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科目名 | 古文書・古記録学2 | ||||
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教員名 | 千葉篤志 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 室町~戦国時代・織豊時代の古文書・古記録を読む |
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授業のねらい・到達目標 | 室町~戦国時代・織豊時代の古文書と古記録の講読を通じて、卒業論文作成に必須となる史料の読解力を身に付けることを目的とする。基本的に史料の講読を中心に授業を進めるが、本授業では、史料の形状や花押など、特に史料の様式にも触れ、室町・戦国時代の史料への理解を深める。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 授業は(1)史料類型の説明、(2)史料の音読、(3)史料の現代語訳、(4)史料の内容についての4点を中心に講義形式で進め、プリントを配布する。史料への理解をより深めるために、史料集の見方や史料の読解に当たって必要な調査方法にも言及し、受講者に簡単な作業を行ってもらう場合もある。授業期間中にレポート課題と試験について説明する。なお、授業の受講人数・進捗状況によって授業の進め方を変更することを予定している。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。 |
履修条件 | 熱意と真摯な態度を持っていれば受講資格は問わないが(必ずしも単位の取得を保証するわけではない)、史料への理解をより深めるため、前期の古文書・古記録学1を受講していることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
授業説明(授業で扱う内容・進行方法・成績評価など) [事前学習]室町時代~織豊時代に関する概説書を読むこと [事後学習]第2回~第14回までの授業内容に関係する人名や歴史的事項についてまとめておくこと |
2 |
室町幕府の下文・下知状 [事前学習]教科書p118~154を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
3 |
御判御教書 [事前学習]教科書p154~170を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
4 |
施行状・遵行状・打渡状 [事前学習]教科書p154~170を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
5 |
軍忠状・感状 [事前学習]教科書p239~246を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
6 |
一揆契状 [事前学習]第5回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
7 |
起請文 [事前学習]教科書p220~239を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
8 |
直状・書下 [事前学習]教科書p167~177を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
9 |
印判状 [事前学習]教科書p177~186を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
10 |
戦国時代に関する史料1(戦国武将の書状) [事前学習]教科書p170~172、第9回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
11 |
戦国時代に関する史料2(戦国大名の領国支配に関する史料) [事前学習]第10回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
12 |
戦国時代に関する史料3(1、2以外の戦国時代の史料) [事前学習]第11回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
13 |
中世後期の古記録1(室町時代) [事前学習]第12回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
14 |
中世後期の古記録2(戦国時代) [事前学習]第13回で配布する資料を熟読しておくこと [事後学習]授業で扱った史料に関連する図書や論文を熟読すること |
15 |
授業内試験・これまでの授業の振り返り [事前学習]第14回までの授業内容について復習し試験に備えること [事後学習]第14回までの授業内容で、卒業論文の作成や自分の興味関心に繋がる図書や論文を熟読すること |
その他 | |
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教科書 | 佐藤進一 『[新版]古文書学入門』 法政大学出版局 2003年 |
参考書 | 山田邦明 『戦国のコミュニケーション (歴史文化セレクション)』 吉川弘文館 2011年 酒井紀美 『戦乱の中の情報伝達 (歴史文化ライブラリー372)』 2014年 苅米一志 『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』 吉川弘文館 2015年 古文書読解にあたって、漢和辞典や『日本国語大辞典』(小学館)など、辞典類の活用を推奨する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業内テスト(20%)、授業参画度(60%) 【授業参画度】授業参画度は、全ての授業における史料の音読・現代語訳、講師の質問に対する回答、受講者の積極的な発言等で評価します 【授業内テスト】授業内テストは、第15回目に実施する試験で評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了後に史学科事務室または講師室 |
備考 | 史料解読は地道な作業と反復の連続であり、それを経て古文書の読解力が養成される。これは日本史に限らないことなので、早い段階からの着手を推奨する。また、図書館の利用や博物館の古文書の展示など、すぐに理解できなくても、時間がある時に史料のについて考える機会を作ることを推奨する。 |