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科目名 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 厳島行雄 | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 通年 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | 卒業論文は、学生諸君が3年間の心理学の学習を通して獲得した興味の対象となる知識(事実や法則、理論)を最大限に利用して、新しい心理学における科学的知識を生み出すことにある。厳島の指導では、この卒論に対するアプローチは認知心理学および応用認知心理学における実験的手法を使用するテーマを学生諸君が選び、そのテーマに基づいて国内外の参考文献にあたり、それを消化して自身の仮説を導き検討する必要があるる。本授業では以上の能力の獲得と向上を目指す。 |
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授業のねらい・到達目標 | 卒業論文は今までの授業とこなり、何か与えられるものを学ぶということではなく、新しい知識を生み出すとい次元の知的生産活動である。そのために、学生諸君の持つあらゆる理性的な能力を活かして、新しい心理学的事実を生み出し、それを論文の形式にまとめるという創造的活動の実践である。そういう研究者としての活動をする知的能力を獲得することが学習目標になる。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | この授業の取得者は毎回行われる授業(卒論指導)において以下の達成を行わなくてはならない。それが授業の方法でもある。1)まず、実験研究の対象となるテーマを選ぶ。このテーマ選択には、1年間で完成できる時間、費用、能力を推定して判断することが要求される。2)テーマの詳細が決定すると、次は具体的な研究計画の立案である。仮説の立案、変数の設定、実験参加者、刺激の作成、実験手順の設計、実験装置の準備等が行われる。4)実験が行えるようになると予備実験を行い、実際の手順等、実験計画が問題なく遂行できるがチェックされる。5)次は実験の遂行である。適切な規模の参加者を募集し、実際に実験を行う。6)実験が終了するとデータが獲得し終わることになる。そしてデータ解析が次に続く。7)最後は論文の執筆である。方法と結果は事実であるから、これがまず書きやすいし、実際に具体的に書ける。8)最後は仮説と実験的事実から仮説の検証を行い、総合考察を書くことになる。 |
履修条件 | 3年次のゼミにて、人文が卒論と関わる可能性のある英文論文の発表を終了していること。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション1。ここでは卒業論文が持つ意義や具体的な1年間の計画、卒論を完成するに当たっての諸注意を伝える。 【事前学習】事前に卒論書く意思を表明した者は、ガイダンス中にテーマの事前検討を行い、それを具体的に考えておくこと。 【事後学習】オリエンテーションで指導した計画の立案に従って、1年間のスケジュールを作成すること。 |
2 |
オリエンテーション2。ここでは卒業論文が持つ意義や具体的な1年間の計画、卒論を完成するに当たっての諸注意を伝える。ここでは特に、卒論の時間的制限や経済的制限、装置等の制限について説明する。 【事前学習】事前に卒論書く意思を表明した者は、ガイダンス中にテーマの事前検討を行い、それを具体的に考えておくこと。 【事後学習】オリエンテーションで指導した計画の立案に従って、1年間のスケジュールを作成すること。 |
3 |
各自が用意したテーマに関して具体的なイメーシを掴むために、教員のアドバイスを参考にテーマを具体化する。 【事前学習】1年間の研究計画を説明できるようにしておくこと。 【事後学習】具体的なテーマが定まったら、そのテーマに沿った専門書を準備すること。 |
4 |
各自が用意したテーマに関して具体的なイメーシを掴むために、教員のアドバイスを参考にテーマを具体化する。 【事前学習】1年間の研究計画を説明できるようにしておくこと。 【事後学習】具体的なテーマが定まったら、そのテーマに沿った専門書を準備すること。 |
5 |
選択された研究テーマの何を検討するのかについて議論する。 【事前学習】アドバイスされた専門書の当該箇所を学習し、その要点や疑問を報告できるようにすること。 【事後学習】当該領域の研究に関して、何が検討材料になり得るのかを考えておくこと。 |
6 |
選択された研究テーマの何を検討するのかについて議論する。 【事前学習】アドバイスされた専門書の当該箇所を学習し、その要点や疑問を報告できるようにすること。 【事後学習】当該領域の研究に関して、何が検討材料になり得るのかを考えておくこと。 |
7 |
選ばれた研究テーマから具体的な仮説を創出する。実験検討に耐えうる仮説の創出を目指す。 【事前学習】専門書に掲載された書論文のアブストラクトを読み、自身の研究に必要な論文を選定する。 【事後学習】選択した論文の購読を始める。 |
8 |
選ばれた研究テーマから具体的な仮説を創出する。実験検討に耐えうる仮説の創出を目指す。 【事前学習】専門書に掲載された書論文のアブストラクトを読み、自身の研究に必要な論文を選定する。 【事後学習】選択した論文の購読を始める。 |
9 |
仮説が創出されたら、次はそれが検証できるような具体的な検討方法の立案である。独立変数と従属変数の確定を行う。 【事前学習】読み始めた論文の要旨を作成していく。 【事後学習】専門論文におけいてどのような変数が使用されているのか、そして実験方法、結果を要約する。 |
10 |
仮説が創出されたら、次はそれが検証できるような具体的な検討方法の立案である。独立変数と従属変数の確定を行う。 【事前学習】読み始めた論文の要旨を作成していく。 【事後学習】専門論文におけいてどのような変数が使用されているのか、そして実験方法、結果を要約する。 |
