前学習】 第 9 回から第 12 回の講義内容である種間関係の種類について復習しておく 【事後学習】 講義を振り返り、生物多様性とは何であり、人間社会にとってどのように重要であるのかを自ら説明できるようにする |
14 |
試験および講義の振り返り 【事前学習】 第 1 回から第 13 回までの内容を復習し、試験に備える 【事後学習】 試験でわからなかった部分を復習し、理解を整理する |
15 |
社会の中で生きるヒト:これまでの講義内容をヒトの視点から総括し、身近な問題としての「環境と生命」について概説する 【事前学習】 第 1 回から第 13 回までを見直し、疑問点を整理しておく 【事後学習】 講義を振り返り、自らの興味ある行動が環境とのどのような相互作用を元に生み出されたのか、進化学的な視点から考察する |
16 |
【事前学習】 【事後学習】 |
17 |
【事前学習】 【事後学習】 |
18 |
【事前学習】 【事後学習】 |
19 |
【事前学習】 【事後学習】 |
20 |
【事前学習】 【事後学習】 |
21 |
【事前学習】 【事後学習】 |
22 |
【事前学習】 【事後学習】 |
23 |
【事前学習】 【事後学習】 |
24 |
【事前学習】 【事後学習】 |
25 |
【事前学習】 【事後学習】 |
26 |
【事前学習】 【事後学習】 |
27 |
【事前学習】 【事後学習】 |
28 |
【事前学習】 【事後学習】 |
29 |
【事前学習】 【事後学習】 |
30 |
【事前学習】 【事後学習】 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | N.B.Davies (著), J.R.Krebs (著), S.A.West (著), 野間口 眞太郎 (翻訳), 山岸 哲 (翻訳), 巌佐 庸 (翻訳) 『行動生態学 原著第4版』 共立出版 2015年 日本生態学会 『生態学入門』 東京化学同人 2012年 第2版 大槻久 『協力と罰の生物学 (岩波科学ライブラリー)』 岩波書店 M. Zuk (原著), 藤原 多伽夫 (翻訳) 『考える寄生体―戦略・進化・選択』 東洋書林 2009年 R. Dawkins (原著), 日髙敏隆 (翻訳), 岸 由二 (翻訳), 羽田節子 (翻訳), 垂水雄二 (翻訳) 『利己的な遺伝子 40周年記念版』 紀伊國屋書店 2018年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(80%)、授業参画度(20%) 授業内テストは、中間の理解度テストおよび期末試験、小テスト等を合わせて評価する。 授業参画度は、毎回のリアクションペーパー等で評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |