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科目名 | 東洋史特講6 | ||||
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教員名 | 横田貴之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 近現代の中東地域におけるイスラーム主義運動の思想と活動を講義する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 中東近現代史を学ぶ上で、イスラーム主義に関する理解は不可欠のものです。この講義では、イスラーム主義の歴史と実態を理解すること、そして中東近現代史をより深く理解するために必要なイスラーム主義という視座を獲得することを目指します。具体的には、19世紀以降の中東地域におけるイスラーム主義運動の思想と活動を分析し、中東近現代史における意義・重要性を明らかにします。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 基本的に講義形式で進めます。毎回配布するレジュメに従い、PPTを利用しながら授業を進めます。また、適宜グループワークを実施し、受講生にはかなりの頻度で発言を求めます。 毎回授業内でリアクションペーパーを配り、質問や感想を書いてもらいます。記入された質問に対しては、次の授業の冒頭で答えます。 また、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安にします。 なお、受講者の人数と理解度に応じて授業計画を変更する可能性があります。 |
履修条件 | 履修条件は特にありません。 第1回授業には必ず出席してください。 受講生には積極的な発言を求めますので、その点を十分に理解してください。 |
授業計画 | |
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1 |
◆ガイダンス 授業の進め方・評価基準・テキストなどについて詳細を説明する。また、受講生から中東・イスラームに関するアンケートをとり、それに基づいて授業に必要な基礎知識の説明をします。 〈事前学修〉イスラームについて持っている知識・イメージを整理してください。 〈事後学修〉配布資料を復習してください。 |
2 |
◆中東の誕生 19~20世紀前半の国際情勢に着目し、「中東」が誕生した経緯を考えます。 〈事前学修〉前回の講義内容を必ず見直し、十分に理解してください。 〈事後学修〉学習内容を復習してください。 |
3 |
◆イスラーム主義とは何か? この授業の鍵となるイスラーム主義について解説します。 〈事前学修〉イスラームの教義・信仰実践について、各自で説明できるようにしてください。 〈事後学修〉配布資料を復習してください。 |
4 |
◆イスラーム主義の登場① ワッハーブ派を中心に、イスラーム主義の登場を解説します。 〈事前学修〉預言者ムハンマド、および近現代のサウジアラビアについて調べてください。 〈事後学修〉配布資料を復習してください。 |
5 |
◆イスラーム主義の登場② 「マナール派」を中心に、イスラーム主義思想の展開を解説します。 〈事前学修〉18~19世紀の中東史について調べてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
6 |
◆イスラーム主義の中心地としてのエジプト 近代エジプトを事例に、同国でイスラーム主義思想が発展する過程を解説します。 〈事前学修〉前回の配布物を見直しておいてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
7 |
◆ムスリム同胞団① 中東地域最大の同胞団の思想と活動について、20世紀前半を中心に講義します。 〈事前学修〉前回、前々回の配布物とノートを見直しておいてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
8 |
◆ナショナリズムの時代―1950~60年代 1950~60年代のイスラーム主義とナショナリズムの相克について解説します。 〈事前学修〉前回の配布物とノートを見直しておいてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
9 |
◆イラン革命 20世紀後半の「宗教革命」として知られる「イラン・イスラーム革命」について考えます。 〈事前学修〉近現代イラン史について調べておいてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
10 |
◆パレスチナ問題とイスラーム主義 19世紀後半のシオニズム運動に端を発するパレスチナ問題について解説し、この問題におけるイスラーム主義運動の「抵抗活動」について考察します。 〈事前学修〉パレスチナ問題について調べてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
11 |
◆ジハード主義の歴史 イスラームの重要な教義であるジハードについて理解した上で、20世紀後半以降に新たに発展したジハード主義を解説します。 〈事前学修〉ジハードについて調べてください。。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
12 |
◆現代のイスラーム主義―中道派 20世紀後半以降のムスリム同胞団を事例に、現代の中道派イスラーム主義運動の展開を考察します。 〈事前学修〉第7回の配布物を見直しておいてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
13 |
◆現代のイスラーム主義―過激派 アフガニスタン内戦以降のイスラーム過激派の思想と活動について、アル・カーイダとイスラーム国を中心に考察します。 〈事前学修〉第11回の配布資料を復習し、アフガニスタン内戦について各自で調べてください。 〈事後学修〉配布物を復習してください。 |
14 |
◆授業内試験と解説 テストを実施し、その解説を行います。 〈事前学修〉これまでの配布資料を読み、復習をしておいてください。 〈事後学修〉学修した内容の整理をし、疑問点を整理してください。 |
15 |
◆本講義のまとめ―イスラーム主義再考 これまでの復習・解説を行い、イスラーム主義を中東近現代の中で再考します。また、受講生からの質問に答えます。 〈事前学修〉これまでの配布資料を読み、復習をしておいてください。 〈事後学修〉この授業での学びを振り返り、整理してください。 |
その他 | |
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教科書 | 毎回レジュメを配布します。 |
参考書 | 末近浩太 『イスラーム主義―もう一つの近代を構想する (岩波新書)』 岩波書店 2018年 第1版 その他の参考書については授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%) 授業参画度は、授業での発言・ディスカッションやグループワークへの貢献、毎回のリアクションペーパーの内容(授業内容を理解した質問がなされているか)から判断します。また、授業内テストは、14回目の期末試験・小テスト・リアクションペーパー等を併せて評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了時に受け付けます。 |