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日本史料研究2

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科目名 日本史料研究2
教員名 下川雅弘
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 日本中世の主要な古記録・古文書について解題した上で、こうした文献の講読を通じて中世史料の読解方法を説明するとともに、そこから中世社会の理解のために有益な情報を抽出する方法についても講義する。
授業のねらい・到達目標 古記録・古文書といった日本の中世史料に関する基礎知識と、それらの書き下しや現代語訳ができる読解力を身につけるとともに、こうした文献に基づいて中世社会が考察できるようになることを目的とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 各回で取り上げる史料を短く区切って、その書き下しや現代語訳を受講者へランダムに問いかけ、その回答の妥当性をめぐって受講者間でディスカッションし、それに対して教員からも解説を施すといった双方向型の授業を展開する。本授業の事前・事後学習は、各2時間を目安とする。
授業計画
1 ガイダンス(授業の概要・到達目標・評価方法等の説明)/日本の中世史料とは/古記録を読むための基礎
[事前学習]シラバスを事前に確認しておくこと。
[事後学習]古記録を読むための重要なポイントについて、整理しておくこと。
2 史料講読①:『勘仲記』弘安2年7月25日条等
[事前学習]初回授業時に配付したプリント1頁~2頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
3 史料講読②:『満済准后日記』永享4年5月20日条
[事前学習]初回授業時に配付したプリント3頁~4頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
4 史料講読③:『十輪院内府記』『蔭凉軒日録』等文明17年8月9日条
[事前学習]初回授業時に配付したプリント5頁~6頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
5 史料講読④:『言国卿記』明応2年閏4月6日条等
[事前学習]初回授業時に配付したプリント7頁~8頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
6 史料講読⑤:『後法興院記』明応9年5月25日条等
[事前学習]初回授業時に配付したプリント9頁~10頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
7 史料講読⑥:『言継卿記』天文19年7月14日条
[事前学習]初回授業時に配付したプリント11頁~12頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
8 史料講読⑦:『言経卿記』慶長元年閏7月13~17日条
[事前学習]初回授業時に配付したプリント13頁~14頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
9 古文書を読むための基礎
[事前学習]古記録読解のポイントと古文書読解のポイントの違いについて、自分の考えをまとめて臨むこと。
[事後学習]古文書を読むための重要なポイントについて、整理しておくこと。
10 史料講読⑧:『上杉家文書』北条氏綱書状 大永5年3月10日
[事前学習]初回授業時に配付したプリント15頁~16頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
11 史料講読⑨:『東寺百合文書』藤岡直綱書状 永禄元年5月7日
[事前学習]初回授業時に配付したプリント17頁~18頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
12 史料講読⑩:『歴代古案』安見宗房書状 永禄8年6月24日
[事前学習]初回授業時に配付したプリント19頁~20頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
13 史料講読⑪:『島津家文書』羽柴秀吉直書 天正13年10月2日等
[事前学習]初回授業時に配付したプリント21頁~22頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
14 史料講読⑫:『東寺百合文書』伊勢国大国荘名主百姓等申状 康永4年4月日
[事前学習]初回授業時に配付したプリント23頁~24頁の史料について、書き下しや現代語訳等をして臨むこと。
[事後学習]授業でのディスカッションや解説を踏まえて、事前学習の書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
15 授業内テストによる学習内容の確認と解説
[事前学習]授業で取り上げたすべての史料について、その書き下しや現代語訳等を復習して臨むこと。
[事後学習]授業内テストの解説を踏まえて、解答した書き下しや現代語訳等を適宜修正すること。
その他
教科書 初回授業時にプリントを配付する。
参考書 授業時に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%)
授業参画度は、毎回の発表やディスカッション等で評価する。成績評価の詳細については、初回授業時に説明する。
オフィスアワー 授業終了後 史学科事務室または講師室
備考 理由なく初回の授業を欠席した者は、履修を認めない場合があるので注意すること。

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