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社会学演習1

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科目名 社会学演習1
教員名 好井裕明
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業概要 本演習では、現代社会や文化、人間関係などを鋭く深く読み込むことが可能な映画やドキュメンタリーを視聴し、その分析をすることを中心に進めていく。何かを啓発する作品だけでなく芸術作品や一般娯楽作品のなかにも、人間や社会を考える社会学的想像力や社会学的まなざしを研ぎ澄ますうえで優れて有効な内容が含まれている。こうした先品を社会学的資料と捉え、興味深い作品を視聴していく。性的マイノリティ、HIV問題、貧困問題、ドラッグ、戦争責任、在日朝鮮人問題、障害者問題、ジェンダー、環境問題、高齢化(老い)、被爆問題など多様なテーマの作品をとりあげる予定である。
なお、本演習は、後期の「社会学演習2」と連動しています。受講生は、必ず「社会学演習2」も履修してください。
授業のねらい・到達目標 3年次からのゼミナールや卒業論文執筆を円滑に進めていくには、学生各自が自らの問題関心に覚醒し、関心をどのように社会学的な調査分析に移していけるのかが重要である。そのために最も基本的な作業は、現代社会や文化、日常生活のできごとなどを批判的に分析できる社会学的想像力を養い、研ぎ澄ますことである。本演習では、受講生各自にみあう社会学的想像力の養成が目標である。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の方法 テーマ別の映画やドキュメンタリーを順次視聴し、その分析を説明し、受講生と共に議論していく。映像作品を扱うので、受講生は、まず演習に出席し、作品を視聴し、その意味やおもしろさを味わうことが、もっとの重要な「方法」である。

本授業の事前・事後学習は,合わせて1時間の学習を目安とします。
授業計画
1 映画やドキュメンタリーを社会学的資料として読み解く社会学の概説
【事前学習】これまで見た映画の中で印象深い作品を考えておく。
【事後学習】この回で話す映画やドキュメンタリーを娯楽ではなく社会学的資料として読み解く意義をよく考えておく。
2 性的マイノリティ、HIV問題を扱った映画の視聴(前半)
【事前学習】性的マイノリティ、HIV問題について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
3 性的マイノリティ、HIV問題を扱った映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
4 スクールカースト、学校空間の問題を扱った映画の視聴(前半)
【事前学習】スクールカーストや学校でのいじめ問題について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
5 スクールカースト、学校空間の問題を扱った映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
6 在日外国人問題(在日朝鮮人問題)を扱った映画の視聴(前半)
【事前学習】在日朝鮮人問題について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
7 在日外国人問題(在日朝鮮人問題)を扱った映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
8 太平洋戦争を考える映画の視聴(前半)
【事前学習】太平洋戦争について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
9 太平洋戦争を考える映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
10 障害者問題を扱った映画の視聴(前半)
【事前学習】障害者問題について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
11 障害者問題を扱った映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
12 環境問題を扱ったドキュメンタリーの視聴(前半)
【事前学習】障害者問題について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
13 環境問題を扱ったドキュメンタリーの視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
14 管理社会の問題性を描いた映画の視聴(前半)
【事前学習】管理社会について、どのような知識をもっているか確認しておく。
【事後学習】映像で印象深く残った場面を解読してみる。
15 管理社会の問題性を描いた映画の視聴(後半)と議論
【事前学習】自分で読み解いた場面の意味を書きだしておく。
【事後学習】演習で提示した関連する映画をみ、文献を読んでみる。
その他
教科書 教科書は特に指定しません。とりあげた作品に関連する文献は、演習の中で説明し、指示します。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
本演習は、「社会学演習2」と連動しています。本演習では毎回出席して作品を視聴し、説明や議論に参加することを成績評価の中心とします。ただし、「社会学演習2」では、受講生各自がとりあげた映像作品の解読レポート(12000字)を課します。この解読レポートは本演習を履修し、授業に積極的に参画することで初めて執筆可能なものです。ですので、受講生は「社会学演習1」「社会学演習2」を通年で履修し、その成果として解読レポートを執筆するという意識で演習に参加してください。
オフィスアワー 毎週火曜日・水曜日の12時15分~12時45分

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