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考古学特講2

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科目名 考古学特講2
教員名 小池聡
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 完新世に入り地球規模の気候変動の中で、農耕を行わない新石器社会「縄文社会」が展開する。本講義では、様々な考古資料を観察するとともに、画像を用いて縄文時代・縄文文化、縄文遺跡・道具と技術について論じる。特に縄文文化を学ぶことで現代社会と日本文化を考える。日本文化の根源や我々自身の系譜について学ぶ。
授業のねらい・到達目標 自然と共存していた縄文人の諸活動やその痕跡である遺跡・道具と技術などを学び、列島独自に発達した縄文文化を理解する。縄文文化の中に見出される日本文化の根源・独自性に迫る。縄文人のライフスタイルと私たちを比較し、現代社会と未来を考える。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 パワーポイントを使用した講義形式。考古資料と発掘調査報告書なども利用する。各回プリントを配布し学習資料とする。特に事後学習資料として活用して欲しい。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス 縄文時代とはどのような時代か
【事前学習】
 新石器時代の定義を考えておく。
【事後学習】
 配布プリントから参考文献を図書館などで確認する。プリントを事後学習に利用する。
2 縄文時代研究史 縄文時代の認知
【事前学習】
 身近な縄文遺跡を調べておく。なぜ「縄文」か考えておく。
【事後学習】
 これまでの研究で縄文時代の何が研究されてきたかをまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
3 縄文時代の範囲・年代・環境、周辺地域の様相
【事前学習】
 縄文時代の気候を調べてみる。
【事後学習】
 周辺社会の様相をまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
4 縄文土器と編年研究 うつわの変化と時空間
【事前学習】
 土器がなぜ研究対象となるのか考えてみる。
【事後学習】
 土器型式と時間についてまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
5 縄文時代の道具と技術① 縄文土器
【事前学習】
 土器の「機能と用途」を考えてみる。
【事後学習】
 縄文人の土器に対する意識をまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
6 縄文時代の道具と技術② 縄文石器
【事前学習】
 旧石器と新石器「縄文石器」の違いを考えてみる。
【事後学習】
 縄文石器技術と前期講義で学んだ旧石器技術を比較しまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
7 縄文時代の道具と技術③ 木製品・漆器
【事前学習】
 身の回りにある「木」素材の道具や漆器を調べておく。
【事後学習】
 縄文時代漆器と現代漆工芸との関係をまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
8 縄文時代の道具と技術④ 骨角器 道具の成り立ち
【事前学習】
 身の回りの道具の材質を確認してみる。
【事後学習】
 素材選択と道具の関係をまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
9 縄文時代のイエとムラ 社会
【事前学習】
 自分の家と部屋の特徴、家のある場所の特徴を考えておく。
【事後学習】
 定住社会の居住構造とシステムをまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
10 縄文時代の生業① 狩猟・漁撈・貝塚
【事前学習】
 害獣被害と日本の水産業につてい調べてみる。
【事後学習】
 狩猟・漁撈プリントを事後学習に利用する。
11 縄文時代の生業② 採集・栽培 縄文人は何を食べたか?
【事前学習】
 現在の日本農業について調べてみる。
【事後学習】
 縄文フードについてまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
12 縄文時代の生業③ 交易・流通・生産
【事前学習】
 モノが動く背景には何が必要か考えてみる。
【事後学習】
 縄文ネットワークと物流システムについてまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
13 縄文の祈りと精神文化
【事前学習】
 自分と「縁起」、占い、ゲン担ぎなど考えておく。
【事後学習】
 縄文的発想や祈りをまとめてみる。プリントを事後学習に利用する。
14 縄文時代社会を考える
【事前学習】
第1~13回までの講義の復習をしておく。縄文革命と新石器革命とはどのようなことかまとめておく。縄文社会と私たちにつてい比較しておく。
【事後学習】
 エコサイクルと環境バランスについてまとめてみる。
15 縄文人と私たち これからの私たちの選択
【事前学習】
 私たちの道具や生活と講義で学んだ縄文生活を比較しておく。
【事後学習】
 私たちの社会と未来を縄文生活と比較してみる。プリントを事後学習に利用する。博物館・資料館で縄文時代の展示を観察する。(縄文)遺跡を実際に訪ねてみる。
その他
教科書 なし
参考書 第1回ガイダンス時のプリントで参考書を提示する。そのほか講義毎に基本文献や発掘調査報告書を紹介する。1冊は読んで欲しい。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は、適宜リアクションペーパーなどで評価します。
オフィスアワー 授業終了後に教室又は講師室前で実施します。また、第1回ガイダンスでメールアドレスを提示するので、メールでも対応します。

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