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文学1

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科目名 文学1
教員名 向井秀忠
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 チャールズ・ディケンズの小説『オリヴァー・トウィスト』と『骨董屋』を用い、単に作品を鑑賞するだけでなく、「子ども」をキーワードに、背景的な知識を踏まえながら文学作品を読み解くために必要な視点・手法について学ぶ。また、各作品において扱われる問題について現代の日本に生きる自分たちの問題として考え、自分の考えを述べることができるようになることを目標とする。授業では映像作品を用います。
授業のねらい・到達目標 (1) 文学作品は作家個人によってだけ書かれたものではなく、彼らが生きた時代の影響を大きく受けていると考え、広く作品を理解していくことを目標とする。例えば、読書をする人の数が急速に増えるとか、出版の形式が変わるとか、人間に対する理解が変わるなど、大きく社会が変わるときには書かれる文学作品もそれに合わせて変わるが、それらの社会的変化と文学作品とをリンクさせながら、それぞれの作家や作品について考えていく。本講義は、作品の中で扱われている問題について、それが昔のイギリスのものにとどまらず、現在の日本で暮らす私たちのものでもあることを認識し、自分たちの問題として考えていくためのヒントとするためのものとしたい。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。
授業の方法 (1) プレゼンテーションの方法
パワーポイントと配布印刷物(ハンドアウト)、視聴覚メディア、板書などを使用。
(2) 授業形態(講義形式、演習形式)
講義形式。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
履修条件 特になし。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること
【事後学習】第1回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
2 チャールズ・ディケンズとその時代
【事前学習】イギリスのヴィクトリア朝時代について調べてくる
【事後学習】第2回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
3 19世紀における社会の変化と出版事情
【事前学習】産業革命がもたらした社会の変化について調べておく
【事後学習】第3回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
4 『オリヴァー・トウィスト』について、その1
【事前学習】作品の背景について調べておく
【事後学習】第4回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
5 『オリヴァー・トウィスト』について、その2
【事前学習】19世紀における「子ども」観について調べておく
【事後学習】第5回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
6 『オリヴァー・トウィスト』について、その3
【事前学習】文学作品における挿絵の効果について調べておく
【事後学習】第6回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
7 『オリヴァー・トウィスト』について、その4
【事前学習】イギリス社会におけるユダヤ人について調べる
【事後学習】第7回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
8 『オリヴァー・トウィスト』について、その5(まとめ)
【事前学習】ヴィクトリア朝時代の宗教観について調べておく
【事後学習】第8回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
9 『骨董屋』について、その1
【事前学習】作品の背景について調べておく
【事後学習】第9回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
10 『骨董屋』について、その2
【事前学習】19世紀イギリスにおける少女観について調べておく
【事後学習】第10回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
11 『骨董屋』について、その3
【事前学習】19世紀イギリスにおける貧困の問題について調べておく
【事後学習】第11回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
12 『骨董屋』について、その4
【事前学習】19世紀イギリスの社会構造について調べておく
【事後学習】第12回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
13 『骨董屋』について、その5(まとめ)
【事前学習】作者の社会改良への意志について調べておく
【事後学習】第13回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
14 期末試験とその解説
【事前学習】これまでの学習内容について復習しておく
【事後学習】解けなかった問題について調べておく
15 まとめ(これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める)
【事前学習】これまでの学習内容で疑問に思ったことをまとめておく
【事後学習】第15回の授業で学んだことをレスポンスシートにまとめる
その他
教科書 なし
参考書 チャールズ・ディケンズ 『オリヴァー・ツイスト (新潮文庫)』 新潮社 2017年 第1版
チャールズ・ディケンズ 『骨董屋 上・下 (ちくま文庫)』 筑摩書房 1989年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、レポート(20%)、授業参画度(20%)
「試験」は第14回目の授業時に行うまとめのテスト、「レポート」は作品についての小レポート(800字程度)、「授業参画度」は毎回のリアクションペーパー等で評価します。
オフィスアワー 授業開始前及び授業終了時

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