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科目名 | 考古学研究実習1 | ||||
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教員名 | 小林克 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 考古資料を用いた基礎的研究方法を学び、更に考古資料からの歴史研究への多様なアプローチ方法を確認する。教育委員会や博物館で文化財調査員や学芸員として考古資料の調査・研究を行った経験を元に、考古学の専門的研究法を指導する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 考古資料を用いた考古学の基礎的研究方法を身につけ、実践できるようにする。そして考古学の方法論を用いた物質文化研究の多様な地域、時代へと展開する研究を学び、物質文化研究の方法論とその可能性について理解し、みずから調査・研究を進めるための基礎を身につける。考古学の方法論を用いて物質文化研究を行う際に重要な点は、いわゆる文献史学、民俗学、建築史学等の関連諸学との方法論の違いを明確に認識して論を進めることであることを理解する。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | プレゼンテーションと授業の方法 最初に数回、小林が研究方法について講義を行う。これについては、資料配布とパワーポイント、板書で補足説明する。次に学生各位が指定する研究論文を解題する範囲を決め各自で読み込み、発表用資料を作成して、報告する。その上で小林の指導の下で、質疑応答を行う。なお、履修者数により発表回数等は変更される場合がある。 |
履修条件 | 考古学的研究の基礎は発掘調査報告書である。興味のある研究内容に関連する報告書を事前に2冊以上読み込んでおくこと。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 授業の進め方について説明。研究の方法、具体的研究事例について説明(1) 【事前学習】シラバスを事前に読み込み内容を理解しておくこと。不明な用語は調べておく。 【事後学習】配布資料の復習 |
2 |
研究の方法、具体的研究事例について説明(2)研究論文の読み方 研究方法の確認(解題文献の各自の担当箇所と発表順番の決定) 【事前学習】文献資料の豊富な中世以降の考古学者の記述した研究論文等を読んでおくこと。 【事後学習】配布資料の復習、解題する論文の指定された部分について確認し、読み込みを始める。 |
3 |
研究の方法、具体的研究事例について説明(3) 文献解題、発表のシュミレーション 【事前学習】解題する論文の読み込みと疑問点を纏める。 【事後学習】論文の担当部分の解題を作成し始める。 |
4 |
基本文献の輪読(1)文献解題、報告と質疑応答①学生A,B 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
5 |
基本文献の輪読(2)文献解題、報告と質疑応答②学生C,D 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
6 |
基本文献の輪読(3)文献解題、報告と質疑応答③学生E,F 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
7 |
基本文献の輪読(4)文献解題、報告と質疑応答④学生G,H 発掘報告書解題の方法について説明 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
8 |
基本文献の輪読(5)文献解題、報告と質疑応答⑤学生I,J 発掘報告書解題の解題について各自の発掘報告書を決定する。 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
9 |
基本文献の輪読(6)文献解題、報告と質疑応答⑥学生K,L 小林による全体のまとめ。講評。 【事前学習】担当でなくても今回の解題部分について読み込み、理解する。 【事後学習】論文の担当部分の解題を進める。今回の発表内容について復習。 |
10 |
発掘調査報告書解題(1) 発掘調査報告書解題の方法について(小林による講義 資料配布とパワーポイント) 【事前学習】各自が担当する発掘調査報告書を入手し、読み込んでおく。 【事後学習】各自が担当する発掘調査報告書の解題を開始する。 |
11 |
発掘調査報告書解題(2) 発掘調査報告書の解題資料を配布して発表①学生A,B,C(小林の司会で質疑応答) 【事前学習】各自が担当の報告書の解題を進める。 【事後学習】発表者の解題資料を復習 |
12 |
発掘調査報告書解題(3) 発掘調査報告書の解題資料を配布して発表②学生D,E,F(小林の司会で質疑応答) 【事前学習】各自が担当の報告書の解題を進める。 【事後学習】発表者の解題資料を復習 |
13 |
発掘調査報告書解題(4) 発掘調査報告書の解題資料を配布して発表③学生H,I,J(小林の司会で質疑応答) 【事前学習】各自が担当の報告書の解題を進める。 【事後学習】発表者の解題資料を復習 |
14 |
発掘調査報告書解題(5) 発掘調査報告書の解題資料を配布して発表④学生K,L(小林の司会で質疑応答とまとめ) 【事前学習】各自が担当の報告書の解題を進める。 【事後学習】発表者の解題資料を復習 |
15 |
これまでの復習 研究論文と発掘調査報告書の関係性について解説を行い、前期授業の理解を深める。今までの授業に対する質問があれば質疑応答を行う。理解度の確認のため、小テストを実施する。 【事前学習】小林の説明資料と各自の行った解題資料について読み込み、復習しておく。 【事後学習】小テストの内容について、再確認しておく。 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | H.J.エガース 『考古学研究入門』 岩波書店 1981年 鈴木公雄 『考古学入門』 東京大学出版会 1988年 基本文献の解題については参考書『考古学研究入門』、『考古学入門』から文献をコピーして配布する。後半は発掘調査報告書の解題を行う。最初の履修生へのヒヤリングや、人数により、順番や発表回数は変わる場合がある。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(15%)、授業内テスト(15%)、授業参画度(20%)、発表資料の作成・提出および内容評価(50%) 発表の内容、解題資料の内容を重視する。そして討論への積極的な参加、発言内容等を総合的に評価する。 |
オフィスアワー | 授業内でE-mailアドレスを伝えるので、そちらに連絡すること。メールで回答、もしくは次回以降の奇数回授業終了時に20分間以内 |