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科目名 | スポーツ心理学演習 | ||||
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教員名 | 水落 文夫 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業概要 | スポーツ選手に対するメンタルトレーニングと効果判定のプロセスを,原則的なプログラム方法に基づいて体験する。その体験を通して適正で安全な心理的スキルの習得とその評価法を指導する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 運動・スポーツ活動の場には様々な形の興味深い心理的問題が存在する。活動者やその指導者は,心理的な問題点に気づくだけでなく対処や予防のための取組みをプランする技能が求められる。本演習では,スポーツ選手の具体的な心理的課題を取りあげ,それに対処する心理技法によるトレーニング法の指導と評価,および提示ができるようになることを目的とする。複数の競技チームやスポーツ選手に対してメンタルトレーニング指導の経験を有する教員が,その経験を活かしてメンタルトレーニング指導の演習授業を行う。 この科目は,文理学部(学士(体育学))のディプロマポリシーDP1,3,およびカリキュラムポリシーCP1,2,3,9,10に対応している。 |
授業の方法 | 授業形態は演習形式で主にPC環境の教室で行う。プレゼンテーションの方法は視聴覚メディアを用いる。したがって,対象とした心理的課題について情報収集,データ分析,提示資料作成をPCによって行う。提示資料のプレゼンはパワーポイントを用い,発表会の形式で行う。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標および授業の方法,PCの初期設定 [事前学習]シラバスを事前に確認する。 [事後学習]第2回以降の授業に備え,資料冊子pp.42-43の「メンタルトレーニングとは」を通読しておく。 |
2 |
スポーツ選手に対するメンタルトレーニングの目的,方法,注意点,メンタルトレーニングの基本的な進め方 [事前学習]資料冊子pp.42-45を読んで,メンタルトレーニングの目的と用いる心理技法の概要を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.42-45の記述と演習を振り返り,メンタルトレーニングの目的と強化対象となる心理的スキルを説明できるようにしておく。 |
3 |
アセスメントの目的と方法,アセスメントシートの作成,Webを活用した文献検索 [事前学習]資料冊子pp.49-55を読んで,アセスメントの方法を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.49-55の記述と演習を振り返り,スポーツ選手の心理的課題の評価方法を説明できるようにする。また,実際にメンタルトレーニング指導を行う対象選手を決定する。 |
4 |
アセスメントシートによる課題分析,評価指標の決定と準備,Excelの操作方法,フィードバックシートの作成 [事前学習]メンタルトレーニングを指導する対象選手の心理的スキルを心理尺度により測定しておく。 [事後学習]対象選手のメンタルトレーニングプログラムを立案しておく。 |
5 |
目標設定技法の目的と方法,目標設定ワークシートの作成 [事前学習]資料冊子pp.56-62を読んで,目標設定技法の原則的な方法を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.56-62の記述と演習を振り返り,ワークシートを用いた目標設定技法の指導を計画できるようにする。 |
6 |
リラクセーション技法の目的と方法,リラクセーション・ワークシートの作成 [事前学習]資料冊子pp.63-67を読んで,リラクセーション技法の原則的な方法を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.63-67の記述と演習を振り返り,リラクセーション技法を習得しておく。 |
7 |
目標設定技法とリラクセーションの実践,ワークシートを用いた選手へのアプローチ [事前学習]サポート対象の選手に対して,目標設定とリラクセーションを指導しておく。 [事後学習]目標設定技法とリラクセーション技法を基礎として,サポート対象者のアセスメントに対応した実践的な技法を選択しておく。 |
8 |
注意集中技法,イメージ技法,認知変容技法などの実践的な心理技法の目的と方法 [事前学習]アセスメント結果をフィードバックするために,その資料を作成しておく。各技法に対応した資料冊子の箇所を読んで,それらの実践的技法の概要を確認しておく。 [事後学習]サポート対象者にワークシートなどを用い,実践的心理技法を処方しておく。 |
9 |
Excelによる心理テストデータの集計,分析,グラフ提示,評価 [事前学習]メンタルトレーニング前のアセスメントに用いた心理テストのデータを準備しておく。サポート対象者のメンタルトレーニング状況を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.98-120にしたがって,途中まで進めたデータ処理をグラフ作成まで終了させておく。 |
10 |
PowerPointによるプレゼンテーション資料の作成 [事前学習]資料冊子pp.121-133を読んで,基本的なPowerPointの操作方法を確認しておく。 [事後学習]メンタルトレーニングの成果をプレゼンするためのPowerPoint資料の作成を進めておく。 |
11 |
作業検査(反応時間測定)による心理的変化の評価 [事前学習]資料冊子pp.18-22を読んで,視覚刺激に対する動作反応の測定法と影響する心理的要因を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.18-22の内容と演習を振り返り,反応時間データの集計・評価をしておく。 |
12 |
生理指標(唾液中ストレスホルモンと心拍変動)によるストレス反応の評価 [事前学習]資料冊子pp.23-32を読んで,唾液採取と心拍変動測定の方法を確認しておく。 [事後学習]資料冊子pp.23-32の内容と演習を振り返り,生理指標データの集計・評価をしておく。サポート対象のメンタルトレーニングを終結させ,トレーニング後の心理テストを行う。 |
13 |
トレーニングプログラムの振り返り。トレーニング成果の報告(プレゼンテーション)と討論 [事前学習]プレゼン資料を作成しておく。 [事後学習]プレゼン内容と討論結果を基礎に報告書資料を作成しておく。 |
14 |
トレーニングプログラムの振り返り。トレーニング成果の報告(プレゼンテーション)と討論 [事前学習]プレゼン資料を作成しておく。 [事後学習]プレゼン内容と討論結果を基礎に報告書資料を作成しておく。 |
15 |
これまでの授業内容のまとめとメンタルトレーニングの指導に対する省察 [事前学習]資料冊子を通読して,第2回~第14回の授業内容を振り返っておく。 [事後学習]省察内容をもとに,心理サポート実践の課題を検討しておく。 |
その他 | |
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教科書 | 資料冊子「スポーツ心理学演習群ワークブック」を配布する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) 「レポート」の評価は,第3回,第5回,第6回,第9回で示す計4回のワークシート,および第11回,第12回で示すデータ集計表などの成果物で行う。 「授業参画度」の評価は,毎回のリアクションペーパー,あるいはプレゼンテーションなどで行う。 |
オフィスアワー | 体育学科第1実験室,土曜日15:00~17:00 |