検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
科目名 | 西洋史特講6 | ||||
---|---|---|---|---|---|
教員名 | 伊藤雅之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | ローマを中心に古代地中海世界の様々な側面に光を当てつつ受講者に、当時の人々が問題とし、そしてまた現代においても議論する価値のあるテーマを紹介する。 |
---|---|
授業のねらい・到達目標 | 古代ローマや地中海の人々の経験や彼らが取り組んだことへの理解を深め、自分自身が歴史や現代の世界にどう向き合っていくのかを考えていくための手掛かりを増やすことを目的とする。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 教員の用意するレジュメを基本教材とした講義形式。ただし受講者には事前・事後の学習を求める(各2時間を目安とする)。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
導入(授業の方向性や、授業内で取り上げられる予定の地域などについて説明する) 【事前学習】大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような古代地中海・ローマ関連の書籍があるかをチェックすること。 【事後学習】次回やそれ以降の授業に備え、授業内に配布したレジュメで紹介した書籍のいずれかを可能な限り読んでおく。 |
2 |
ローマの建国 【事前学習】ロムルスとレムスの伝説について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(どのような情報源を用いても構わないが、情報源自体は2つ以上であること)。 【事後学習】ローマの軍事単位にして投票単位でもあった百人隊とはどのような集団・システムだったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う(100字以上)。 |
3 |
共和政の始まりとエトルリア人 【事前学習】ローマの諸機関の一つである元老院について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(情報源に関する留意点は第2回講義についての事前学習と同様で、これ以降の回でも同じ)。 【事後学習】共和政期ローマの要職の多くが複数定員制だった理由について、自分なりの説明を文章の形で行う(字数に関する留意点も第二回講義についてのそれと同様で、これ以降の回でも同じ)。 |
4 |
ローマとカルタゴ 【事前学習】共和政期ローマのライバルであったカルタゴという国家について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】古代地中海世界において、フェニキア人と呼ばれた人々がどのような人々であったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
5 |
ローマの国家・社会の構造、および小テスト 【事前学習】共和政期ローマの行政などの文脈で登場する「属州」と「徴税請負人」と呼ばれる存在について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】共和政期ローマの政治・社会などの文脈で登場する「無産市民」と呼ばれた人々がどのような人々であったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
6 |
ローマ人とパトロネージ、および小テストに関する解説 【事前学習】「互酬」の概念について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】古代ローマのパトロネージがどのようなものであったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
7 |
ローマ共和政の混乱 【事前学習】ガイウス・ユリウス・カエサルという人物が共和政末期ローマの政治や軍事、あるいは文学の面でどのようなことを行ったかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】共和政の中頃からローマでは徴兵制が維持できなくなっていき、それを受けて志願制が採用されることとなった理由と、それが共和政体制に及ぼした影響について、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
8 |
ローマの元首政と歴史叙述 【事前学習】ティトゥス・リウィウスという歴史家について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】古代ローマの帝政の前半期がしばしば元首政と呼ばれる理由について、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
9 |
ローマ人と碑文、および小テスト 【事前学習】図を掲示しつつ古代ローマの歴史・文化や生活などを論じた書籍などを活用しながら、ローマ人がどのような碑文を作成したかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】帝政期ローマにおいてしばしば登場する「ダムナティオ・メモリアエ」がどのようなものだったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
10 |
ローマ人と非ローマ人の関係、および小テストに関する解説 【事前学習】古代ローマにおける奴隷と、奴隷身分から解放された人々がどのような存在だったかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】ローマの政治史において登場するアントニヌス勅令とはどのような法令で、またそれはローマにどのような影響を及ぼしたかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
11 |
ローマ人とインフラ 【事前学習】図を掲示しつつ古代ローマの街道および水道を論じた書籍などを活用しながら、ローマ人がこれらをどのように、またどのような場所に敷設したかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】ローマの軍事あるいは社会において街道がどのような役割を果たしたかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
12 |
古代地中海世界における贈与と恩義 【事前学習】「贈与」の概念について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】古代地中海の人々が贈物をどう捉えたかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
13 |
古代地中海世界の人々とお金、および小テスト 【事前学習】秤量貨幣と計数貨幣の違い、および古い時代の硬貨について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】ローマが後の時代になるにつれてインフレに悩まされるようになった理由について、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
14 |
ローマ人と国防、および小テストに関する解説 【事前学習】「ハドリアヌスの長城」について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 【事後学習】ローマ史研究者がforeign clientelaと呼ぶ存在がローマの国防の中で果たした役割について、自分なりの説明を文章の形で行う。 |
15 |
総括(期末試験に備えてのこれまで取り上げた内容の復習と補足) 【事前学習】ここまでに配布した資料や自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 【事後学習】 配布資料とノートを見直し試験に備える。 |
その他 | |
---|---|
教科書 | なし |
参考書 | 特定の書籍をここで挙げることはしないが、授業内で配布するレジュメでその日取り上げたテーマに関連した書籍などを適宜紹介することを予定している。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業内テスト(30%) |
オフィスアワー | 授業終了時 |