11 |
実験の具体的方法の検討を行う。実験における刺激や実験装置についての検討を行う。 【事前学習】先行研究における研究方法について、具体的に理解し、その内容を把握しておく。 【事後学習】刺激作成の準備に入る。 |
12 |
実験の具体的方法の検討を行う。実験における刺激や実験装置についての検討を行う。 【事前学習】先行研究における研究方法について、具体的に理解し、その内容を把握しておく。 【事後学習】刺激作成の準備に入る。 |
13 |
実験装置にて準備された刺激を提示し、その刺激に対する従属変数の測定を行ってみる。 【事前学習】実験の手順、特に参加者に伝える教示内容を正確に記述しておくこと。 【事後学習】得られたデータの傾向に関して、レポートできるようにしておくこと。 |
14 |
実験装置にて準備された刺激を提示し、その刺激に対する従属変数の測定を行ってみる。 【事前学習】実験の手順、特に参加者に伝える教示内容を正確に記述しておくこと。 【事後学習】得られたデータの傾向に関して、レポートできるようにしておくこと。 |
15 |
前回の測定の結果を統計的検定が可能であればそれを実施する。 【事前学習】使用する仮説検定のための統計技法について調べておくこと。 【事後学習】本番の実験のために必要な準備をおこなうこと。 |
16 |
前回の測定の結果を統計的検定が可能であればそれを実施する。 【事前学習】使用する仮説検定のための統計技法について調べておくこと。 【事後学習】本番の実験のために必要な準備をおこなうこと。 |
17 |
実験の段階である。参加者の募集を済ませ、日程を確立する。実験は一般に数週間に渡るので(個別実験の場合)、参加者の日程を明らかにして調整すること。 【事前学習】実験のデータの管理法について考えておくこと。 【事後学習】得られたデータのチェック。問題点の見直しを行うこと。 |
18 |
実験の段階である。参加者の募集を済ませ、日程を確立する。実験は一般に数週間に渡るので(個別実験の場合)、参加者の日程を明らかにして調整すること。 【事前学習】実験のデータの管理法について考えておくこと。 【事後学習】得られたデータのチェック。問題点の見直しを行うこと。 |
19 |
この実験の続く段階で、実験方法については書き始めておくこと。 【事前学習】この段階になると実験結果も安定してくるはずであり、そのデータから仮説が支持されているのかどうか、検討すること。 【事後学習】使用する統計的な手法と統計プログラムの使用を考えておくこと。 |
20 |
この実験の続く段階で、実験方法については書き始めておくこと。 【事前学習】この段階になると実験結果も安定してくるはずであり、そのデータから仮説が支持されているのかどうか、検討すること。 【事後学習】使用する統計的な手法と統計プログラムの使用を考えておくこと。 |
21 |
実験の続き。実験参加者が全員約束の時間に現れるとは限らない。参加者の人数の確保をして、必要人数を賄うようにする。 【事前学習】論文の方向性についてアウトラインを書く。 【事後学習】卒論の執筆の時間的な把握をしておくこと。 |
22 |
実験の続き。実験参加者が全員約束の時間に現れるとは限らない。参加者の人数の確保をして、必要人数を賄うようにする。 【事前学習】論文の方向性についてアウトラインを書く。 【事後学習】卒論の執筆の時間的な把握をしておくこと。 |
23 |
実験の続き。データの整理。最終的なデータの収集が終われば、それらの整理方法について協議する。 【事前学習】得られたデータについての必要な記述統計について考えておくこと。条件との対応。 【事後学習】使用する推測統計について学習しておくこと。 |
24 |
実験の続き。データの整理。最終的なデータの収集が終われば、それらの整理方法について協議する。 【事前学習】得られたデータについての必要な記述統計について考えておくこと。条件との対応。 【事後学習】使用する推測統計について学習しておくこと。 |
25 |
論部の執筆。 【事前学習】用意された仮説と実験的事実の関係について把握し、それを文章化しておくこと。 【事後学習】論文の結果の部分、考察、序文等を書くこと。 |
26 |
論部の執筆。 【事前学習】用意された仮説と実験的事実の関係について把握し、それを文章化しておくこと。 【事後学習】論文の結果の部分、考察、序文等を書くこと。 |
27 |
論文の完成度を高める。論文に掲載する表や図、参考文献等に関する内容を検討する。 【事前学習】論文に掲載する資料等に関して全て準備する。 【事後学習】論文の体裁を整える。 |
28 |
論文の完成度をさらに高める。論文に掲載する表や図、参考文献等に関する内容を検討する。 【事前学習】論文に掲載する資料等に関して全て準備する。 【事後学習】論文の体裁を整える。 |
29 |
論文の最終的なチェックを行う。要旨の検討を行う。 【事前学習】論文要旨の作成を行う。 【事後学習】論文における論理的展開の最終チェックを行う。 |
30 |
論文の最終的なチェックを行う。表紙やタイトルのチェックも行う。 【事前学習】論文要旨の作成を行う。 【事後学習】論文における論理的展開の最終チェックを行う。 |
その他 | |
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教科書 | Applied Cognitive Psychology, Wiley, 2018 『Memory and Cognitiion』 Psychonomic Society 2018年 上に掲げたものは海外の論文が掲載されているジャーナルである。学生諸君のテーマは広範囲の及ぶので、テキストに関してはその都度、授業の早い段階で紹介する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 卒業論文の内容(80%)、卒業論文に関する口頭試問(20%) 基本的に卒業論文の内容が重要な判断基準となる。 |
オフィスアワー | 水曜日5次限目をオフィスアワーとする。 |