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国語科教育法Ⅰ(国文学科)

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科目名 国語科教育法Ⅰ(国文学科)
教員名 梶川信行
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 新学習指導要領の導入に向けて、これからの国語教育を考える。
一昨年、小中学校の新しい学習指導要領が告示されたが、昨年は高等学校の新学習指導要領が公にされている。知識重視型の教育から、思考力・判断力・表現力の育成が重視されることになった。学校教育は大きく変わって行かざるを得ない。そうした中で、国語の授業はどうあるべきか。この授業では、これからの国語教育に求められるさまざまな課題を考えて行くことを目的とする。また、それに関する論作文を書くことを通して、教員を目指す学生たちの表現力と判断力を養うことにも取り組もうと思う。とりわけ10回目以降は、模擬授業などを通して、実践的で効果的な教育方法を考える。
教科書編修の経験を踏まえて、教科書の成り立ちなどについても講義する。
授業のねらい・到達目標 新しい学習指導要領では、思考力・判断力・表現力の育成が重視されることになる。そうした教育現場に対応できる教員を養成することを目的として、この授業でも主体的に考えることを重視する。これからの国語教育に求められるさまざまな課題に対応できるようになるために、毎回文章を書くことを通して、表現力と判断力を養う。また、10回目以降は、模擬授業を通して、実践的で効果的な教育方法を身につけることを目指す。
授業の方法 1回目から9回目までは、国語教育に関するさまざまなテーマについて講義をする。授業の最後の30分で、そのテーマに関する論作文を書く。10回目から14回目までは、受講生が模擬授業を行なうが、受講者数によって、模擬授業にあてる時間を変更することもある。
なお、Blackboardに詳細なガイダンス資料を載せておくので、受講を希望する者は、必ずそれを見ておくこと。
毎回書く課題作文の講評は、Blackboardにも載せておくので、繰り返し熟読すること。
また、国語教育・日本語・日本文学に関する本をできるだけたくさん読むこと。それについても紹介文を書くことを求める。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行なう。詳細は時間割で確認の上、受講すること。
原則として、指定以外の時間は受講不可とする。
国文学科以外の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅰを履修すること。
授業計画
1 ガイダンス 新しい学習指導要領を考える(講義・課題作文)
【事前学習】 新しい学習指導要領を読んでおくこと。
【事後学習】 配布したガイダンス用のプリントを熟読し、理解を深めておく。
2 国際化社会における「国語」を考える(講義・課題作文)
【事前学習】 日本の学校に在籍する外国人の実態について情報を集めておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第一回)」を熟読し、理解を深める。
3 「国語」の学力とは何かについて考える(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校の国語でどのような評価を受けたか。その方法を振り返りつつ、その問題点などを整理をしておく。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第二回)」を熟読し、理解を深める。
4 教科書はどのように作られるか、それをいかに使うかについて考える(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校で使用した教科書を見直しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第三回)」を熟読し、理解を深める。
5 これからの古典教育について考える(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校で受けた古典教育について、いい点、悪い点を整理しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第四回)」を熟読し、理解を深める。
6 「国語」の評価について考える(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校で受けた「国語」の評価について、問題点を整理しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第五回)」を熟読し、理解を深める。
7 定期試験を考える1(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校で、どのような論理的文章の学習をしたか、整理しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第六回)」を熟読し、理解を深める。
8 定期試験を考える2(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校の教科書の中の日本語分野の教材を確認しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第七回)」を熟読し、理解を深める。
9 定期試験を考える3(講義・課題作文)
【事前学習】 中学・高校の古典教材について、気になった点を整理しておくこと。
【事後学習】 配布した「課題作文の講評(第八回)」を熟読し、理解を深める。
10 模擬授業1 1人10分の持ち時間で、6人の模擬授業行なう(生徒役の学生は授業評価シートの作成)
【事前学習】 模擬授業を行なう学生の予告に基づいて、その教材に目を通して来ること。
【事後学習】 Blackboardに載せた「模擬授業の講評」を熟読する。
11 模擬授業2 1人10分の持ち時間で、6人の模擬授業行なう(生徒役の学生は授業評価シートの作成)
【事前学習】 模擬授業を行なう学生の予告に基づいて、その教材に目を通して来ること。
【事後学習】 Blackboardに載せた「模擬授業の講評」を熟読する。
12 模擬授業3 1人10分の持ち時間で、6人の模擬授業行なう(生徒役の学生は授業評価シートの作成)
【事前学習】 模擬授業を行なう学生の予告に基づいて、その教材に目を通して来ること。
【事後学習】 Blackboardに載せた「模擬授業の講評」を熟読する。
13 模擬授業4 1人10分の持ち時間で、6人の模擬授業行なう(生徒役の学生は授業評価シートの作成)
【事前学習】 模擬授業を行なう学生の予告に基づいて、その教材に目を通して来ること。
【事後学習】 Blackboardに載せた「模擬授業の講評」を熟読する。
14 模擬授業5 1人10分の持ち時間で、6人の模擬授業行なう(生徒役の学生は授業評価シートの作成)
【事前学習】 模擬授業を行なう学生の予告に基づいて、その教材に目を通して来ること。
【事後学習】 Blackboardに載せた「模擬授業の講評」を熟読する。
15 まとめと復習 新学習指導要領に基づく「国語」の授業とは(課題作文)
【事前学習】 半期の授業の振り返りの文章を書くために、その材料を用意しておくこと。
【事後学習】 配布した大量のプリントをファイルして保存する。
その他
教科書 教科書は使用しない。毎回プリントを配布する。
参考書 文部科学省のホームページから中学校・高等学校の国語の学習指導要領をダウンロードし、それをプリントして必ず持参すること。高等学校の場合で言えば、現行の平成二十一年三月告示のものと、平成三十年三月告示の二種類を用意する。中学校も同じ。
第1回の授業の時、それを持参しない学生の受講は認めない。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、論作文(50%)、模擬授業(20%)
オフィスアワー 月・木・金の授業・会議を除いた時間。個人研究室にて。事前にメールでアポイントメントを取ること。
備考 第1回の授業に遅刻した者の受講は認めない。
日常的な連絡はBlackboardで行なう。毎週、授業の前日までに必ずBlackboardを確認すること。
毎回必ず国語辞典を持参すること。持って来ない学生は、その時間の受講を認めない。電子辞書でよいが、スマホ等で代用することは認めない。

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