英語学概説２（1年生後半）

科目名	英語学概説２（1年生後半）
教員名	保坂道雄
単位数	2	学年	1	開講区分	文理学部（他学部生相互履修可）
科目群	英文学科
学期	後期	履修区分	必修

授業概要	英語の不思議を共時的及び通時的に探る：英語の発音、語形、文法、意味、語用等には不思議に思える現象が数多く存在する。本授業では英語学の共時的及び通時的基礎知識を学びながら、こうした謎に挑んでいく。
授業のねらい・到達目標	本講座では、英語に見られる様々な言語現象の不思議を、前期に続き共時的に考察すると同時に、英語の歴史的側面にも光をあて説明を行う。また、後半は、英語学の新たな領域について、言語獲得研究・コーパス研究・進化言語学等の知見も紹介したい。英語の共時的及び通時的基礎知識の習得を目的とする。この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP2,DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法	本講座は、基本的に講義中心に進めていくが、授業の始めに簡単な確認の質問等を行い、前回の授業の復習と新たな授業テーマの導入を行う。そのため、毎回の授業の復習が不可欠である。また、授業内容をしっかりとノートし、まとめることも肝要である。なお、電子メール等のメディアを補助的に利用する。本授業の事前・事後学習は、各２時間の学習を目安とする。
履修条件	なし

授業計画
1	英語学概説１の復習と英語学概説２の内容についてのイントロダクション [事前学習] テキストの第1章から第4章を再度読んでおくこと [事後学習] 本授業で作成したノートを整理し、英語の音韻・形態・統語の知識を確認すること
2	英語意味論入門（１）：形容詞・副詞の意味分析について学ぶ [事前学習] テキストの第5章意味論を読んでおくこと [事後学習] テキストの第5章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、形容詞・副詞の意味分析について十分理解すること
3	英語意味論入門（２）：認知意味論について学ぶ [事前学習] テキストの第5章意味論を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第5章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、認知意味論について十分理解すること
4	英語語用論入門（１）：語用論の基本概念を学ぶ [事前学習] テキストの第6章語用論を読んでおくこと [事後学習] テキストの第6章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、語用論の基本概念について十分理解すること
5	英語語用論入門（２）：グライスの会話の公理について学ぶ [事前学習] テキストの第6章語用論を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第1章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、グライスの会話の公理について十分理解すること
6	英語の歴史的研究について（１）：英国の歴史と英語の歴史区分について学ぶ [事前学習] テキストの第7章英語史を読んでおくこと [事後学習] テキストの第７章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、英国の歴史と英語の歴史区分について十分理解すること
7	英語の歴史的研究について（２）：冠詞の発達について学ぶ [事前学習] テキストの第7章英語史を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第７章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、冠詞の発達について十分理解すること
8	英語の歴史的研究について（３）：名詞の複数形の屈折変化について学ぶ [事前学習] テキストの第7章英語史を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第２章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、名詞の複数形の屈折変化について十分理解すること
9	英語の歴史的研究について（４）：動詞の過去形の屈折変化について学ぶ [事前学習] テキストの第7章英語史を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第３章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、動詞の過去形の屈折変化について十分理解すること
10	英語の歴史的研究について（５）：綴りと発音の関係について学ぶ [事前学習] テキストの第7章英語史を再度読んでおくこと [事後学習] テキストの第３章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、綴りと発音の関係について十分理解すること
11	英語学研究の新たな領域について（１）：言語獲得研究の基本的考え方について学ぶ [事前学習] 授業で配布したプリントを予習しておくこと [事後学習] 授業のプリントに基づき、本授業で作成したノートを整理し、言語獲得研究の基本的考え方について十分理解すること
12	英語学研究の新たな領域について（２）：コーパス研究の基本的考え方について学ぶ [事前学習] 授業で配布したプリントを予習しておくこと [事後学習] テキストの第４章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、コーパス研究の基本的考え方について十分理解すること
13	英語学研究の新たな領域について（３）：進化言語学の基本的考え方について学ぶ [事前学習] 授業で配布したプリントを予習しておくこと [事後学習] テキストの第４章を参考にして、本授業で作成したノートを整理し、進化言語学の基本的考え方について十分理解すること
14	期末試験とその解説 [事前学習] 第1回〜第13回までの内容を中心に復習しておくこと [事後学習] 解けなかった試験問題を解き直すこと
15	まとめ（試験の総括及びこれまでの復習を行い、授業の理解度を深める） [事前学習] テキストの第５章から第７章を再度読み直すこと [事後学習] 英語学概説２で学んだ内容を復習し、整理すること

その他
教科書	西光義弘『英語学概論』くろしお出版 1997年
参考書	使用しない
成績評価の方法及び基準	試験(80%)、授業参画度(20%) 授業参画度は、授業態度、質問に対する回答等を総合的に評価する。
オフィスアワー	授業終了時にアポイントメントを取ること