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科目名 | 生徒指導・進路指導論 | ||||
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教員名 | 上野昌之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業概要 | 学校教育における生徒指導の理念、意義を踏まえ、実際的な学校現場や子どもを取り巻く環境で生じる諸問題を検討する。生徒指導が個の伸張と社会性の育成を目指している観点に立ち、生徒指導がどのように進められるものかを考えてもらう。ここでは教員経験をもとに、学校教育での生徒指導・進路指導の捉え方、実践的な対処の仕方などを具体的事例をもとに考える授業とする。 |
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授業のねらい・到達目標 | 生徒指導は教科指導と並び学校教育で重要な意味を持つ。様々な生徒が集う学校で、生徒一人ひとりのより良い人格の形成と健全な成長をめざして行われるのが生徒指導である。生徒指導には普遍的な価値に基づき子どもの成長を願い育む側面と、今日のように流動的な社会で、直面する問題を対処すべく行う指導との両面が考えられる。そして、そのいずれにおいても、社会性を認識と自己の存在の確立を考えさせる生徒指導が求められる。生徒指導は学校の活動全体を通して行われるものであり、集団指導や個別指導を通して行われていく。生徒指導の基本には個の尊重がある。生徒一人ひとりに目をむけ、かけがえのない存在であることを自覚させていくことが必要である。その上で、自己を見つめ、自己のあり方・生き方を考えさせることになる。また社会の一員として自己を確立し協同の意識を形成させることでもある。以上の点を踏まえて、この講義では、子どもを育てる普遍的な教育観をふまえ、社会の諸相で見られる子どもを取り巻く状況に目をむけ、子どもにとっての自己の確立と社会的協同の重要性を学校現場でいかに達成させていくかを考えていく。 |
授業の方法 | パワーポイントとハンドアウトを用い、講義形式で行う。 受講者には生徒指導を具体的に考えてもらうために、これまでの学校生活での経験の中で受けた生徒指導に関する意見を講義中に定期に確認を求める。 本授業の事前・後学習は ,各2時間 の学習を目安とします。 |
履修条件 | 将来教職に就く強く意志を持ち、教員としての資質を高める意欲のあることを強く望む。教員としての求められる資質は何かを考えて、講義に参加してもらいたい。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:生徒指導とは。これまでの学校生活での生活指導体験。 【事前学習】これまでの学校生活における生徒指導体験を振り返る。 【事後学習】日ごろから教育や子どもを取り巻く諸問題へ意識を向け、現状・実態に関する資料を書籍・新聞等で収集する。 |
2 |
生徒指導の意義と目的:学校教育における生徒指導の重要性を考える。 【事前学習】教科書の第1章第1節「生徒指導の意義と課題」を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
3 |
生徒指導の法的な位置づけ:教育基本法・学習指導提要・子どもの権利条約他。 【事前学習】教育基本法について調べ、読んでおく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
4 |
生徒指導における生徒理解:生徒の自己指導能力と教師の生徒理解。 【事前学習】教科書第1章第2,3節を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
5 |
学校教育の諸問題1:外的問題行動(非行)の実態と対応指導の理論と方法。 【事前学習】教科書の「Ⅱ個別の課題を抱える児童生徒への指導」第1節を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
6 |
学校教育の諸問題2:生徒指導と体罰の是非。 【事前学習】体罰に関する事例を調べて、なぜ問題であるのか考えておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
7 |
学校教育の諸問題3:内的問題行動の実態と対応指導の理論と方法。 【事前学習】教科書の第5章第1節「教育相談の意義」を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
8 |
学校教育の諸問題4:不登校・引きこもりの実態と対応指導。 【事前学習】】不登校に関する事例を調べ、なぜ発生するのかを考えておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
9 |
学校教育の諸問題5:いじめの実態と対応指導。 【事前学習】】教科書の「Ⅱ個別の課題を抱える児童生徒への指導」第6節を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
10 |
学校教育の諸問題6:発達障害・身体的障害の実態と対応指導。 【事前学習】】教科書の「Ⅱ個別の課題を抱える児童生徒への指導」第2節を読みまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
11 |
キャリア教育1:進路指導の位置づけ。自己実現と進路。 【事前学習】進路指導とは、生徒指導上いかなる意義を持つものなのか考えておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
12 |
キャリア教育2:進路指導からキャリア教育への展開。 【事前学習】高校時代の自己の進路指導の状況を振り返っておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
13 |
キャリア教育3:フリーターとニート問題。 【事前学習】フリーターとニートの意味、概念を調べその要点をまとめておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
14 |
キャリア教育3:キャリア教育の実践。 【事前学習】自らの将来に関して10年後の姿を考えておく。 【事後学習】講義を振り返り、要点をまとめておく。 |
15 |
試験と解説 【事前学習】第2回~第13回までの内容を復習する。 【事前学習】学修した内容を整理する。 |
その他 | |
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教科書 | 文部科学省 『生徒指導提要』 教育図書 2011年 第1版 『生徒指導提要』は学校現場でも必携のものになります。廉価なものですから必ず購入してください。 |
参考書 | 黒川雅子・山田知代 『生徒指導・進路指導』 学事出版 2014年 第1版 具体的な内容に触れており、わかりやすいものです。講義でも引用するので、読んでいると理解が深まります。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業参画度を毎回の リアクションペーパ等で評価します。(30%) 期末試験を重視するが、講義時間内に行う課題・リアクションペーパーを定期に行い、それも評価の対象とし総合的に判断する。 |
オフィスアワー | 講義終了後20分(講義室または本館2階講師室) |