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科目名 | 東洋史概説2 | ||||
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教員名 | 高井康行 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | テーマ:「7〜16世紀における東部ユーラシア地域の政治中心」 東部ユーラシア地域は「遊牧地域」と「農耕地域」に大別され、それぞれの地域に成立する国家の政治中心の在り方も、前者は固定した拠点(国都)を設けてその拠点を中心に統治を行う形態をとり、後者は複数の拠点を定期的に移動する形態をとる。7〜14世紀の東部ユーラシアに出現した国家のうち唐・北宋・南宋・明は前者を代表し、遼(契丹)・金・元(モンゴル帝国)は後者を代表するものである。本講義では、これらの諸国の政治中心(唐の長安、五代・北宋の開封、遼の捺鉢、モンゴル帝国のオルドおよび上都と大都、16世紀モンゴルのフフホト、日本の平城京・平安京・鎌倉、高麗の開京、朝鮮のソウルなど)について取り上げ、その空間的特徴および政治中心がそれぞれの国家の統治形態・社会・文化に及ぼした影響について考察する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 東部ユーラシア諸国の持つ多様な統治形態や地域構造について理解を深めるとともに、歴史理解する上での空間を理解する意義について知ることができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 板書、配布資料を用いた講義形式で授業をおこなう。 なお、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや授業の方法、評価基準などについて説明する) 政治中心についての概観 【事前学習】シラバスを事前確認すること 【事後学習】講義を振り返り政治中心の多様性についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
2 |
中国の政治中心の変遷ー東西軸から南北軸への転換 【事前学習】参考文献1を通読し、疑問点などをメモしておく 【事後学習】講義を振り返り中国における政治中心の変遷についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
3 |
隋唐の長安(1)長安前史 【事前学習】参考文献1を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り隋唐期以前の中国の政治中心についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
4 |
隋唐の長安(2)長安城のプランと中国的世界観 【事前学習】参考文献1を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り隋唐の長安城のプランについてまとめ、プランの背景にある中国的世界観について説明できるようにしておく。 |
5 |
日本の平城京・平安京 【事前学習】参考文献2・3を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り政治中心としての平城京・平安京についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
6 |
五代・北宋の開封(1)開封奠都 【事前学習】参考文献4を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り開封が政治中心となった経緯についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
7 |
五代・北宋の開封(2)都市構造の変化 【事前学習】参考文献4を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り政治中心としての開封の都市構造の変化とその原因についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
8 |
遼の捺鉢(1)捺鉢の概要 【事前学習】参考文献5を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り政治中心としての捺鉢の概要についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
9 |
遼の捺鉢(2)移動する宮廷と遼の政治・経済・文化 【事前学習】事前配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り政治中心が季節移動をすることが遼の政治・経済・文化に如何なる影響をあたえたかについてまとめ、説明できるようにしておく。 |
10 |
モンゴル帝国のオルド・カラコルム・大都・上都 【事前学習】参考文献6・7を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返りモンゴル帝国の政治中心についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
11 |
16世紀モンゴルのフフホト—「遊牧都市」 【事前学習】参考文献8を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り「遊牧都市」フフホトについてまとめ、説明できるようにしておく。 |
12 |
高麗の開京と朝鮮のソウル 【事前学習】参考文献9・10を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り朝鮮半島における政治中心の在り方の変化についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
13 |
院政期から鎌倉期にかけての日本の政治中心 【事前学習】参考文献3・11を通読し、疑問点などをメモしておく。 【事後学習】講義を振り返り中世日本における政治中心の変容についてまとめ、説明できるようにしておく。 |
14 |
試験と解説 【事前学習】第1回〜第13回までの内容を復習すること。 【事後学習】学修した内容を整理する |
15 |
まとめと補足(これまでの復習・解説および補足を行い授業の理解を深める) 【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、疑問点などを整理しておく 【事後学習】授業を振り返り東部ユーラシアにおける政治中心の在り方を比較し、それぞれの関連性・相違点などを説明できるようにしておく。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 妹尾達彦 『『長安の都市計画』 (講談社選書メチエ)』 講談社 2001年 第1版 田辺征男・佐藤信編 『『平城京の時代』 (古代の都)』 吉川弘文館 2010年 第1版 西山良平・鈴木久男編 『『恒久の都平安京』 (古代の都)』 吉川弘文館 2010年 第1版 久保田和男 『『宋代開封の研究』』 汲古書院 2007年 第1版 島田正郎 『『遼史』 (中国古典新書 )』 明徳出版社 1975年 第1版 白石典之 『『チンギス=カンの考古学』 (世界の考古学)』 同成社 2001年 第1版 陳高華著・佐竹靖彦訳 『『元の大都:マルコ・ポーロ時代の北京』 (中公新書731)』 中央公論社 1984年 第1版 包慕萍 『『モンゴルにおける都市建築史研究』』 東方書店 2005年 第1版 豊島悠果 『『高麗王朝の儀礼と中国』』 汲古書院 2017年 第1版 吉田光男 『『近世ソウル都市社会研究』』 草風館 2009年 第1版 松尾剛次 『『中世都市鎌倉の風景』』 吉川弘文館 1993年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、レポート(20%) ・中間レポートは講義に関連する文献(論文等)の書評を予定しており、文献の内容を理解できているか、及び的確な批評ができているかを観点として評価する。 ・期末テストは講義や参考書の内容どの程度理解できているか、とくに各回の講義内容を個別の事象としてではなくそれぞれの関連性・相違点について如何に把握できているかを観点として評価する。 |
オフィスアワー | 講義後の教場で質問等を受け付けます。 |